「分析力が10割」の問題点

知らずに陥る部分最適のマーケティング

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最もスコアの低い
提案がコンペを通過

4月は新年度のスタートです。毎年この時期は小売業の棚替えが行われ、スーパーやコンビニにも幾つもの新商品が並びます。

pixta_18583000そのプラン、発想もいいし市場性もありそう。
だが、しかし...... pixta_18583000

しかし、今日のご時世、新商品というだけで「はい、どうぞ」と、簡単に店頭に並べてもらえる訳ではありません。それらは必ず売れる商品でなくてはならない宿命を背負っているのです。

したがって、裏では、各メーカーが凌ぎを削る開発合戦を展開していることはもちろんですが、それに加え、広告会社がマーケティング面で彼らをサポートしているケースが大半です。

ある食品メーカーの商品開発提案コンペでのことです。看板商品のお菓子に関する新しいアイデアを、A社、B社の2つの広告会社、そして、マーケティング会社C社の3社が競い合いました。

調査力に定評のあるA社は、ソーシャルメディアなどのデータを駆使した市場調査によって消費者のインサイトを細かく分析し、潜在的な消費者ニーズをしっかり探り出しました。その結果、時代に合った見事な新商品コンセプトの提案に成功したのです。

デザイン力が売りのB社のプランは、パッケージデザインの評価で最も高いスコアを獲得しました。

かたやC社は、提案内容の評価はA社よりややスコアが劣り、パッケージデザインの評価でもB社にわずかながら劣るという結果です。

ところが、いざ、ふたを開けてみると、最終的にその食品メーカーが採用したのは、A社でもB社でもない、C社のプランだったのでした。

なぜでしょうか。

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