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昭和レトロ
静岡市限定? レトロな「じゆうがちょう」
静岡市の学校前文具店の1軒で見つけたノートです。
Photo_8
横長のB5ノート、中は白紙(ごく薄い画用紙)の無地帳で、名前は「じゆうがちょう」です。
この表紙の絵や字は、どう見ても最近のものではありません。
でも、このノートは、ほこりをかぶっている下の方から発掘したわけではなく、一番上に普通にきれいな状態で出ていました。
その近くにあった学校用ノートで、ジャポニカ学習帳などとは違う見慣れないものに「計画帳」がありましたが、これは裏にメーカー名(文運堂)がきちんとありました。
この「じゆうがちょう」と、横長の「えにっき」「にっき」のノートには、メーカー名も品番も値段も何も書いてありません。(「えにっき」も「にっき」も中は「 月 日 曜日 天気」以外は薄いグレーの方眼のマス目です。)
Photo_9
反射的に思い浮かべたのが、自分の地域限定ノートの「しゃぼん玉帳」です。
Photo_10
これは、現在も学校の中でのみ売られている自由帳で、大きさはB5の縦型で、中身は画用紙ではなく無地の上質紙ですが、私が子どもの頃からデザインが変わっていません。
同じような事情なら、この「じゆうがちょう」も、リニューアルしないまま使い続けているということが考えられます。
お店では、今でも学校で使っているということくらいしかわかりませんでした。
「じゆうがちょう」の裏表紙の「子供の絵について」の文章は、子どもらしい絵についていろいろ述べています。
子どもに対してではなく、教師や保護者に向けた注意書きです。
Photo_11
☆ 子供の絵について ☆
あなたは子供が絵を描いている時や、描きあげた絵を見たときに、どんな事をいいますか。あなたが不用意に言った言葉や、上手にするために教えようと思っていった言葉が、かえって子供の絵を、ちぢませたり、下手にしたり、絵をきらいにしている事が多いのです。ではどんな言葉がいけないのでしょうか。次にあげる様な事は子供の絵には禁物です。
でたらめな線や円ばかりかいている子供に、この子はまだ何も形で描けないから、紙やクレヨンを与えてもムダになると考えて、もっと形が描けるように要求することは、大切な、なぐりがきの時期に悪い影響を与えます。
マルを描いてお母さん、横にボウを引いて汽車だという子供の絵は大人が見ると何の意味もない様であり、つまらないものの様ですが、子供には一つ一つに意味があります。この時期に大人が人物や乗物、家、花などの形を教える事は考へものです?
形もだんだん出来て来て、一つ一つのものが何んであるかという事もわかる様になるが、バスよりも人物が大きく描かれたり、家よりも、花を大きく描く事は、子供の絵における一つの特徴です。それにもかかわらず「こんな大きな人はバスには乗れないよ」とか「家よりも大きな花はないよ」と小言をいったり、あらひろいをする事は禁物です。せっかく描き出したものもやめてしまいます。
以上、ほんの一つ二つの例をのべて見ましたが、心なき大人の無意味な指導は慎まなければなりません。子供の絵を、むやみに批判したり、早く上手にしようと思って形を教える事は、有害です。そのために絵を描く興味を失ってしまうことがあります。子供の感情が絵に表現されるという事をお忘れなく。
この文章の雰囲気は文章が書かれた時代の「革新」であって、仮名遣いも(たぶん新かなづかいに直したと思われますが)旧かなが混じっていたりと、最新でも戦後か、どうかすると大正デモクラシーあたりのイメージもあります。
「日本美術教育の歴史的変遷 」によれば、自由画教育運動は大正8年〜で、昭和初期にはこの流れは批判されて下火になるようです。
名前が「自由帳」でなく「自由画帳」であるのも、「自由画教育」を踏まえているのかもしれません。
この文章も、自由画運動を提唱された方の言葉を引用しているか、それを踏まえて書かれたもののように思われます。
このノートが古いままのデザインであるなら、子供の頃使ったという方もいらっしゃるかと思います。
このノートについて何かご存じのことや思い出があれば教えていただけるとうれしいです。
