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平成22年度の地方公共団体環境研究機関等と国立環境研究所との共同研究課題について
企画部研究推進室
地方公共団体環境研究機関等(以下、地環研等)と国立環境研究所(以下、国環研)とが緊密な協力のもと、環境研究をよりいっそう発展させていくことを目標として、平成元年度より、両者の共同研究が実施されています。平成22年度には、56の地環研等と45課題の共同研究が実施され、活発な研究交流を通じて環境研究の活性化に大きな役割を果たしています。平成23年度には、新たな共同研究課題の提案が予想されますので、実施課題数は、さらに増加するものと考えられます。
共同研究の進め方としては、地環研等と国環研の研究者の協議により研究計画を決定し、それに従って、各々の研究所で研究を行うB型共同研究と、これに加えて、平成13年度からは、全国環境研協議会からの提言をうけ、国環研と複数の地環研等の研究者が参加する形の研究が実施されるC型共同研究があります。平成22年度は、代表となる地環研等から提案された7課題のC型共同研究が実施されました。なお、平成23年度からは、「共同研究の取り扱い」が改正され、B型はI型に、C型はII型に名称が変更されます。
このような共同研究を通じて地環研等および国環研双方の研究者が互いに交流することによって、環境科学研究の発展に寄与できるものと考えています。
地環研機関名※(注記)1 | 課題名 | 研究タイプ※(注記)2 |
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(A・B・C) | ||
北海道立総合研究機構環境科学研究センター | 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 | B |
ダイオキシン類及びPCBs の発生源解析に関する研究 | B | |
摩周湖の透明度変化に関する物理・化学・生物学的要因解析 | B | |
釧路湿原シラルトロ沼の環境劣化とその原因の究明 | B | |
長距離輸送大気汚染物質に起因する対流圏オゾンおよび酸性霧による森林影響 | B | |
秋田県健康環境センター | 湖沼生態系の持続的管理手法の開発に関する研究(C型研究代表) | C |
宮城県保健環境センター | 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 | B |
非意図的に生成された化学物質が排出される水環境の包括的評価に関するパイロット研究 | B | |
新潟県保健環境科学研究所 | 山岳地における対流圏オゾンの時間変動に関する研究 | B |
群馬県衛生環境研究所 | 大気中の酸化的二次生成物質の測定と遺伝毒性評価 | B |
千葉県環境研究センター | 東京湾東部における未確認有害植物プランクトンのモニタリング | B |
植物のオゾン被害とストレス診断に関する研究(C型研究代表) | C | |
東京都環境科学研究所 | PFOS、PFOA 及びその類縁物質の環境実態把握及び汚染源の推定 | B |
神奈川県水産技術センター | 東京湾西部における未確認有害植物プランクトンのモニタリング | B |
横浜市環境科学研究所 | 都市部と農村部における河川水のオオミジンコを用いた総合毒性評価に関する研究 | B |
地球温暖化がもたらす日本沿岸域の水質変化とその適応策に関する研究(C型研究代表) | C | |
川崎市公害研究所 | 川崎市における大気シミュレーションに関する研究 | B |
長野県環境保全研究所 | 八方尾根におけるアジア大陸起源大気粉じんの成分特性の解明 | B |
内陸山間地域における揮発性有機化合物の動態に関する研究 | B | |
環境中のダイオキシン類と関連物質のモニタリングおよび発生源解析に関する研究 | B | |
湖沼における水草帯の保全と復元手法に関する研究 | B | |
都市の温熱環境マップ作成に関する研究 | B | |
富山県環境科学センター | 山域地域における黄砂エアロゾルの動態に関する研究 | B |
ライダー観測データを用いた富山県における黄砂エアロゾルの影響に関する研究 | B | |
福井県衛生環境研究センター | 北陸地方における産業廃棄物最終処分場(管理型)の安定化に関する研究 | B |
福井県自然保護センター | 生物の空間分布予測モデルにもとづいた自然再生適地の抽出と市民参加による検証 | B |
京都府保健環境研究所 | エアロゾル中の微量金属元素濃度比及び鉛同位体比を用いた長距離輸送現象の解析 | B |
化学成分組成を指標とした都市大気エアロゾルの越境大気汚染による影響評価 | B | |
大阪府環境農林水産総合研究所 | ライダー観測データを用いた近畿地方の対流圏大気環境の調査 | B |
大阪市立環境科学研究所 | PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究(C型研究代表) | C |
兵庫県環境研究センター | 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 | B |
有機フッ素化合物の環境汚染実態と排出源について(C型研究代表) | C | |
浅海域における干潟・藻場の生態系機能に関する研究(C型研究代表) | C | |
名古屋市環境科学研究所 | 大気中の酸化的二次生成物質の測定と遺伝毒性評価 | B |
大気中粒子状物質の成分の短期暴露による健康影響評価 | B | |
土壌・地下水汚染物質の微生物分解に関する研究 | B | |
島根県保健環境科学研究所 | 高濃度エアロゾル現象に関するPM2.5の影響調査とライダー観測データの応用 | B |
福岡県保健環境研究所 | 微細藻類が生産する有毒物質のモニタリングに関する研究 | B |
ブナ林生態系における生物・環境モニタリングシステムの構築(C型研究代表) | C | |
福岡市保健環境研究所 | 博多湾における円石藻の非円石細胞ステージのモニタリング | B |
鹿児島県環境保健センター | 大気粉じんのバイオアッセイによる遺伝毒性及び環境ホルモン活性を指標とした地域特性の調査研究 | B |
沖縄県衛生環境研究所 | サンゴ礁に対する地球規模及び地域規模ストレスの影響評価 | B |
微細藻類が生産する有毒物質のモニタリングに関する研究 | B | |
亜熱帯域島嶼における最終処分場の安定化メカニズム解明に関する研究 | B |
*1 地環研機関名 : C型共同研究については代表研究機関を掲載。
*2 研究タイプ
A型共同研究 : 地環研等の研究者が自治体における国内留学制度を利用し、国環研において原則として1ヵ月以上にわたり共同で研究を実施するもの。
B型共同研究 : 地環研等と国環研の研究者の協議により、共同研究計画を定め、それに従って各々の研究所において研究を実施するもの。
C型共同研究 : 全国環境研協議会からの提言を受けて、国環研と複数の地環研等の研究者が参加して共同研究を実施するもの。
目次
関連新着情報
- 2015年4月2日更新情報国立環境研究所研究報告「PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究」を掲載しました
- 2013年7月3日更新情報平成25年度地方環境研究所等との共同研究応募課題一覧を掲載しました
- 2013年7月1日更新情報平成26年度地方公共団体環境研究機関等との共同研究課題募集要項を掲載しました
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- 表紙 2004年3月31日西日本及び日本海側を中心とした地域における光化学オキシダント濃度等の経年変動に関する研究−国立環境研究所と地方環境研究所とのC型共同研究報告 平成13〜15年度国立環境研究所研究報告 R-184-2004
- 表紙 2000年3月31日湖沼環境の変遷と保全に向けた展望国立環境研究所研究報告 R-153-2000
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表紙
1999年3月30日水環境における流出特性に関する研究報告
−農薬・非イオン系界面活性剤・栄養塩−国立環境研究所研究報告 R-144-'99 - 表紙 1994年3月31日水環境における農薬流出に関する研究報告 国立環境研究所研究報告 R-133-'94