(追記) (追記ここまで)
トップ> 書籍・雑誌> ゲームデザイナーというとんでもない人たち『ゲームデザイン脳』
いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ×ばつ震災〜 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ×ばつラウンドアバウト〜 運転する人をサポートすること |Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ×ばつグッドデザイン大賞〜 通行実績情報マップがライフラインになった日
HONDA、もうひとつのテクノロジー ×ばつ震災〜 01 それはメッカコンパスから始まった (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ×ばつラウンドアバウト〜 運転する人をサポートすること<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ×ばつグッドデザイン大賞〜 通行実績情報マップがライフラインになった日<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック)
今、 日本でいちばんクリエイティブな仕事のひとつがゲームデザイナー。
ゲームデザインっていうのは、例えばスポーツに例えるのであれば、サッカーの様に何年も何人もの人間がやってきたルールの設定、シナリオ、個々のゲームの塩梅、まさに見た目のデザインの方向など、考えられないぐらいのことを、それも大人数が参加するプロジェクトでやりとげる考えただけでも途方に暮れる仕事のことなわけです。
ここにはもちろん神のごとき人たちというのがいて、宮本茂さんとか堀井雄二さんとかがまさにそれに当ります。
ただ、不思議と(というか単純にそんなことやってる暇も理由もないから)そういう人たちがどう仕事を進めているのかについては、なぜかこれと言った本がありません。
一部、横井さんの本(横井軍平ゲーム館 )がありますが絶版で高値。
と思ったら、同じ作者による新しい横井本が出ていて予約受付中です。なんてありがたい!うれしい!
▼ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男
ゲームの父・横井軍平伝 任天堂のDNAを創造した男
で、そのめったにないゲームデザイナーが何を考えているかの本を見つけてしまったので、その場で買って、すぐに読み始めたわけです。
▼ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)
ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)
これがまあ予想をはるかに超えて面白い。というか、ゲームデザイナーって、やっぱりとんでもないわ。
ゲームというのは、実に過酷な現場で、とにかくユーザーを楽しませないといけない。
ひどいときは、一瞬で見切られてしまうわけです。
しかも、長丁場になるRPGなんかでは、演出に緩急も必要。ユーザーもバカじゃないから、ストーリーやシステムに合わせて、これもユーザーが納得する演出でないといけない。
ルールを決めて動くようにしつつ、こういうこともしっかりやっていかないとゲームとして成立しないんですね。
しかもWebサービスみたいにアップデートで対応なんてことは言ってられません。なんという世界。
きっとゲームをやったことがある人なら、だれでも知っている以下のメッセージ。
「へんじがない ただのしかばねのようだ」
この何度も出てくる汎用メッセージが以下に優れたメッセージであるかの解説で、このゲームバランスの部分を解説していく辺りは、読んでいてこちらがわくわくしてきます。
これだけの情報を、実は「へんじがない ただのしかばねのようだ」というメッセージにゲームデザイナーは込めているということなんです。
Webサービスでこのレベルのメッセージってたしかにほぼ見たことがありません。こういう説明こと、ユーザー体験のベースになるのですから、もっと考え悩んでもいいはずです。
そして、この本にもまさにゲームデザイナーらしいしかけが入っています。そして、それはそのまま本のデザインと一致しています。
考えてみれば、本の表紙というのは本の印象を決めてしまうものであるのに、キャッチーさばかりで決められている様な気がしないでもありません。
そうそう、最近買った本にやたらにピンクを主体にした装丁が多いのは、これは何かの流行なんでしょうか?
実際、書店に目に留まりやすいのは事実なのかもなあ。
【追記】
このレビューをアップしたところ、すぐに作者の桝田さんからコメントが入りました。
リンク: Twitter / 桝田省治: 攻撃が得意な人、守備が得意な人 ....
[引用]攻撃が得意な人、守備が得意な人、コーチ向きの人、世の中いろいろな人がいたほうが楽しいよ
言葉の真意を完全に把握することはできませんが、私のレビューがゲームデザイナーだけを称賛しているという認識なのかもしれません。
そんなつもりはなかったのですが、このレビューからそういう印象を持った人が他にもいたら申し訳ないです。
« 大根男のYouTubeマーケティング | トップページ | Evernote日本法人設立記者会見のとても重要なところ »
投稿:by いしたにまさき 2010 06 22 01:55 PM [書籍・雑誌] | 固定リンク
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: ゲームデザイナーというとんでもない人たち『ゲームデザイン脳』:
*これまでにプロデュースしたカバンなど
あたらしいひらくPCバッグ
IMG_2734.jpg
iPhoneも入る財布
IMG_2623.jpg
CamiAppSメモパッド専用 ブックマークホルダー
IMG_3175.jpg
たためる打ち合わせバッグ for CamiApp
IMG_3171.jpg
ブロガーズトート
IMGP0129.JPG
ひらくPCバッグ
P2182920.JPG
とれるカメラバッグ
IMG_2368_DxO
*みたいもん
Best記事
*いしたにまさきの著作
・2014年の著作
できるポケット Evernote 基本&活用ワザ 完全ガイド
4844335774
・2013年の著作
Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング
4844333976
・2012年の著作
・2011年の著作
できるポケット Google+ グーグルプラス スマートに使いこなす基本&活用ワザ 70
4844330993
楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方
4861007542
カラー版 机も頭もすっきり! デジタル化情報整理術 (COLOR新書y)
4862487297
できるポケット Twitterをスマートに使いこなす基本&活用ワザ100 [できる100ワザ ツイッター 改訂新版]
4844330063
できるポケット+ Evernote 改訂版 (できるポケット+)
4844329979
日本の若者は不幸じゃない (ソフトバンク新書)
4797362693
・2010年の著作
できる100ワザ iPhone 4 3週間でiPhone名人になれる本
4844329693
ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
4774144681
できるポケット+ Evernote 活用編
4844328816
できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック (できる100ワザシリーズ)
4844328255
・2009年の著作
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)
4839933162
・2007年の著作
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
4822245772