和田 英一 (IIJ技術研究所 顧問) 1970年頃から計算機科学科や情報工学科が次々と誕生した.プログラミング言語やBNF,コンパイラ,yaccやlexなどを教え,学科では中,小型の計算機,研究室ではミニコンで実習した.海外には定員1,000名超の学科もあった.当時 森口繁一先生は「やがて計算機が増え,だれでもプログラムを書くようになり,計算機科学者は失業するから,別の専門も勉強しておくべきだ」と警告された.そのうちMacintoshのようなパソコンが出現.熱心なアマチュアならディスプレイに絵が描けた.そうこうするうちにラップトップの時代が到来.計算機はブラックボックスになって,メールの送受信,Webページの探索,執筆やプレゼン資料作成に使われだす.さらに同様な機能で小型なタブレットも登場.携帯電話は袖珍計算機へ変身した. ネットワークもアメリカのARPAネットが1970年頃に始まり,パ