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「元県部長」名乗りで構図一変 神埼市長選挙、保守分裂回避へ

神埼市のふるさと納税事業を巡る官製談合事件で市長が辞職したことに伴って4月21日告示、28日投開票される神埼市長選は、元佐賀県健康福祉部長の實松尊徳氏(57)=上峰町=が正式に出馬表明した29日、選挙構図が一変した。28日に出馬見送りを決めていた県議の八谷克幸氏(75)=神埼町永歌=に続き、元市長の松本茂幸氏(73)=神埼町本堀=も立候補見送りを表明。50代の元県部長が名乗りを上げたことで、ともに保守層を支持基盤とする2人が退場し、分裂選は回避される見通しになった。

29日午前9時の県庁県民ホール。定年退職者らへの辞令交付式が終わり、晴れ晴れとした雰囲気が広がっていた。去り際、山口祥義知事はこう言って周囲の職員を笑わせた。「さあ、次は實松に(退職辞令書を)交付しに行くか」

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