コンテンツにスキップ
Wikipedia

岩崎夏子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 岩崎夏子 女流2級
名前 岩崎夏子
生年月日 (2011年07月20日) 2011年 7月20日(13歳)
プロ入り年月日 2024年4月1日(12歳)
女流棋士番号 90
出身地 日本の旗 日本奈良県 生駒市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 北島忠雄七段
段位 女流2級
女流棋士DB 岩崎夏子
2024年3月29日現在
テンプレートを表示

岩崎 夏子(いわさき なつこ、2011年平成23年〉7月20日 [1] - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士女流棋士番号は90[1] 奈良県 生駒市出身[1] 北島忠雄七段門下[1] 。プロ入り時点での学歴は文教大学付属小学校卒業[1] [2]

棋歴

[編集 ]

女流棋士になるまで

[編集 ]

保育園に「どうぶつしょうぎ」があったことが将棋に夢中になるきっかけとなった[1] 。母親の勧めもあり、小学校入学後に将棋教室に通うようになった[2] 。小学3年生に進級した直後、新型コロナウイルス感染症の影響で学校は休校となり外出もままならなくなった。これが、インターネット将棋を通じて「強くなりたい」気持ちに火がつくきっかけとなった[2]

2023年9月24日、関東研修会に入会した(C1クラス)[3] 。そして翌2024年3月24日の関東研修会でB2クラスに昇級、同日、研修会での対局数が合計48局に到達し、プロ入り資格を得た[3] 。そして2024年4月1日付で岩崎は日本将棋連盟(東京本部)所属の女流2級となる[1] 。プロ入りデビュー時点において、現役最年少の女流棋士となった[1]

棋士・女流棋士を通じて、2010年代生まれはこれで2人目である[1] 。プロ入り資格を得た2024年3月時点における年齢(12歳8か月)は、女流棋士として歴代6番目の若さである。また、プロ入り資格を得た時点で小学校卒業直後であり、中学入学と同時にプロ入りした女流棋士としては上田初美以来23年ぶりとなる(「将棋の女流棋士一覧」参照)。なお、2024年4月1日付で「女流棋士2級昇級規定」の改定が行なわれたため[4] 、「B2クラス昇級による女流2級昇級」の最後の事例となった。

2024年6月16日に大田区産業プラザにて開催された「女流棋士発足50周年記念パーティー EAST」、および同年9月8日に帝国ホテルにて開催された「日本将棋連盟100周年記念式典」では、いずれも現役最年少女流棋士として参加した。

棋風・人物

[編集 ]
  • 得意戦法は角換わり [1] [5]
  • 趣味はスポーツ観戦、弟達とのキャッチボール[1]

昇段・昇級履歴

[編集 ]
昇段規定については「将棋の段級#女流棋士」を参照
  • 2024年04月01日 - 女流2級[1]

主な成績

[編集 ]

女流棋士成績

[編集 ]
女流タイトル戦
- 第5期から参加(D級37位)
- 第7期から参加
- 第18期 予備予選敗退 / 最高成績:予備予選(0勝、第18期)
- 第14期 一次予選敗退 / 最高成績:一次予選(1勝、第14期)
- (第52期から参加予定)
- 第36期 予選敗退 / 最高成績:予選(1勝、第36期)
- (第47期から参加予定) / 最高成績:予選(2勝、第46期=アマ当時)
- (第33期から参加予定)
女流一般棋戦
- 0(第9回から参加予定)

アマチュア時代の戦績

[編集 ]
女流公式棋戦

プロアマ戦 3勝2敗

アマチュア参加棋戦
  • 女流棋戦 アマチュア予選
  • アマチュア棋戦
    • 2021年10月、第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会 準優勝[6]
    • 2022年02月、第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 Aクラス準優勝[7]
    • 2022年08月、第16回小学生女子将棋名人戦 全国大会 出場[8]
    • 2022年08月、第13回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝[9] [10]
    • 2023年06月、第12回デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会 小学生クラス 優勝[11]
    • 2023年08月、第14回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝(2年連続)[9] [12]
    • 2023年08月、第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会 優勝[13]
    • 2023年09月、第55期女流アマ名人戦 名人戦クラス 第3位[14]

表彰等

[編集 ]
  • 令和5年度 文教大学学園スポーツ・学術優秀功績者表彰[15] [16]
  • 令和5年度 私立学校児童・生徒表彰(東京都私学財団)[17]
  • 令和5年度 大田区青少年表彰(大田区地域力推進部)[17]

脚注

[編集 ]

出典

[編集 ]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 岩崎夏子さんが4月から女流棋士2級に|将棋ニュース|日本将棋連盟』2024年3月29日。
  2. ^ a b c 岩崎 夏子 さん|文教大学学園広報誌「あやなりBP」』文教大学学園、2023年7月。
  3. ^ a b 関東研修会成績一覧 B・Cクラス(2024年3月25日時点のアーカイブ)
  4. ^ 女流棋士規定変更のお知らせ|将棋ニュース』日本将棋連盟、2024年4月1日。
  5. ^ "岩崎夏子女流2級、19年ぶりに12歳以下でプロ入りした現役最年少女流棋士の大きな目標は...". スポーツ報知. 2024年6月17日閲覧。
  6. ^ マイナビ出版杯 第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2021年11月17日。
  7. ^ 第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 結果報告 - 関西将棋会館』日本将棋連盟 関西将棋会館(関西本部)、2022年2月14日。
  8. ^ マイナビ出版杯 第16回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2022年8月21日。
  9. ^ a b 小学生駒姫名人戦|将棋大会』日本将棋連盟。
  10. ^ 第13回小学生駒姫名人戦大会報告|イベント』日本将棋連盟、2022年8月18日。
  11. ^ 「第12回 デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会」 174人が熱戦』デイリースポーツ online、2023年6月2日。
  12. ^ 第14回小学生駒姫名人戦大会報告|イベント』日本将棋連盟、2023年8月7日。
  13. ^ マイナビ出版杯 第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会』日本女子プロ将棋協会(LPSA)、2023年8月20日。
  14. ^ ムアツ杯第55期女流アマ名人戦 開催報告|イベント』日本将棋連盟、2023年9月20日。
  15. ^ 文教大学付属小学校 学校だより(令和4年度最終号) (pdf)』2023年3月18日、4頁。
  16. ^ 文教大学学園広報誌「あやなりBP」 (pdf)』2023年7月18日、6頁。
  17. ^ a b 文教大学付属小学校 学校だより(令和5年度3月号) (pdf)』6頁。

関連項目

[編集 ]

外部リンク

[編集 ]
タイトル保持者
【4名】
永世称号
有資格者
  •  女流七段  清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
  •  女流六段  中井広恵(クイーン名人)

女流五段 【 2名】
女流四段 【 9名】
女流三段 【11名】
女流二段 【20名】
女流初段 【19名】
女流1級 【 9名】
女流2級 【 7名】
現役女流棋士 全81名(2024年11月01日時点)/ しろさんかくは2024年度の昇段
詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。
白玲
A級
B級
C級
D級
次期参加
休場
数字は順位 / 名前横の「」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う)
「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加)

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /