(追記) (追記ここまで)
トップ> ネット全般> ラジオのネット放送解禁を素直に喜べない搾取の構図
いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ×ばつ震災〜 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ×ばつラウンドアバウト〜 運転する人をサポートすること |Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ×ばつグッドデザイン大賞〜 通行実績情報マップがライフラインになった日
HONDA、もうひとつのテクノロジー ×ばつ震災〜 01 それはメッカコンパスから始まった (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ×ばつラウンドアバウト〜 運転する人をサポートすること<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック) Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ×ばつグッドデザイン大賞〜 通行実績情報マップがライフラインになった日<「HONDA、もうひとつのテクノロジー」シリーズ> (カドカワ・ミニッツブック)
確かにネットとラジオは色んな意味で、とても相性がいい。
ただ「ネットをラジオは相性がいい!」わーいという気持ちにはどうしてもなれんのです。
リンク: 大手民放ラジオ13社、ネット同時放送解禁へ:日経ビジネスオンライン.
[引用]ネットへのシフトを進めた場合、電波の聴取者が減ったり、広告に影響が及んだりする可能性があり、大手各社は二の足を踏んでいた。だが、大手ラジオ局関係者は「都市化で受信障害が増え、ラジオ受信機そのものも減っている。、聴取者と広告費の減少が止まらず、いよいよ食えなくなってきた」と漏らす。
権利関係については、津田さんが既にコメントしている様に、なにも変わってないわけです。
リンク: Twitter / 津田大介: 動いてるのは聞いてたし良い話だと思うけど、その先とし ....
[引用]動いてるのは聞いてたし良い話だと思うけど、その先として権利処理スキームが一般層に開放されないと本質的には意味ないと思われ。
実は私は自分の社会人のキャリアをラジオから(エンジニア側だった、アスキーのラジ@を手伝っていた時期もあります)始めたこともあり、ネットとラジオについては、すごく気になっていました。
ブログの書き手のメインである30代ぐらいのおっさん達の多くは、実はその学生時代にラジオに慣れ親しんだ世代であり、中2病なんていう伊集院光の作った言葉がネット用語にもなっているぐらいにネットの作り手側とラジオの親和性は高いのはまちがいないでしょう。
問題はラジオがネットを利用しているだけなんじゃないのか?というところです。
ラジオがネットに出てくるのであれば、ラジオからネットに額面通りの意味で還元する仕組みがあってしかるべきです。
ネットの作り出したコンテンツがラジオに搾取されるような仕組みだけはごめんである。まさに見ていられません。
となると、結局お金の流れというのは、権力構造で見ていかないといけないわけで、当たり前なんだけど、それがコンテンツの正常化(というかまともさ)に繋がっていくわけです。
これはもう少し具体的に話さないと、わかりにくいので、新聞社とテレビ局を引きあいにして考えるとわかりやすくなります。
新聞社の売上をテレビ局が抜いたのは、はるか昔の話であるにも係わらず、権力構造として新聞社が上位にあるのは、それは歴史のせい。
つまりどこまで行っても、殿様と家来という関係なわけです。
この関係が変わらない限り、いくら売上で追い抜こうが、その売上は下から上での上納金という処理をされるので、構造は変化しないわけです。
その構造から唯一自由であるのは、他の新聞社と比較すると弱小新聞社であったサンケイ新聞をテレビがもり立てたフジテレビだけ。だから、フジテレビの出すコンテンツというのは、独自の地位を保っているわけだけ、ライブドアがフジテレビに目をつけたのも、すごく正しい。
だから、未だになんだかんだいって民放だけではなく、ケーブルでもなんでもいいや、要するにみんなフジテレビに成りたいわけです。でも、到底この構造を作り出したフジテレビになれるわけがないわけです。
で!
何が言いたいかというと、ネットとラジオで主従関係になってはいけないわけです。
行き場がなくなったからという理由で、ラジオの出先としてネットを考えてもいけないし、ネットはラジオのコンテンツの下請けにもなっちゃいけない。
ラジオがネットに出るのではなく、ネットラジオという新しい媒体を作り上げることに力を注ぐべきで、その辺のところを音頭取りの電通さんには心の底から期待しているのです。
てなことを書いてアップしようとしていたら、もっとちゃんと本質書いてくれている人がいました。
リンク: Twitter / 江口靖二: 重要なことはネットで配信する事なんかじゃなくて ....
[引用]重要なことはネットで配信する事なんかじゃなくて放送免許エリアを越えること。ただしラジオに限らずテレビも同じ。そうなれば自ずとローカル局はローカル色を出さざるを得なくなり、それこそが適正な事業規模。
そう、これ。
開放じゃなくて、超えること。こっちの方が大事だし、コンテンツで考えると、ネットの本質である時間軸を越えること、ここにネットラジオという新しい媒体を作り上げることへの本質があるはずで、今回のネットへのラジオ開放はそこを何にも踏み出していないわけですね。
って、この話もっと続けるべきですね。
▼ナベプロ帝国の興亡 (文春文庫)
ナベプロ帝国の興亡 (文春文庫)
▼2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
« 平野文さんがツイッター本を読んでくれているそうで、いろいろ妄想中 | トップページ | かわいいソーシャルネットワーキングウォッチが教えてくれる世界の事情 »
投稿:by いしたにまさき 2010 02 15 10:27 AM [ネット全般] | 固定リンク
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: ラジオのネット放送解禁を素直に喜べない搾取の構図:
*これまでにプロデュースしたカバンなど
あたらしいひらくPCバッグ
IMG_2734.jpg
iPhoneも入る財布
IMG_2623.jpg
CamiAppSメモパッド専用 ブックマークホルダー
IMG_3175.jpg
たためる打ち合わせバッグ for CamiApp
IMG_3171.jpg
ブロガーズトート
IMGP0129.JPG
ひらくPCバッグ
P2182920.JPG
とれるカメラバッグ
IMG_2368_DxO
*みたいもん
Best記事
*いしたにまさきの著作
・2014年の著作
できるポケット Evernote 基本&活用ワザ 完全ガイド
4844335774
・2013年の著作
Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング
4844333976
・2012年の著作
・2011年の著作
できるポケット Google+ グーグルプラス スマートに使いこなす基本&活用ワザ 70
4844330993
楽しいみんなの写真 -とにかく撮る、flickrで見る。ソーシャルメディア時代の写真の撮り方・楽しみ方
4861007542
カラー版 机も頭もすっきり! デジタル化情報整理術 (COLOR新書y)
4862487297
できるポケット Twitterをスマートに使いこなす基本&活用ワザ100 [できる100ワザ ツイッター 改訂新版]
4844330063
できるポケット+ Evernote 改訂版 (できるポケット+)
4844329979
日本の若者は不幸じゃない (ソフトバンク新書)
4797362693
・2010年の著作
できる100ワザ iPhone 4 3週間でiPhone名人になれる本
4844329693
ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である
4774144681
できるポケット+ Evernote 活用編
4844328816
できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック (できる100ワザシリーズ)
4844328255
・2009年の著作
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)
4839933162
・2007年の著作
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
4822245772