おそらく、静岡市内か、その近隣の限定品だと予想していますが、いかがでしょうか。
【このブログの関連記事】
今回、比較で出てきた「しゃぼん玉帳」の関連記事。その地域の学校内でしか販売されていないノートについて書いています。
→ 地域限定ノート
2011年11月 7日 (月) 旅行・地域, 文具〜紙製品〜, 昭和レトロ | 固定リンク
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ピンセルの1ダース箱
学校前文具店の1軒で、探し物を聞かれ、「画鋲抜き、ピンセルありますか?」と聞いてみました。
実際は、それだけを探しているわけではないので、何かおもしろいものが出てくればいいのですが。
お店の人にはないと言われたのですが、私はピンセルの入っていた箱を見つけました。
Photo_6
残念ながら、中は説明書を1枚残して空っぽでした。
しかし、この外箱も実は見るのが初めてなので、ありがたくいただいてきました。
ピンセルの小箱を入れてみると、これは1ダース箱だと思われる大きさです。
ピンセル本体には、桜の花形の中に「F.S」の文字があるマーク、箱には、桜の花形の中に「FUSO」という文字があるだけで、メーカー名もわからない状態でした。
Photo_7
この外箱も素っ気ないのですが、「ふそう ピンセル」「ふそう エース」の文字が繰り返されているので、おそらく会社名は「ふそう」か「FUSO」、あるいは「ふそうエース」だったのではないかと推測します。
他には何を作っていたのでしょう。
「ピンセル」と同様の位置に「エース」という文字があるので、「エース」という商品があったのかもしれませんが、こちらは全く思い当たりません。
根強い人気の画鋲抜きピンセル、どこかで復刻してくれないでしょうか。
これを超える画鋲抜きを作ってくれるのでもいいのですが、今のところ画鋲抜きではピンセルが最強だと思います。
【このブログの関連記事】
2011年11月 7日 (月) 文具〜とめる・とる〜, 昭和レトロ | 固定リンク
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トンボ鉛筆の広告の筆箱と、手作り筆入れ(昭和9) 〜筆箱事情調査〜
昭和9年(1934年)の『少女倶楽部』の付録、『少女新手藝ブック』を入手しました。
Photo_2
ページを開けたら、表紙裏に トンボ鉛筆 と 三星ゑのぐ の広告が出ていました。
こういう偶然はうれしいものです。
トンボ鉛筆の会社名は「小川トンボ鉛筆製作所」となっています。
「筆記用にはHB印、F印、H印、図画用にはB印から6B印、製図用には2H印から6H印までのトンボ鉛筆が適して居ります。」と、当時から鉛筆の濃さにはたくさんの段階があったことがわかります。
Photo
トンボ鉛筆は、セーラー服の女学生が机に向かって、ノートに鉛筆で横書きに何かを書いている絵で、その横に筆箱の絵があります。
これは、半開きの薄い缶ペンケースのようで、蓋に「TOMBOW」のロゴとトンボマークがついているのが確認できます。
Photo_3
缶ペンケースというより、缶に鉛筆を入れて売っていて、買った人はそれを筆箱にしていたのではないかと推測します。
缶入り鉛筆がいつごろ多かったのかは私にはわかりませんが、いろいろな本を見ると、国産でもヨット鉛筆やキリン鉛筆など、いろいろなメーカーから缶入り鉛筆が出ていたようです。
戦争で金属供出が行われるよりも前のものだと思います。
鉄鋼の配給規制や金属の回収が行われるようになったのが1937年、金属回収令でおもちゃから何からみんな回収されるようになったのが1941年ですから、この冊子の時代は、まだ統制が特になかったと思われます。
雑誌自体も、キューピーやベティちゃんが出てきたり(どちらも流行するのはこれよりも後)、カラーページが豊富だったりと、鬼畜米英時代とは異なります。
この冊子は、当時のいろいろな手芸の作り方を紹介していて、材料セットの通販も行っていました。
Photo_4 Photo_5
その中に、「ばら模様の筆入」がありました。
細長く切った布に刺繍をして、ブランケットステッチでかがり、端を折り曲げてスナップ留めにしています。
