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2008年11月27日

『巨怪伝』なしに日本という国の大衆メディアを理解することは難しい

『巨怪伝』をやっと読み終わりました。やはり、忙しさというのは時として悪ですね。合間合間を見つつ、ちんたら読んでいたら、なんと読むのに1年半もかかってしまいました。

リンク: 巨怪伝(大正力)というお手本:[mi]みたいもん!.

1年半というのは、時間がかかりすぎなのですが、結果的にはそれでよかった気もしています。

この『巨怪伝』はちょっとやそっとでさっくりと読んでしまうような本ではないからです。

この『巨怪伝』は一級品の本であるのは、まずその資料としての価値。

大正力(だいしょうりき)こと、正力松太郎の功績を疑うものがいなかったためか、その影武者たちの言葉というのは、ほとんど残されていませんでした。それを佐野眞一はホントに時間切れ寸前のところで、まさにかき集めたのです。

『巨怪伝』あとがきより引用

取材後亡くなられた方は、恐らく二十指ではきかないだろう。

次にその圧倒的な物量。大正力をいう巨大な人物をつぶさに追いかけていこうとすると、こうなってしまうのは仕方がないにしても、ここのまでの量になったのは、さきほどと繰り返しになりますが、この『巨怪伝』以前、正力松太郎の功績に対して、その作り上げた事実は揺るがないまでも、そのプロセスについてはほぼ闇の中であったことにつきます。

大正力が大正力と呼ばれるのには、理由があります。

それは正力が3つの分野で「父」と呼ばれているからです。

  • プロ野球の父
  • テレビの父
  • 原発の父

なぜ、正力がそれほどまでの事業を実現できたのか?、また事業をやれる立場になれたのか?ということに、この『巨怪伝』はひとつひとつの事実を積み重ねて、詳細にせまっていきます。

そして、そのプロセスというのは、今のわれわれの大衆文化というものが出来上がっていくプロセスであることを読みながら理解していくことができます。

そして、われわれが今経験していることは、その大衆文化を支えてきたメディアが崩壊しつつある様です。

リンク: 2008年はオールドメディアVSネットメディアの全面戦争の年になる ([の] のまのしわざ).

[引用]

危機が現実にのものとなってきたせいか、昨今のオールドメディアのネットメディアの叩きっぷりは目に余るものがあります。たとえば硫化水素の自殺に関して。

ということで、考古学的に考えると、2008年から2009年に移り変わるというタイミングで新聞とテレビの歴史を大正力という目線で大衆文化とともにひもといておくのはいい機会だと思います。

2008年というのは、ホントに考古学的に検討の必要のある年になりそうですしね。ちらっと思い出しただけでも、文化的社会的事件があまりにも多すぎます。

そして、ホントの主戦場がどこになるのか?ということも見極めていかなくてはいけないと同時に思います。

巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)
巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)

巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)
巨怪伝〈下〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫)

で、この『巨怪伝』がどうやら絶版っぽいってのはどういうことだ!

(追記) (追記ここまで) (追記) (追記ここまで)

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投稿:by 2008 11 27 01:41 PM [ネットマーケティング] | 固定リンク

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