令和に生き残る「ユースホステル」、唯一無二の魅力とは
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1970年代から80年代の前半にかけて多くの若者に愛され、一世を風靡(ふうび)したユースホステル。長らく衰退の一途をたどってきたが、近年は他の宿泊施設にはないユニークな魅力で再び注目を集めており、コロナが収束した後、"一味違った旅をしたい"という人にうってつけだ。国内の100軒以上のゲストハウスやユースホステルに宿泊した経験を持つ、島旅イラストエッセイストの松鳥むう氏に、ユースホステルならではの魅力と注目の宿を教えてもらった。(清談社 山田剛志)
人気のピークは70年代
ニーズ変化で施設数は半減
「若者の旅に安全かつ安価な宿泊施設を提供する」という理念の下、100年以上前にドイツで生まれたユースホステル。日本では1951年に最初の施設が誕生すると、高度経済成長の波に乗り、1970年代前半には年間の宿泊者数は340万人を超え、「日本ユースホステル協会」の会員数は世界トップの63万人を記録した。
多くのユースホステルは男女別のドミトリー(相部屋)スタイルで、共有スペースも広く、初顔合わせの旅行者同士が気軽に歓談することができる。建物はお寺や神社、学校の校舎、古民家など既存の施設を改修したものがポピュラーだ。
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