頭のいい人が住宅ローンの「繰り上げ返済」も「変動→固定の借り換え」も絶対にしないワケ【再配信】

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頭のいい人が住宅ローンの「繰り上げ返済」も「変動→固定の借り換え」も絶対にしないワケ【再配信】Photo:PIXTA

住宅価格が高騰するなか、住宅ローンの金利が上昇し続けている。「今、家を買うべきか、そのまま賃貸がいいのか」、「変動から固定に住宅ローンを借り換えるべきか」といった相談が相次いでいるというのは、『マンガでわかる 不動産屋が絶対に教えてくれない「最高の家」の買い方』(扶桑社)の監修者で家と住宅ローンの専門家、千日太郎さん。これから金利上昇の局面で「やってはいけない」ことを教えてもらった。ダイヤモンド・オンラインで2024年7月1日に配信された記事を再配信する。(取材・文/ジャーナリスト 村田くみ)

慌てる人ほど失敗する、冷静な現状把握を

住宅ローンの固定金利が上がり続けている。6月大手銀行やネット銀行で住宅ローンの固定金利が引き上げられ、3メガバンクの10年固定型の基準金利は3.89%(平均)。一方、住宅ローン利用者の約7割が利用すると言われる変動金利が「いつ、どれくらい上がるのか」が大きな話題となっている。

「直近で住宅ローンを借りた人のおよそ7割を占める変動金利については、日本銀行(日銀)の政策金利(短期金利)の影響を受けます。短期金利は3月の金融政策決定会合(会合)でマイナス金利を解除した後は0〜0.1%程度で据え置かれているので、変動金利は3メガバンクで平均0.39%と低金利を維持しています。今後、日銀が追加の金利の利上げに踏み切るかどうかがポイントになってきますが、急激に金利がはね上がることはないと思います。今、変動金利を借りている人は慌てて固定金利に借り換えたり、無理な繰り上げ返済などで手持ちの資産を目減りさせたりしないことです」(千日太郎さん)

日銀は6月14日の会合で、「無担保コール翌日物金利」(短期金利)を0〜0.1%に誘導する事実上のゼロ金利政策を維持することを決めた。日銀の政策が今後の住宅ローンにどのような影響を及ぼすのだろうか。千日太郎さんは次のように分析する。

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