たまたまですが、このページの女の子も机で勉強しています。
Photo_6
横には、身と蓋が分かれる黄色の筆箱があり、中に消しゴムらしい白いものが見えます。
箱の素材が厚く、角がはっきりしている感じなので、セルロイドではなく、木製か厚紙製かと思いますがどうでしょうか。
持っている鉛筆は小豆色に近い、赤っぽい色あいです。
別のページには、「クロスステッチの五角形筆立」もあります。
Photo_8
これは作り方の記事がなくて、製品と材料と両方販売しています。
材料なら製品の半額ですが、実際はこの本を見て、手持ちの材料で考えて作る場合が多かったのではないかと思います。
この筆立てには、トンボ鉛筆風の黄緑の鉛筆にクリップがついたようなものが入っていますが、通常の鉛筆ホルダー(例えばパーフェクトペンシル)とクリップの向きが逆のような気がします。
胸に挿すような場合は、さらに鉛筆キャップをしたのかもしれません。
Photo_9
手前の灰色のものは丸ペンのように見えますが、奥の赤い筆記用具?は何かわかりません。
その割に赤くて派手で存在感があります。
昭和9年(1934年)頃の女学生の筆箱事情
・鉛筆の入っていた金属の缶の利用、布製のホック留めのもの、箱型で身と蓋に分かれるものは存在した。
・布製のものは手作りされる場合もあった。
参考資料: 『近代子ども史年表1926‐2000 昭和・平成編』
この本によると、キューピー人形の全盛期は昭和11年(1936年)、ベティちゃんの「子どもシール」は一銭玩具ブームの昭和10年(1935年)となっていて、少女倶楽部は流行を一歩先取りしていたか、流行の種をまいたかではないかと思います。
この本の年表は、多岐にわたる資料を参考に構成されていて、歴史的な事件の「社会」の項目のほかに、「家庭・健康」「学校・教育」「文化・レジャー」に関する制度や流行などを写真入りでたくさん載せています。『子ども史』『家庭史』があり、ともに、明治・大正編があります。
【このブログの筆箱関連記事】
→ カテゴリー シリーズ:筆箱事情調査 ... 筆箱がいつごろ、どこで生まれたのかを調べています。資料を集めていますが、筆箱以外のもののほうが見つかったりして...
2011年10月 9日 (日) 文具〜書く・消す・描く〜, 昭和レトロ, シリーズ:筆箱事情調査 | 固定リンク
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プリントゴッコ初期の評判 その2 〜消耗品販売終了を惜しんで〜
(この記事は、プリントゴッコ初期の評判 その1 の続きです。)
雑誌「暮しの手帖」にプリントゴッコが取り上げられたのは、1983年冬号(第2世紀 87号)です。
私たちの暮らしに密着した数々の商品テストを行い、性能に問題があれば「買うべきではない」とばっさり切ったこの雑誌の、プリントゴッコへの評価はどうだったでしょうか。
記事の題名は「家庭で印刷できる小さなキカイ」です。
プリントゴッコが発売されてから数年後の年賀状の様子から記事は始まります。
ここ、二、三年にいただいた年賀状をみると、おやっと思うことがあります。あいかわらずの紋切り型の文面、黒インクの一色だけで印刷されたものにまじって、その人の書き文字やイラストが印刷され、インクも赤や緑を使ったカラフルなものが目立つのです。
さぞかし、お金もかかることだろうと聞いてみると、プリントゴッコだよ、といいます。はじめは、一万円、うーん、ちょっと......と思ったが、何回も専門の印刷屋さんに頼むことを考えると、高くはない、といいます。
手づくりブームとやらで、年賀状やあいさつ状にも、見本をえらんで印刷屋さんに頼むよりも、自分で工夫しよう、自分だけのものを作ろうという時代になってきたのでしょうか。このプリントゴッコは、家庭でかんたんにカラー印刷がたのしめるということで、すでに、170万台以上も売れているそうです。ねだんは、ハガキサイズ(B6)の大きさで1セット9800円。
ほんとうに、かんたんに、手製の年賀状やあいさつ状がカラフルに印刷できるのか、また費用はどれくらいかかるのか、じっさいに使ってみた結果をご報告しましょう。
