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2010年02月15日

ラジオのネット放送解禁を素直に喜べない搾取の構図

確かにネットとラジオは色んな意味で、とても相性がいい。

ただ「ネットをラジオは相性がいい!」わーいという気持ちにはどうしてもなれんのです。

リンク: 大手民放ラジオ13社、ネット同時放送解禁へ:日経ビジネスオンライン.

[引用]

ネットへのシフトを進めた場合、電波の聴取者が減ったり、広告に影響が及んだりする可能性があり、大手各社は二の足を踏んでいた。だが、大手ラジオ局関係者は「都市化で受信障害が増え、ラジオ受信機そのものも減っている。、聴取者と広告費の減少が止まらず、いよいよ食えなくなってきた」と漏らす。

権利関係については、津田さんが既にコメントしている様に、なにも変わってないわけです。

リンク: Twitter / 津田大介: 動いてるのは聞いてたし良い話だと思うけど、その先とし ....

[引用]

動いてるのは聞いてたし良い話だと思うけど、その先として権利処理スキームが一般層に開放されないと本質的には意味ないと思われ。

実は私は自分の社会人のキャリアをラジオから(エンジニア側だった、アスキーのラジ@を手伝っていた時期もあります)始めたこともあり、ネットとラジオについては、すごく気になっていました。

ブログの書き手のメインである30代ぐらいのおっさん達の多くは、実はその学生時代にラジオに慣れ親しんだ世代であり、中2病なんていう伊集院光の作った言葉がネット用語にもなっているぐらいにネットの作り手側とラジオの親和性は高いのはまちがいないでしょう。

問題はラジオがネットを利用しているだけなんじゃないのか?というところです。

ラジオがネットに出てくるのであれば、ラジオからネットに額面通りの意味で還元する仕組みがあってしかるべきです。

ネットの作り出したコンテンツがラジオに搾取されるような仕組みだけはごめんである。まさに見ていられません。

となると、結局お金の流れというのは、権力構造で見ていかないといけないわけで、当たり前なんだけど、それがコンテンツの正常化(というかまともさ)に繋がっていくわけです。

これはもう少し具体的に話さないと、わかりにくいので、新聞社とテレビ局を引きあいにして考えるとわかりやすくなります。

新聞社の売上をテレビ局が抜いたのは、はるか昔の話であるにも係わらず、権力構造として新聞社が上位にあるのは、それは歴史のせい。

つまりどこまで行っても、殿様と家来という関係なわけです。

この関係が変わらない限り、いくら売上で追い抜こうが、その売上は下から上での上納金という処理をされるので、構造は変化しないわけです。

その構造から唯一自由であるのは、他の新聞社と比較すると弱小新聞社であったサンケイ新聞をテレビがもり立てたフジテレビだけ。だから、フジテレビの出すコンテンツというのは、独自の地位を保っているわけだけ、ライブドアがフジテレビに目をつけたのも、すごく正しい。

だから、未だになんだかんだいって民放だけではなく、ケーブルでもなんでもいいや、要するにみんなフジテレビに成りたいわけです。でも、到底この構造を作り出したフジテレビになれるわけがないわけです。

で!

何が言いたいかというと、ネットとラジオで主従関係になってはいけないわけです。

行き場がなくなったからという理由で、ラジオの出先としてネットを考えてもいけないし、ネットはラジオのコンテンツの下請けにもなっちゃいけない。

ラジオがネットに出るのではなく、ネットラジオという新しい媒体を作り上げることに力を注ぐべきで、その辺のところを音頭取りの電通さんには心の底から期待しているのです。

てなことを書いてアップしようとしていたら、もっとちゃんと本質書いてくれている人がいました。

リンク: Twitter / 江口靖二: 重要なことはネットで配信する事なんかじゃなくて ....

[引用]

重要なことはネットで配信する事なんかじゃなくて放送免許エリアを越えること。ただしラジオに限らずテレビも同じ。そうなれば自ずとローカル局はローカル色を出さざるを得なくなり、それこそが適正な事業規模。

そう、これ。

開放じゃなくて、超えること。こっちの方が大事だし、コンテンツで考えると、ネットの本質である時間軸を越えること、ここにネットラジオという新しい媒体を作り上げることへの本質があるはずで、今回のネットへのラジオ開放はそこを何にも踏み出していないわけですね。

って、この話もっと続けるべきですね。

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投稿:by 2010 02 15 10:27 AM [ネット全般] | 固定リンク

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