石破首相と大違い...私が感動した米国大統領の「握手」
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在米国日本国大使館での勤務をはじめ、米国連邦議会下院議員の外交政策担当など歴任し、2024年の衆院選で初当選を果たした深作ヘスス氏。在米日本大使館勤務時には、バイデン大統領、オバマ元大統領、クリントン元国務長官といった数々の要人たちの撮影を担当し、間近で接してきた。一流の人たちの握手の仕方や身だしなみ、テーブルマナーについて話を聞いた。(衆議院議員 深作ヘスス、構成/ライター 金澤知佳)
「座ったままの握手」は
バイデン大統領もしていたが...
国際的な場においてリーダーがどのように見られるかは、その国のメッセージとして受け取られることがあります。見た目や立ち振る舞いは、リーダーとしての重要なスキルであり、それをどのように意識するかが問われます。
ペルーのリマで先日開かれたAPEC首脳会議で、石破茂総理が「座ったまま握手をした」と批判されていますが、実際には米国のジョー・バイデン大統領も他の人と座ったまま握手をしていました。しかし、それは批判の対象にはなっていません。
今回批判の対象となったのは、石破総理が初めて海外で要人と会う「デビュー戦」という背景があったからでしょう。バイデン氏の場合、すでに各国の首脳との関係性を築いていたので、座ったままの握手でも敬意を感じさせ、自然に見えた一方で、石破総理の場合は初対面でどのように関係性を築くのかが見えず、それが批判を招く要因となったのかもしれません。
バイデン大統領の「両手握手」
石破首相と何が違うのか
また、日本のリーダー像に対する国民の期待が満たされなかったことが、批判につながったのだと思います。海外では文化的な違いがあるため、必ずしも同じ基準で評価されるわけではありません。しかし、私たちはリーダーに「こうあってほしい」という理想像を求めがちです。その期待と現実とのギャップが、今回の批判の背景にあるのではないでしょうか。
日中首脳会談では、習近平主席と握手する際、習氏が右手を差し出したのに対し、石破総理が両手で握り返したことが話題になりました。一部では、「中国に対してこちらが下手に出た印象を与える」と批判的な報道もありました。
でも、私は両手握手に大きな問題があったとは思いません。たとえば、2022年の米中首脳会談では習近平国家主席に対して、バイデン大統領が両手握手をしていますが、批判は起こりませんでした。
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