「ここ二、三年」の年賀状は、1981年〜1983年くらいのお正月のもので、すでにプリントゴッコの年賀状が広がりつつあることがわかります。
暮しの手帖の調べたいことは、操作、出来栄え、費用のようです。
小見出しを追って行くと、
「★かんたんにできる★ ★できばえはみごと★ ★維持費はかかるか★ ★必需品ではないが★」となっており、おおむねいい評価だと思います。
以下、要約をしてみます。
* * * * * * * *
★かんたんにできる★
・原理の説明(謄写版のような孔版印刷)
・原稿はカーボンが含んだ筆記具か黒く印刷されているものの切りばりでできる。
・製版は原稿の上に原紙を置いて光らせるだけ。
・インクは7色ついていて、混ぜて使うこともできる。
・原稿を作る時間を別にすると、印刷できるまで5分とかからない。
★できばえはみごと★
・黒一色や多色刷りでいろいろ印刷したが、思った以上にみごとなできばえ。
・自分で書いたものがまったく同じようにつぎつぎと印刷されてくるというのは、ちょっとした快感でもある。
・画数の多い文字はやや読みにくいようなので、あまり小さい字は避けた方が無難。
・一度インクをのせたらある程度まとまった枚数が刷れてほしいが、ふつうの原稿ならうまくインクをのせれば70枚から80枚ぐらいは一度に印刷できる。
・印刷を中断するときは、ビニールの袋に入れてほうっておいたが、3日後でもほんの少しインクがかすれる程度。
・インクが乾くまでに10分程度かかるので、狭い部屋だとどこに置いてよいか困る。そういうときは新聞紙や週刊誌にでもはさんでおく。
・かなりいろいろな技法が使える。(多版刷り、色の濃淡をつけるなど)
・写真から原稿をつくることもできるが、あまり鮮明にはいかない。
・自分でうまく書けない人には、インスタントレタリングやカット集を切りばりする方法もある。
★維持費はかかるか★
・今、黒インク一色のハガキ印刷を印刷屋さんに頼むと、ざっと百枚で五千円くらいかかる(カットや色が加わればもっと)。プリントゴッコは何回も使えることを考えれば初めの一万円も高くはないだろう。
・1回製版すると、ランプが2個で196円、原紙が1枚で98円かかる。製版がうまくできようが失敗しようが、1回300円かかる。多版刷りにすると費用も2倍3倍になる。
・インク(40cc 250円)は、原稿全体に大きく印刷するためには半分近く使うこともある。
★必需品ではないが★
ここで、比較品として、堀井謄写堂のマイプリンターという小型謄写版が出てきます。
現物を見たことはありませんが、小型の謄写版の上部に2色のインクつぼ?がついていて、ローラーとインク板とのセットになっています。
マイプリンターの特徴
・ハガキサイズのローラー式の謄写版
・青いボールペン原紙を使う。
・付属のボールペンや筆ペンで字や絵を書いて印刷する。(←ボールペン原紙用の筆 はどういうものか興味があります)
・プリントゴッコほどではないにしてもまずまずのできばえ。
・カラーインクもあり、多色刷りも可能。
・枚数はたくさん刷れるが、インクの乾きが遅く、手が汚れたり、後始末が厄介。
・切りばり原稿は使えない。
・本体3500円、原紙1枚20円と安い。
文字だけの印刷なら、それなりに使える、という評価。
結論は、これらの小型印刷機は毎日使う必需品ではなく、年賀状は手書きに限るという人もいるということを述べた上で、
どなたにでも、というものではありませんが、ひとつ今年は年賀状を自分で印刷してやろうと意気込んでいる人とか、しょっちゅう幹事役を引きうけるという人には、こういった印刷機は役に立つでしょう。
となっています。
無駄なものを排斥する「暮しの手帖」が、文字だけならマイプリンターでいいと言いつつも、プリントゴッコの簡単さと印刷品質を目にした後では、評価が「十分」でなく「まずまず」や「それなりに」になってしまっているのがわかります。
自分の書いたものが次々に印刷される「快感」という言葉に、実際の使用者の素直な感想が出ていると思います。
当時、私はまだ学生で、1万円という価格にはとても手が出なかったのですが、黒一色イラストなしの印刷にも5千円かけていた人たちには、十分元が取れる商品だったのだろうと思います。
もちろん、自由にイラストを書いて印刷したい人、自分でカラー印刷をしたい人には、新しい表現の道具として。
