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ステーショナリー タニィの秘密5 「専務」さんの技1

(ステーショナリー タニィの秘密4 お取り寄せ の続きです)

ステーショナリー タニィの重鎮「専務」さんは、タニィの専務ではなく、店長さんが元お勤めだった「はなや文具店」の専務だった方だそうです。

しかし、今さら他の名前でなんか呼べないわ、と「永久専務」化していらっしゃるようで、呼称はどなたも「専務」。
タニィに勤務されているのではないようですが、毎日のように自転車でいらっしゃっています。
お二人の会話は、文具のことなら話すほどに詳しく、すごいなあと思うのですが、そうでないときは漫才のボケとツッコミのような楽しい雰囲気です。(←ほめてます)
たぶん、店長さんを愛弟子のようにかわいがっているのと、心配しているのと両方ではないかと推測しているのですが。

店長さんお一人の店だと、お昼を食べに行くこともままならないわけで。(商品が道側に出ているので、ちょっと店を閉めて出ることもできないそうです。)
で、今回は店長さんに私がお昼をごちそうになり(...何しに行ったんだ、私^^;; ごちそうさまでした!)、お店を空けている間は「専務」さんがお店番、おそば屋さんでテイクアウトにしてもらった昼食をお店へ運ぶ、となった次第。
普段は、二人分テイクアウトでお店で召し上がっているようです。
例の、広がるレジ台はこういうときに役立つわけ。(秘密3 参照)

この、「専務」さんは、「ノンボテ」の件でおそるべき記憶力で捜査に貢献してくださったし、この日もプリンターインクや肥後の守のお話の商品知識の奥深さに驚きましたが、技はそれだけではな〜い!

☆ある時 町の代書屋さん☆

のし袋のコーナーから無地の封筒を2種類持ってきたお客さんが、「四十九日のときに、お坊さんに御食事代を差し上げたいんだけど、なんて書けばいいのかしら?」
専務さんが「トキリョウ」だね。
???
「『オトキリョウ』。だけど、もらう側がわからないかもしれないから、『御膳料』の方がいいかもしれないね。」とおっしゃる。
で、店長さんが、「こちらでお書きしましょうか?」
と、封筒を選んでもらう。
1枚いくらの水引のかかったのし袋じゃなくて、何枚も入った無地ものだから高い商品じゃない。
でも、その表書きを専務さんが書いてくれるというわけです。

お客さんは初めてでびっくりしたのだか、自分の名前を書いて渡せるようにと店長さんがメモ用紙を出してくれた意図も気づかず(たぶん、自分の名前まで書いてもらえるとは思わなかったのだと思う)、問われるままに、御自分の名前を、こういう漢字とか説明する。
文字を1個1個区切って言われるのは書きにくくないかなと思って見ていましたが、専務さんはそんな様子もなく、すらすらっと「御膳料」と、その方の名前を書いてしまいました。
専務さんが達筆なのは、タニィから資料を送っていただいた私は知っていたけれど(ノンボテその5 参照)、それが目の前で書かれるのは感動ものでした。
もちろん、お客さんは、大変感謝して帰っていかれました。

これは、通常のタニィのサービスですが、「専務」さんの表書きは、たいそう需要があるそうで、「もう『専務』さんの字でないと持っていけない」という常連さんがたくさんいらっしゃるのだとか。
今は、ハンコとかパソコンとかの手段が増えましたが、だからこそ際立つのは人の技。
それも、パソコンが行書もどきを書く時代、少々うまいくらいではファンはつきません。
大勢の人が「専務さん、お体をお大事に」と頼りにしているそうです。

ちなみに、「トキリョウ」は「齋料」、「オトキリョウ」は「御齋料」となります。(画像処理が遅れてますが、専務さんが書いてくださった字は後でのせます。「齋料」と書いてから後で「御」をつけたもの。)

なお、このときは「御膳料」の文字はありませんでしたが、のし袋のコーナーには、水引にはさみこめる細長い短冊に、専務さんの文字で表書きが何種類も書かれていて、必要な人はそれを使うことができるようになっているのでした。

さらに、「専務」さんの技は、私の持ち込んだものにも発揮されたのでした。

(続く)

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ステーショナリー タニィの秘密6 「専務」さんの技2 へ続く

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2008年9月16日 (火) シリーズ:ステーショナリー タニィ | 固定リンク
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