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2006年07月03日

ネットサービスでは、もう夢見る少女じゃいられない。

先日、なにかの話をしていて図らずもはてなの話になり、こんなことを言う人がいた。

「はてなは中毒性高いから気をつけたほうがいいですよ」

私はなぜかはてな中毒にひっかかってはいないが、このセリフはよくわかる。ただ、その中毒には(特に無料ユーザーでは)うらがある。

中毒になり、dailyでコンテンツを量産すると、結果的にそれははてなの財源になるということだ。

ただ、うらと言っても悪いばっかりではない。中毒性の高いシステムを作り上げたはてながえらいのだし、はてなの財源になることは別に隠されてもいない(もちろん大声で言ってるわけでもないのだが)。

この広く浅くdailyで、ユーザーの時間と脳みそをちゅーちゅーするというビジネスモデルは危険な部分もある。それはもちろんある日ユーザーがバイバイしてしまったら、全部終わりということである。モデルの堅牢性という意味では実に頼りない。ただある閾値を越えてしまえば、けっこう崩れないというのがこのモデルの特徴でもある。それはGoogleを見ればよくわかる。肝は「dailyを押さえた」というところにあるからだ。

mixiもほぼ同様のモデルと考えていい。mixiの広告費が以前よりも高額になっているに違いないことは、最近入っている広告がいわゆるナショナルカンパニーのものばかりになっていることでよくわかる。で、この高額の広告料が成り立つのもmixiが「dailyを押さえた」からだ。

まったくログインしていないので、最近の動向を理解していなかったGREEはどうだろうか。よくわからないのだが、それはそれでどうやら成り立っているらしい。「dailyを押さえた」とは違うモデルを見い出しているようだ。

で、最近の気になっているのが CNET Japan 読者ブログである。

ブログってのはおもしろいもので、やっぱりある分量を書くとちゃんと次の段階に進んでくる。最初はどうにもなんないかもーと思っていたブログも最近はひどく面白くなってきているものもある(信長王とか)。そういう意味ではこれもdailyが肝心であることには変わりがない。

ただ、当たり前だが CNET Japan 読者ブログにはこういう条文がある。

リンク: CNET Japan 読者ブログ ブロガー募集 - CNET Japan.

[引用]

--「CNET Japan 読者ブログ」に投稿されたエントリに関しては、当社がブロガーに対価を支払うことなく、翻訳・引用・配信等を行う権利が発生いたします。詳しくは、本サービスの利用規約をご参照下さい。

今、 CNET Japan 読者ブログを書いている人は、わざわざ CNET Japan 読者ブログを書きたいというのだから、はてなのユーザーとは違うはずなので、この内容を知った上で書いているはずだ。

では、なぜわざわざ自分のブログではなくわざわざ CNET Japan 読者ブログで書くのだろうか?諸説あるだろうが、整理するとひとつしかないと思う

露出のアップ

これだと思う。で、これも別に悪いことじゃない。アップする人は実際にいるだろうし、メリットも発生しているはずだ。

さてさて、ここでもう一度。

はてなとかCNET Japan 読者ブログ(のようなサービス)において、ユーザーはサービス提供側から時間と脳みそをちゅーちゅーされている。

基本的にWin-Winという発想がないものとしては、やっぱりそこがひっかかる。なにをどう表現しようがどう考えてもちゅーちゅーはされているのだ。

ただ、このちゅーちゅーというモデルそのものが悪いとは思わない。

どうせ生きてりゃ誰かにちゅーちゅーされるんだし、自分だって誰かをちゅーちゅーしてるっていうオチじゃなくて、自覚的かどうかということにつきるのだと思う。自覚的になるためには、仕組みとレイヤーと理解しなくちゃいけないのがめんどくさいんだけど、まあそういうことなんだと思う。

はてなとCNET Japan 読者ブログを比較すると、そのリテラシーから考えてちゅーちゅーを自覚しているユーザーはCNET Japan 読者ブログの方が多いと思う。

ただ、それはもうコンテンツの中身がすべてを物語っている様に、ちゅーちゅーを(体で)理解しているユーザーは圧倒的にはてなユーザーの方が多いようにしか思えないのはなぜだろうか。ホント、ネットサービスってむずかしいなあ。

(追記) (追記ここまで) (追記) (追記ここまで)

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投稿:by 2006 07 03 11:40 AM [ネットマーケティング] | 固定リンク

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