日本の輸入感染症例の動向について
Trends in Notification of Imported Cases among
Select Notifiable Infectious Diseases in Japan
国立感染症研究所 実地疫学研究センター・感染症疫学センター
更新日:2024年11月27日
■しかく目的
感染症発生動向調査により収集されている日本の輸入感染症例のデータを、渡航者のリスク評価のために、適時に還元することが目的です。ただし、適時の情報還元と共有を目的としているため、数値についてはシステムからデータを取り出した時点の情報であり更新される可能性があります。
渡航国別の輸入感染症報告数は、渡航先の感染症の流行の程度や、渡航者数等により影響を受けます。渡航者数の変動の影響を考慮する場合は、渡航国別の日本人渡航者数(日本政府観光局(JNTO). http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/index.html等の情報源を参照)を分母代替データとして、ご活用ください。
世界の感染症流行状況については、厚生労働省検疫所FORTH(http://www.forth.go.jp/)、外務省. 海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)、WHOのウエブサイト(http://www.who.int/en/)等において取りまとめられていますので、そちらも合わせて参照してください。
本ウェブページにおいては、急性の発症経過で、例年一定数以上の報告があり、報告例の中で輸入例の割合が比較的高い、以下の15疾患につき取り上げました。尚、流行曲線は最大月別報告数が5例以上の場合のみ作成し、直近12か月における推定感染地として多い上位4か国とその他の国を積み上げました。
アメーバ赤痢 Amebiasis
E型肝炎 Hepatitis E
A型肝炎 Hepatitis A
クリプトスポリジウム症 Cryptosporidiosis
細菌性赤痢 Shigellosis
ジアルジア症 Giardiasis
ジカウイルス感染症 Zika virus infection
チクングニア熱 Chikungunya fever
腸チフス Typhoid fever
パラチフス Paratyphoid fever
風疹 Rubella
麻疹 Measles
マラリア Malaria
レプトスピラ症 Leptospirosis
尚、デング熱については、以下のページで定期的に輸入例の動向が更新されますのでご参照ください。