親は知らない、子どもたちがあえて「保健室」で本音を話す理由
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社会全体が大きく変化している今、「生きづらさ」「自己否定感」など子どもたちの悩みも多様化しています。学校の保健室を訪れる子どもたちの何気ないつぶやきや愚痴の背景には、親が気づいていない心の落とし穴が潜んでいるケースもあるのです。そこで今回は、長年小中学校の養護教諭を務め、多くの子どもたちと接してきた桑原朱美さんの新刊『保健室から見える親が知らない子どもたち』(青春出版社)から、悩みを抱える子どもたちに対する保健室の在り方や勘違いしがちな親の考え方について解説します。
子どもたちが最初に「保健室」に相談に行く理由
教員以外の方に、「保健室では、メンタルケアや相談活動も行っています」という話をすると、不思議そうな顔をされます。「今は、スクールカウンセラーも配置されているから、保健室でわざわざ相談する必要はあるのか」という疑問を持たれるようですが、それは大人の考えです。
実際、教育現場では、子どもたちの多くが最初に相談に行くのはスクールカウンセラーではなく、保健室なのです。保健室は「体調不良」「けが」という誰にでもありうる理由で、来室することができるという敷居の低さがあるからです。
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