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水害で閉店から2年半 武雄の「かま蔵うどん」移転復活 2月12日、「あの味をもう一度」声に押され

2年半ぶりに復活、開店する「かま蔵うどん」=武雄市武雄町昭和

かま蔵うどんの人気メニューだったごぼう天うどん(左)とカレーうどん。以前と変わらぬ味に復活できた

2021年の記録的大雨など3度の浸水被害に遭って店を閉じた武雄市北方町の「かま蔵うどん」が12日、武雄町に場所を移して開店する。「あの味をもう一度」という常連の願いが、「父母とつくり上げた味を残したい」という店主の思いを後押しし、2年半ぶりに復活する。

北方町の国道34号沿いにあった店は19年8月の佐賀豪雨で1・5メートル、21年8月の豪雨で1・8メートル浸水した。店は1990年にも浸水しており、店主だった高山京さん(63)は「もう借金までして再開はできない」とその月にのれんを下ろした。父が45年前に始め、受け継いだ店だった。

ふっくらした麺、その麺に合う風味の強い独特のだし、和風だしの効いたカレーうどん、サクサクのごぼう天...。閉店後も惜しむ声が続いた。求めに応じてだしだけ作って提供したこともあった。

常連だった武雄市の不動産企画・販売会社「朝日I&Rホールディングス」の野畑龍彦代表(57)も復活を求め続けた一人。「会社の事業としてやるからやってみないか」と声がけし、高山さんは「雇われる形ならできる」と応諾した。

以前の麺を再現できる製麺機を探し出し、倉庫に眠っていた釜を引っ張り出した。試行錯誤を重ね、外はふわふわ中はもちもちの太麺が復活できた。ささがきでも千切りでもない独自の切り方のごぼう天は「機械やスライサーではだめ」と手切りにこだわる。

高山さんは「多くの人から復活を求められ、かま蔵うどんの味とごぼう天を何かの形で残したいという思いが強くなった。『おいしかった』とまた言ってもらえれば」と話す。

店は武雄町昭和の国道34号沿いにある朝日I&R建設の敷地内。かけうどん(480円)から大盛りカレーごぼう天うどん(千円)まで20種近くある。営業時間は午前11時から午後3時半。日曜と第2第4月曜定休。(小野靖久)

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