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【阪神・岡田監督語録】「またちんぷんかんぷんなことを」「給料をもらってるから高校生ちゃうよ」

[ 2024年2月13日 05:15 ]

阪神紅白戦 白組2ー2紅組 ( 2024年2月12日 宜野座 )

紅白戦を終えて笑顔で引き揚げる阪神・岡田監督(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

阪神岡田監督は12日、1・2軍合同の紅白戦を終え、育成の福島を高く評価した。

―才木は出遅れていた分、今日でホッとしたところがあるのでは?
「まあ、(体調不良は)仕方ないわ。(この日の登板は)自分から言うたんかな。1イニングやけど。別に心配ないと思うけどな」

―ブルペンと同じ力を試合で出すことは難しいですね。
「フフフフ、鈴木か。どうしても抑えたい気持ちというかな。まあ、具志川でやってたら、こういう機会はしょうがないと思うけど。あれだけボール、ボールになって、本人が一番悔しいと思うけど。俺が見に行った時(7日)は、あんなにいいボールを投げとったのに、それを出せたらのう。まあ、まだまだチャンスはあると思うけどな」

―川原は?
「今日は良かった。インコースでな、2つくらい三振を取ってたもんな。右打者から」

―直球で攻めていく姿勢があった。
「育成やけど、ピッチングコーチが2イニング投げさせるくらいやから、いけるというアレがあったんやろな。でも、川原、良かったよ。ストレートで空振りを取れとったからな。コントロールもだいぶ良くなってるよ。ばらつきが、あんまりなくなってきたよな」

―2イニング目が特に良かった。
「右バッターのひざ元にストレートでな。三振2つ取ったあれ、ええボールやったよ」

―きょうは福島の盗塁があった。試合を通じて二盗の場面もあった。
「きょうはあれや、ヒットを打って、前が詰まってしまったからな。だから、最後(7回)、裏の攻撃で守りも何もないんやから。渡辺が塁に出たら、(福島を代走で)いかせますかって(コーチ陣から提案された)。いや、誰が塁に出ても、行かせなあかんやろ。渡辺が塁に出るかどうか、わからへんやないか。またちんぷんかんぷんなこと言うてるなあって思って。誰でもええやん、守りに行く必要もないんやから」

―3回の島田の臨時代走も監督の指示か。
「そうや。若いのを行かせろって言うたら、島田が出てきたから、おまえ、若いのやって言うてんのに(笑い)。何をしてんの?そんなんおまえ、準備しとかなあかんやろ。(出塁したのが)ミエちゃんやのに。(鈴木が)ストライクが入らへんのやから、ツーボールぐらいになったら、(代走の可能性のある選手は)ヘルメットをかぶって用意しとかなあかんやん」

―福島は初球から行けた。
「初球って言うても滑っとったな。佐藤(蓮)はクイックが速いからな。あれでもセーフになるんやから。スライディングも良かったもんな。アウトかなと思ったけど、最後、スライディングも良かったもんな。そんなん、俺らもスライディング姿を見るのが初めてやんか。どんなスタートを切るかも見てなかったわけやからな。(田中)秀太(ファーム内野守備走塁コーチ)に走らせいって言うたのに、安心しとったんちゃう?ワンアウトになって、なんでおまえ三盗せえへんねん。何を安心してんねん。盗塁って二盗だけちゃうやろ?いかせようと思ったら、(野口が)初球にデッドボールになったから、で、左バッター(高寺)になったから、(三盗を)行かせられへんやん。そういうところを臨機応変にせなあかんっていうことやなあ。でも、いい足してるで。あれは」

―スピードだけじゃなく盗塁の技術も合格点?
「だから、今日、走る姿を見るのが初めてやんか。本当やったら、昨日、見られたのにな。走れへんから。今日の朝のミーティングで、次のクールで1軍に上げるから(って言うたよ)。バッティングもええよって言うたよ、俺な。ハシケン(橋本打撃投手)が投げてて、バッティングええやないかって。(担当スカウトの)平塚が言うてることは本当やったんやって言うたったわ。平塚がバッティングええって言うてたから、ホンマに良かったやんかって言うて。ほんなら、今日もちゃんと打ったやんか。今日の朝のミーティングで言うたよ。次のクールで、糸原と原口と3人上げよう言うて。2軍で走ってもしゃあないからな。1軍の投手のクイックのレベルで毎試合、(慣れたら)ええやんか。肩もええからな。シートノックを見とっても、あいつが一番肩ええよ。カットに投げるボールもな。ええやん、経験を積ませたらええねん、練習試合やオープン戦の最初の方なんか、最後な、代走で出て、外野の守備固めいう形から入ってもええわけやから。それからバッティング良くなってもええわけやから。バッティングから入る選手とな、足、守備で入る選手と、そらいろんなタイプおるわけやから」

―この春に期待に応えれば、背番号二桁も見えてくるか。
「まあそうやろな。可能性あると思うよ。きょうでも朝に言うてた。(オリックスの)茶野か。去年(オープン戦で)ずっと1番打っとったやんか、三桁で。二桁なって、開幕も1番打っとったやんか。そういうケースもあるやん、やっぱり。スカウトの目よりも、思った以上にいい選手やったっていうのは多いよ。可能性はそらあるよな。なにより武器があるいうのがすごいわ。他のものにないものがあるわけなからな。はよ走れ言うても、走れへんやろ。それはもう自分の武器なわけやからのう。小さいときから足はすごかったんやろうな。それは生かさんとな、チームとしてな」

―接戦の場面でベンチの武器にもなる。
「そら当然なるなる。本当の走り屋っていうのはいないからな。昔の代走って言うたら、絶対に1球目2球目くらいまでには走って、絶対にセーフなる。そこまでの走り屋はおらんからな。足の速いのはおるけどな。走塁を含めてうまい選手はおるけどな。本当の走り屋な。昔で言うたら広島の今井(譲二)とかな。あんなん、絶対絶対初球とか2球目までに走って、セーフになっとったやろ。広島球場の走路を固めとったけどな、その頃。スパイクが蹴りやすいようにカチカチに固めとったけど、それは本拠地の武器やからな。そういうスペシャルなやつがおったら、絶対にチームとしてはプラスになるやん。周東(ソフトバンク)なんか、代走で盗塁王を取ったんちゃうの?最初なんか、代走ばっかりやろ。それから、外野も内野も守れて、レギュラーポジションを取るっていうな。そういう選手も現実におるからな」

―周東くらいになる可能性もあるか。
「いや、まだそんなん。それはあれやん」

―石黒はストライクが簡単に取れそう。
「あれ、結構コンパクトに投げるな、俺が具志川に行った時は、ちょうど前の日にバッティングピッチャーで投げたから、ブルペンで投げてなかったからな。でもまあ、評判はええという話を聞いとったよ。石黒が一番、ペース的に実戦に早く投げられるっていうかな。球もピュッと来るよな」

―下で試合を積んで育てていくイメージか?
「こっちに来ても、順番が回ってけえへんやんか。今、投げるやつがいっぱいおるからな。だからな、ファームもこっち(沖縄)で試合があるから、そこでなんぼでも投げたらええと思うよ」

―紅白戦2試合は大観衆だった。新人がそれを体験できたのは、今後へのモチベーションになる。
「そらなるよ。それは(1、2軍)両方とも沖縄でキャンプを張れたからできることであって。安芸から呼ぶか?そら高校生なんか、卒業式は3月やろ?まだ高校生なんやで。そう考えたら、すごいことを経験をしてるっていうことやんか。右を見たら佐藤(輝)が守って、左を見たら中野が守ってたら、そらおまえ、緊張するやん(笑い)。そんなもん、緊張せん方がおかしいやん。でもこれからそないして経験を積んでな、そんなんでやっていかなあかんわけやからのう。まだ3月の卒業式を迎えてないんやからな。まだ高校生って言うことやろ?でも1月から給料もらってる、だから高校生ちゃうよ(笑い)」

―佐藤輝は大観衆を喜ばせただけで十分な内容か?
「(本塁打が)行きそうな感じやったもんな。秋山はまっすぐばっかり投げてるから。(佐藤輝と大山の)2人にまっすぐを打たれてから変化球をやっと投げ始めたから。ちょっと、自分のスタイルを考えないとあかんよな。いくらなんでも」

―佐藤輝は取り組んでいることをできている感じか。
「そうやん、だから大山にしても、ヒットが1本出ても別にあれやろ。結局、シーズンで打たなあかんわけやからな」

―今日の秋山は球も遅いですしね。
「おまえが言うな(笑い)。紅白のこの2試合は、同じチームでやってるわけやから、次のクールから対戦相手が違うしな。その辺から徐々にやけど、よく考えたらまだ2月やから。そら、2月に最後オープン戦があるけど、キャンプの一環の実戦やからな。ずっと練習やったら、体も疲れるやろうしな。野口なんかバテバテやな。バットなんか全然出えへんな(笑い)そら、初めての1軍キャンプで、緊張感とかいろんなので、思ったよりもバテるよな。そういう緊張がほぐれて良くなったらいいけど、そんなん仕方ない。その辺は差し引いとかんとな」

―野口は加治屋のような1軍投手と対戦して、経験を蓄積していくしかない。
「まあそうやろなあ。あのくらいの変化球のキレとか、これまで経験してないわけやからな。そんなんこれからやん。練習試合とかでなんぼでも1軍のピッチャーと当たっていくわけやからな。その中で、どう対応していくかやな。やっていけばええだけの話やん」

―梅野も元気な姿を見せた。
「そんなん、普通の風邪やったからな。コロナとかインフルとかやったら、アレやけどな。それは良かったわ」

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