井手ゆきえ

医学ライター

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
痛い変形性膝関節症、「人工関節以外」の選択肢は?22年以降に新たな治療法が保険適用に

2024年12月4日

痛い変形性膝関節症、「人工関節以外」の選択肢は?22年以降に新たな治療法が保険適用に

変形性膝関節症(膝OA)は、加齢や膝関節の半月板損傷などを機に、関節周囲の軟骨や骨が変形する病気だ。有病率は40歳以上の55%で、その7割以上が関節の腫れや痛みなどの自覚症状に悩まされている。

子宮頸がん予防のHPVワクチン、未接種の16〜27歳女性は11月末までに初回接種を

2024年11月20日

子宮頸がん予防のHPVワクチン、未接種の16〜27歳女性は11月末までに初回接種を

公費によるHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンのキャッチアップ接種期間は、来年3月末までだ。キャッチアップ接種は、2013年6月から21年11月まで続いた「積極的勧奨の差し控え」で接種機会を逃した女性が対象だ。

高齢者の「フレイル予防」に最も効果的な運動、男女それぞれの1位は?

2024年10月30日

高齢者の「フレイル予防」に最も効果的な運動、男女それぞれの1位は?

近年、年齢に縛られずスポーツを続ける「生涯スポーツ」が推奨されている。すぐ思いつくのはジョギングだが、ストイックに続けるのは案外難しい。もっと娯楽要素があり、健康を守る効果が証明されている種目はないだろうか。

おやつで2型糖尿病の発症予防?コンビニで買える食品の効果とは

2024年10月23日

おやつで2型糖尿病の発症予防?コンビニで買える食品の効果とは

2型糖尿病は、遺伝的背景に加えて、食習慣や運動不足などの環境要因が影響して発症する。発症予防には運動と食事の改善が基本だが、食事量や嗜好品を「減らす」のはなかなか難しい。何かを「追加」して予防する方法はないだろうか。

乳がんサバイバーの生活の質を左右する「リンパ浮腫」、予防法は?

2024年10月2日

乳がんサバイバーの生活の質を左右する「リンパ浮腫」、予防法は?

毎年10月は、乳がんに関する啓発活動が行われる「ピンクリボン月間」だ。日本の女性は、一生涯に9人にひとりが乳がんに罹患すると推計される。経験者(サバイバー)が増えるにつれ、治療後の生活に関する情報へのニーズが増えてきた。サバイバーの...

「口臭」があると認知症リスクが上昇、東京医科歯科大学の研究より

2024年8月21日

「口臭」があると認知症リスクが上昇、東京医科歯科大学の研究より

近年、認知症と「お口の健康」の研究が進んだ。たとえば歯周病があると、アルツハイマー病リスクが2倍近くに上昇する一方、残存歯が多いほど、認知症リスクは低下する。そして「口臭」も認知症リスクになるらしい。

マルチビタミンって本当に効く?米国立衛生研究所が3件の大規模調査の結果を解析

2024年8月7日

マルチビタミンって本当に効く?米国立衛生研究所が3件の大規模調査の結果を解析

「マルチビタミン」は疾病予防を目的に服用されることが多く、米国では成人の3人に1人が服用している。米国立衛生研究所では、国内で20年以上継続している3件の大規模調査の結果を基に、MVと死亡との関係を解析した。

大学生の2割がすでに「ロコモ」!?骨格筋が衰え、将来の健康寿命に黄信号

2024年7月31日

大学生の2割がすでに「ロコモ」!?骨格筋が衰え、将来の健康寿命に黄信号

筋骨格の衰えから、移動や生活動作に支障が出やすい状態を指すロコモティブシンドローム(運動器症候群)、通称「ロコモ」は、高齢者に特有の症状、であるはずだった。しかし、国際医療福祉大学理学療法学科、同医学部老年病学講座の研究によると、...

熱中症特別警戒アラートの運用が開始、対策とともに「暑さに順応する」ことも大事

2024年7月10日

熱中症特別警戒アラートの運用が開始、対策とともに「暑さに順応する」ことも大事

4月から環境省による「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まった。同時に従来の「警戒」より一つランクが上の「特別警戒」というアラートが新設された。過去に例がないほどの危険な暑さが予想され、重大な健康被害が出そうな日に発信されるものだ...

週末の「寝だめ」って効果ある?米国民健康栄養調査のデータを用いた研究より

2024年7月3日

週末の「寝だめ」って効果ある?米国民健康栄養調査のデータを用いた研究より

経済協力開発機構のデータ(2021年)によれば、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、加盟30カ国の最下位だった。平日の睡眠不足を補おうと「週末寝だめ(キャッチアップ睡眠:WCS)」を習慣とする人も多いだろう。ただ、WCSの効果については否定的...

水虫が皮膚がんのリスクになる!?「足の裏のほくろ」には要注意

2024年6月19日

水虫が皮膚がんのリスクになる!?「足の裏のほくろ」には要注意

皮膚がんの一種であるメラノーマ(悪性黒色腫)は、メラニン色素を産生する「メラノサイト」という細胞のがんだ。日本人の発症頻度は10万人に1〜2人で、希少がんの部類に入る。日本人のメラノーマの場合、最も発症頻度が高い部位は、足底、いわゆる...

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