新型肺炎禍の中国で「猫ブーム」の理由、人間に翻弄されるペットの悲劇
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新型肺炎で厳戒態勢の中国では、「感染を拡大する」というデマが流れて猫や犬が虐殺されたり、逆に「猫を飼うと感染しない」という誤った情報が広がったりしている。中国のSNSやインターネットでは、ペットについてどんな情報が飛び交っているのか。(日中福祉プランニング代表 王 青)
誤った情報やデマで
殺される猫や犬たち
中国では新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が続き、終息が見えない。政府が外出禁止などの厳しい規制措置を取り、国や専門家が「自宅にいるのが自分の安全のためだけではなく、国への協力である」「国民の皆さんは自宅にいるが、この行為自身がウイルスとの戦いだ、皆さんが立派な戦士だ」などと呼びかけている。マスク不足が深刻化している中で、1回の外出で1枚のマスクを使ってしまうので、節約するためにも外出しないのが一番の得策であると皆が思っている。
1月25日の春節から、もうすでに2週間がたつ。人々は自宅に閉じこもり、外の世界とつながるにはSNSしかない。先が見えない中で不安と恐怖は増す一方だ。いやおうなく情報には非常に敏感になる。どんなささいな情報でも反応して飛びつき、混乱してしまう。デマか、真実かがすぐに分別できないことも多い。
武漢政府は初期の情報隠蔽や対応の遅れで、ウイルスを封じ込むタイミングを逃し、今日までに世界へ拡がる事態に発展させてしまった。人々が家で軟禁状態を強いられ、翻弄される状況陥らせたのだ。
ところが、振り回されているのは人間だけではなかった。今度はパニックになった人間が、もっと弱い立場のペット(愛玩動物)たちに、悲劇を引き起こしてしまったのだ。
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