2007年12月25日

『iPhoneショック』が日本メーカーに教えてくれること

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『iPhoneショック』読み終わりました。とてもいい本です。とにかく言ってることが一気通貫しているのがいいです。

そして、その一気通貫ぶりというのは、まさにアップルのもの作りの姿勢そのものということは、『iPhoneショック』を読み終わった今はっきり理解することができたと思います。

圧巻だったのは、第5章・極上なユーザーインターフェイスでのセンサーに関する記述です。

タッチパネルによる「見えるインターフェイス」については、とてもわかりやすいし、今となってはiPod touchで実際に触って体験することができるため、いろいろなところで書かれてもいます。

しかし、iPhoneで実現している「見えないインターフェイス」とそれを実現する以下の3つのセンサーについて書かれたものはあまり見かけません。

加速度センサー
照度センサー
近接センサー

iPhoneのホントのすごみというのは、実はこっちの「見えないインターフェイス」の方にあるわけです。つまり、タッチパネルだけ見てたら何も見えてこないということです。

本の終盤、アップルのもの作りの姿勢を受けて、日本メーカーへの批判や苦言が続く箇所もありますが、「おわりに」の部分にnobiさんから日本メーカーへのメッセージというかエールが書かれています。

▼iPhoneショックケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり
 iPhoneショックケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり

「おわりに」に書かれており、個人的にもそう思っていることですが、日本メーカーの現場でがんばっている人はいっぱいいます。なかなかうまくいかないこともあると思います。そんな人たちにこの『iPhoneショック』をぜひ読んで欲しいです。

あのスティーブ・ジョブスですら、iPhoneに辿り着くまでにアップルに復帰してから10年かかっています。だから、日本メーカーの現場が変わらないことをすぐにあきらめるのはまだまだ早いし、結果を急ぐ必要なんてないんですね。

アップルの現状を知ることで、むしろあわてないことをこの『iPhoneショック』は教えてくれると思います。

【Nobiさんのアップル4部作の書評】

EP4▼アップルとグーグル日本に迫るネット革命の覇者
 アップルとグーグル日本に迫るネット革命の覇者

書評: 『アップルとグーグル』が教えてくれるホームラン.

EP3▼アップルの法則 (青春新書INTELLIGENCE 195)
アップルの法則 (青春新書INTELLIGENCE 195)

書評: 『アップルの法則』はiPod以降のアップルファンへお届けしたい.

EP2▼スティーブ・ジョブズ偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡
 スティーブ・ジョブズ偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡

書評: 『スティーブ・ジョブズ偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡』というお宝本.

EP1▼iPhoneショックケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり
 iPhoneショックケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり

書評: 『iPhoneショック』が日本メーカーに教えてくれること.

(追記) (追記ここまで) (追記) (追記ここまで)

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投稿:by いしたにまさき 2007 12 25 10:37 AM [書籍・雑誌 iPhone] | 固定リンク

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『スティーブ・ジョブズ偉大なるクリエイティブ・ディレクターの軌跡』読みました。続きを読む

受信: Jan 8, 2008, 10:31:23 AM

» 『iPhoneショック』林信行(著) from ビジネス書の書評・ビジネス誌・ビジネステレビビジネスメルマガブログ:知識をチカラに!
⇒『iPhoneショック』林信行(著) http://www.bizpnet.com/book/2008/01/ishock.html ---------------------------... 続きを読む

受信: Jan 19, 2008, 11:52:52 AM