[フレーム]
[画像:佐賀新聞]

この記事は広告視聴すると
閲覧いただけます

広告を視聴して記事を読む
TOPに戻る

水害シーズンに備え 嘉瀬川で総合水防演習 防災関係団体など約600人が参加

孤立者がいるとの想定で、ボートを使って救助する訓練を行う消防隊員ら=佐賀市嘉瀬町の嘉瀬川河川敷

孤立者がいるとの想定で、ボートを使って救助する訓練を行う消防隊員ら=佐賀市嘉瀬町の嘉瀬川河川敷

出水期を前にした総合水防演習が19日、佐賀市の嘉瀬川河川敷で開かれた。九州地方整備局や県、嘉瀬川、六角川、松浦川流域の6市3町の防災関係団体などから約600人が参加。水害に備えて内水発生時の排水や消防防災ヘリによる救助訓練を実施、各機関との連携も確認した。

九州各県持ち回りで、佐賀では9年ぶり。県内は2019年と21年に六角川流域の水害、23年には嘉瀬川の川上水位観測所で史上最高水位を記録し、松浦川水系が氾濫するなど、災害が多発している。統裁を務めた山口祥義知事は「最近の異常気象もあり、水害はあるものとして備えていかなければならない」と強調した。

演習は、記録的短時間大雨情報や大雨特別警報の発表など警戒レベルごとに、想定される水害への対応を訓練した。水防工法には住民も参加し、佐賀大の学生や久保田まちづくり協議会(佐賀市)のメンバーが、袋にスコップで土を入れて土のうを準備。消防団などが漏水や越水対策の各工法を実演した。

低平地が広範囲に広がる佐賀平野の特性を踏まえ、内水発生時の排水対応も実施し、県の排水ポンプ車5台が出動。初参加の県消防防災ヘリ「かちどき」は、孤立者を空から救助する手順を確認した。

統括指揮官を務めた佐賀市の池田一善副市長は、「消防団や自衛隊などと連携が確認でき、出水期前の備えとして成果があった」とした。(古賀真理子)

イチオシ記事
動画
気象・交通・ライフライン情報リンク集 気象・警報・災害情報 ウェブ号外

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /