県内の児童を対象に募った「家族だんらん食育標語コンクール」は、昨年12月から今年の2月上旬までの約2カ月間の募集期間に、49校5967点の作品が集まりました。全体の作品内容は、規則正しい食生活の大切さや給食時間の楽しみ、地産地消で県産品の消費拡大を呼びかけるなど、さまざまな視点の食育標語作品が寄せられました。「アフターコロナ」で、家族や友達らとの会食の機会が増え、食事の楽しさを表現した明るい標語も少なくありませんでした。また、「SDGs」や「食品ロス」といった環境問題や社会的課題を取り上げ、幅広い「食」の関心を示す作品も多く見受けられました。

最優秀賞に輝いた鳥栖市立鳥栖北小学校1年生の阿部紗愛さんは作品について、「中学生と高校生のお兄ちゃんはピーマンが大嫌い。私がピーマンをいっぱい食べることで、お兄ちゃんたちに負けていないとの思いでつくりました」と話しました。

阿部さんの最優秀賞作をはじめ、「食」に対する子どもたちの切実な思いを標語に託した24点を選び、4月から始まる2024年度カレンダーに掲載しています。カレンダーは県内の新小学1年生約7500人全員に配布しました。また、「かんたん!子どもの食欲がすすむ一品料理」の月別のレシピを載せるなど、子どもたちの健やかな成長とともに、食卓を通して家族の絆も深まればと願っています。

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