「他人と比べないで自分らしく生きる」持続的な幸せを実感できる4つの価値観
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人生100年時代
幸福のあり方が大きく変化
初めて「ウェルビーイング」という言葉が使われたのは、1948年の世界保健機関(WHO)設立の際に考案された憲章と言われています。
WHO設立者の一人である施思明(スーミン・スー)が、病気を予防するだけでなく、積極的に健康を促進する重要性を提唱し、「健康」を機関名や憲章に採り入れるよう提案しました。ウェルビーイングは短期的な幸せや喜びを意味する「Happiness」や「Joy」とも異なり、人生にわたる長期的で持続的な幸せの実現を意味します。
それから70年以上がたち、健康維持はもはやゴールではなく、自分が「ウェルビーイング」になるための必要条件となったのです。
「人生100年時代」と言われる今、幸せの在り方が大きく変化しています。多様な価値観が認められる世の中の流れの中で、画一的な幸せより一人ひとりの生き方、暮らし方に応じた幸せが求められています。
「幸福」の定義はさまざまですが、今の日本の生活者の求める「幸福」は、以前とは大きく変わってきています。1950年代は、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が「三種の神器」と呼ばれ、一家の大黒柱は家族にこれらの家電製品を購入するために必死に働きました。この三つが家にあるということが家族の幸せの証しであり、戦後復興の象徴でした。
また、1986年ごろから1991年ごろまで続いたバブル景気期では、高級住宅や高級車、高額のゴルフ会員権が飛ぶように売れ、大学生が高級ブランドのバッグを持つことが当たり前になった時代でした。このように、かつてはその時代ごとの幸せの象徴となる「モノ」を手に入れること、すなわち「モノの所有で得られる幸福」が大きかったように思います。
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