Equipment Introduction設備紹介
九州最大規模の
多機能・高効率型LNG基地の
3つの特徴
1.中央制御室で集中コントロール
LNGの受け入れから貯蔵、そしてポンプで気化器に送り、気化して送り出すまでの一連の作業は、すべて中央制御室で集中コントロールしています。
2.多様な供給
基地で気化された天然ガスは、パイプラインを通じて火力発電所・製鉄所などへ送出しています。また、タンクローリーおよび内航LNG船により、LNGのまま都市ガス会社や工場等のお客さま向けに供給しています。更に、LNGを燃料とする船舶向けに基地からのバンカリング供給も行っています。
3.エネルギーの高効率活用
冷熱の有効利用として、空気液化分離装置に利用しています。また、基地で使用する電気、蒸気などについて省エネルギーに取り組んでいます。
基地製造フロー
LNGの
受入
運航荷役管理センター
外航LNG船及び内航LNG船の安全な入出港・着離桟を支援するため、入船時に地上3階建ての最上階にある管理室から監視しています。
また、同管理室からは関門航路を行交う船舶が目視で確認できるとともに、LNG船の安全航行管理を行うAIS(自動船舶識別装置)、安全な接岸管理のための接岸速度計や係留索の張力を監視する係留監視装置等が装備されており、安全管理に万全を期しています。
ローディングアーム
LNGをタンカーから荷揚するための設備で、液用とリターンガス用があり、液用は基地タンクへの受入、リターンガス用はタンカーのタンク圧力を一定に保つために基地タンクのガスをタンカーに戻す働きをしています。
用途 | 数量 |
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LNG(液)用 | 3本 |
リターンガス用 | 1本 |
タンク
貯蔵
LNG貯蔵タンク
8基のタンク群
構造 | 平底球面屋根二重殻浮床式保冷タンク |
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基数 | 8基 |
貯蔵能力 | 60,000KL・基 |
×ばつ高さ | ×ばつ41.6m |
二重殻構造のLNGタンク
LNGタンクは巨大な魔法瓶のような金属製二重殻構造で、内槽には超低温に強い9%ニッケル特殊鋼を採用しています。
また、二重殻の間には、パーライトという保冷材と不燃性の窒素ガスが封入されています。
地震対策も万全
タンク1基あたり504本の基礎杭が地下18〜25mの岩盤まで打ち込まれ、地震等に耐える構造となっています。
保安防災対策
LNGの特性を考慮した万全の保安防災対策を設けています。タンクの周辺にはLNGの外部流出を防ぐ防液堤を設置しているほか、万一LNGが流出した場合に備えて、高発泡設備、タンク散水設備、ウォーターカーテン、粉末消火設備等の防災設備を配備しています。
気化
気化器(ORV:オープンラック型、SMV:サブマージド型)
ORVは、LNGを元のガス状態に戻す装置です。アルミ合金製のフィン付チューブの中にLNGを通し、外側から海水を散水してガス化します。
SMVは温水槽に浸漬したチューブの中にLNGを通して気化する装置で、ORVが使用できない場合の非常用です。
型式 | オープンラック型気化器 |
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基数 | 4基 |
処理能力 | 130t/h・基 |
型式 | 高圧オープンラック型気化器 |
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基数・ 処理能力 |
2基 65t/h・基 |
基数・ 処理能力 |
3基 40t/h・基 |
型式 | サブマージド型気化器 |
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基数 | 2基 |
処理能力 | 50t/h・基 |
ボイルオフガス(BOG)圧縮機
LNGタンク内への入熱により自然に気化したガスを昇圧して送り出す設備で、LNGタンク内のガス圧力を所定の圧力に保つ働きをしています。
型式 | レシプロ型コンプレッサー(往復動) |
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基数 | 2基 |
処理能力 | 12,500Nm3/h・基 |
型式 | ターボ型コンプレッサー(遠心) |
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基数 | 3基 |
処理能力 | 24,800Nm3/h・基 |
LNG基地利用について
ガス事業法施行に基づく「ガス受託製造について」
<ガス製造事業者>
九州電力(株)、日本製鉄(株)、北九州エル・エヌ・ジー(株)