誰にでもできるカラー印刷を普及させたプリントゴッコの功績はとても大きいと思います。
この時に、「暮しの手帖」が挙げた不満点は、価格以外は対策が取られたように思います。
それは、多くのユーザーからの希望でもあったと思います。
・小さな文字がつぶれる、写真が不鮮明 → ハイメッシュマスター・ハイメッシュインク へ
・印刷したハガキを乾くまで並べる場所がない → ゴッコカードラック に並べる
そのほかにも、誤って原紙をはさまずに製版してしまった場合の透明プラスチックの交換できる部品とか(←実際、自分がやって交換しました)、スポンジ状の台が劣化した時の交換用とか、高い本体の買い直しをしないまま快適に維持できたことは、とても省資源な製品だったように思います。
取りだすのは年に1度であっても、十分役に立ち、また、楽しい商品でした。
多版刷りの仕上がりが、いつもできてみるまでわからず、色合いや刷り順をどうしたものかと考えるのも毎度のことでした。
ねらった通りの効果に仕上がった時は、とてもうれしかったものです。
私たちは手軽にいつでもカラー印刷をすることができるパソコンとプリンターという道具を手に入れましたが、そこに「手づくり」の味わいを出すことは逆に難しくなりました。
お仕着せではなく自分らしさを求めていったはずが、市販品に近いものになるのは不思議なことです。
【このブログの関連記事】
2011年9月24日 (土) 書籍・雑誌, 文具, 文具〜書く・消す・描く〜, 昭和レトロ, 文具〜スタンプ関係 シール〜, 暮しの手帖 | 固定リンク
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謎のビニールひも大量GET! 〜金魚袋のビニールひも 番外〜
仕事の帰りに手芸店に寄りました。
目的はクッションの中綿で、布などもついでに見るつもりで店内をあちこち回っていたら...
段ボール箱の中に、色とりどりのビニール紐がどっさりあるじゃないですか!
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正確には、金魚紐のような中空のものではありません。
細いビニールなわとびみたいなもの、きしめんみたいに平たくて片側だけ耳がついたように太くなっているもの、糸のように細いものなど。
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太いもので、2メートルくらいにカットして袋に入っています。
袋はありあわせな感じの古いもの。(もしくは経年劣化?)
品名とか何mとか太さ何mmとかの表示はまったくなし。
そして、処分価格...1袋11円☆
店の人に商品名を聞いたのですが、店の人もわからない。
何に使うのかを聞いてもわからない。
関連手芸本などもないようです。
積極的に仕入れたわけではなく、送られてきたものを売っていた様子です。
でも、店で売っているのは初めて見たくらいですから、次はいつ見つかるかわからない。
透明な色あいがとてもきれいだったし、ざっと数えて ×ばつ11円 をしてもそんなに大金にはならないので、全部買い占めてきました。
元の値段は、1つ210円だったらしいので、全くの投げ売り。
夏用のアクセサリーか、ヘアアレンジにでも使うんでしょうか?
ものはあっても、謎は深まるばかりです。
いつも、素材を集めてきてもそのままになっているので、少しは使ってみようと、手軽にワイヤー籠に通してみました。
ダイソーで105円で売っていた「PEコーティング ワイヤーバスケット」。
もちろんそのままでも使えるのですが、籠の目が大きいので、細かいものを入れると落ちるなと思ったため、この隙間を埋めるために平たいビニール紐を使用。
籐手芸でかごを編む時のように、周りをビニール紐で埋めていきました。
Photo_7
端の始末に課題は残るものの、透明感があって夏の素材としてはいい感じです。
2mくらいに切ってあるのも、かごを編んだりするのには便利だと思いました。
でも、これだけを埋めるのに6本使ったので、元の値段だったらとても手軽には作れません。
手提げバッグの一部に通して色のアクセントとかに使うとか?
