Business Introduction事業紹介
LNGの受入・貯蔵
当基地では、日本近郊においては、北はロシアのサハリン、南はインドネシアやオーストラリアから、また、遠方からは、アフリカの赤道ギニアやナイジェリアなどの世界各国から様々なLNGを受入れています。
そして、LNGの受入から、貯蔵そして気化して送り出すまでの一連の工程を、24時間365日休むことなく、全て中央制御室から二重化されたコントロールシステムで集中監視制御し、エネルギーの安定供給に万全を期しております。
輸送タンカー
LNGタンカーの型式は、球形タンク式の「モス・ローゼンベルク」と箱型の「メンブレン」があります。
当社には、従来125,000m3級のLNG船が入港していましたが、近年は造船技術の進展と、LNG船の入出港に係る安全運航管理体制の確立により174,000m3級(メンブレン型)までの受入れが可能になっています。
安全航行・荷役管理
LNG船の航行管理を強化して、LNG船を安全に基地へ誘導し、荷役を行っています。
天然ガス供給・液化天然ガス供給
基地内でLNGを気化したガスをパイプラインにより供給するほか、LNGのままタンクローリーや内航LNG船により都市ガス会社や企業、工場等のお客さまにも供給しています。また、LNGを燃料とする船舶向けに基地からのバンカリング供給も行っています。
ガス販売・LNG販売
パイプライン
1977年(昭和52年)10月に営業運転開始以来、九州電力(株)新小倉発電所、日本製鉄(株)九州製鉄所、九州共同発電(株)戸畑共同発電所へ天然ガスを供給しています。
また、1986年(昭和61年)7月から都市ガス原料としての天然ガスの供給・販売を開始しました。2017年(平成29年)4月からは九電ガスの原料としても使用されています。
ローリーによる販売
2002年(平成14年)2月からタンクローリーによるLNGの供給・販売を開始し、パイプラインが整備されていない地域のお客さまへLNGをお届けしています。また、大分エル・エヌ・ジー(株)との相互バックアップ体制を構築することにより、緊急時を含めた供給の安定性を確保しています。
内航LNG船による販売
2003年(平成15年)8月から国内初の内航LNG船によるLNGの供給・販売を開始しています。内航LNG船による供給では、遠方のお客さまへ効率的にLNGをお届けすることが可能です。
LNGバンカリング
LNGを燃料とする大型石炭専用船やLNGバンカリング船(※(注記))へLNGを供給しています。天然ガスは環境にやさしい燃料であり、船舶の排出ガスを削減するためにLNGを使用する船舶が増えているため、LNGバンカリングは世界中で注目されています。
※(注記)LNGバンカリング船:LNGを燃料とする船舶にLNGを供給する船
LNGの冷熱利用
LNGが持つ冷熱エネルギーを利用した事業を展開しています。
空気液化分離
1982年(昭和57年)に当社と大陽日酸(株)の共同出資(1988年(平成10年)に岩谷産業(株)が出資参加)で設立した九州冷熱(株)は、LNGの冷熱を利用し、液化酸素、液化窒素および液化アルゴンの製造を行っています。
このプラントは、LNGの冷熱で原料空気の温度を下げるなど電力使用量を大幅に節減する省エネタイプで、製品の液化酸素は、製鋼や医療用、液化窒素は、可燃性ガス設備の保安用、半導体工場のクリアシールドガス、液化アルゴンは溶接用などに利用されています。