ビニールバッグの持ち手にもなるかもしれません。
【金魚袋のビニールひも関連記事】
→ GETした金魚ひもは外国生まれ 〜金魚袋のビニールひも4〜
→ ビニールひもの編み方の参考本 〜金魚袋のビニールひも5〜
2011年8月30日 (火) 折り紙の折り方・工作 ORIGAMI, 昭和レトロ, 百円商品 | 固定リンク
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報道不信3 〜はやぶさ帰還に生中継なし〜
先日、たまたま、夕飯時に、NHKのクローズアップ現代 傷だらけの帰還を見ました。
小惑星探査機はやぶさが、その旅路で数多くのアクシデントに見舞われ、行方不明になったり動かなくなったりの連続。
それを、待ち続けたり、設備を違うことに利用したり、つなぎあわせたりして、地球へと導くスタッフの能力と熱意。
この番組一本で、はやぶさのファンになり、無事の帰還を待つつもりになりました。
インターネットには、掲示板に語られる情報や思いも満載、動画サイトのまとめやアニメーションあり歌ありと、はやぶさへの思いにあふれていました。
満身創痍で地球に戻り、しかもカプセルを投下後、自分は大気圏に突入して燃え尽きてしまうはやぶさという設定に泣かされます。
それは、数々のマンガやアニメで描かれてきたいろいろな名場面と重なり、身の回りの物どれにも魂や神を宿らせてしまうこの国では、はやぶさに心や魂を感じてしまうのも無理からぬことです。
しかし、インターネットでの中継はいくつも告知されていましたが、テレビでは一切中継はありませんでした。
インターネットでは、解説の中継にはほとんどアクセスできず、管制室の中の映像と実況のスレッドを見ていました。
それでも、参加者が多すぎてアクセスができなくなったり、誰かがミラーサイトを作って移動するとそれもまた止まりそうになり、実況のスレッドは人が多すぎてはじき出されと、その時に何が起こっているのかを把握するのさえ一苦労でした。
ニコニコ動画は、有料会員でさえはじき出されてしまった人もいたようですから、普段のネット情報をはるかにこえる参加者がいたものと思われます。
はやぶさの帰還は歴史的快挙なのに、なぜ生放送しなかったのでしょうか。
昨年の7月、日本で見られた皆既日食の際、テレビが入っていた島は雨でした。
太陽の姿形がない中で、一層暗くなって気温が変わったような状態をレポートしていました。
天気は不運でしたが、日食が起こっているいる最中には、今この時間に皆既日食が起こっているという臨場感を与えます。
テレビで日食を知って、自分のところではどうだろうかと外に出た人もいるかもしれません。
運良く見られた地域の中継などを織り交ぜたり、談話を行ったりして番組を持たせていました。
内容は残念でしたが、初めから中継そのものがなくて、後のニュースで「今日、皆既日食がありました」だけの報告だったら、映像は良かった部分だけ無駄なく見られたかもしれませんが、なんとも味気なかったと思います。
皆既日食が見たかったのに、天気が雨で残念だったなあというきちんとした記憶は、ライブ映像の力で生まれたのだと思います。
はやぶさは計算通り落ちてこない可能性はありましたが、過去を振り返るニュース映像や、JAXA(宇宙航空研究開発機構)所有のデータやCGなど、待ち時間の間にそれらを振り返りながら今回の偉業を感じるとか、方法はいろいろありました。
NHKは、いくつもチャンネルを持っているんですから、一つくらいはやぶさ生中継に使ってほしかったなあと思います。
まして、後のニュースで使われた映像はとても美しく、はやぶさのカプセルが飛び、本体がばらばらになっていく状態がよくわかるものだったのに。
クローズアップ現代は作れるのに、なぜリアルタイム報道はできないのか疑問です。
オリンピックの女子フィギュアスケートの際にも、リアルタイムで放送できないほど深夜というわけでもないのに、フジテレビはそれを生中継せずにわざわざ翌日夜の放送にしていました。
それに飽き足らずにネットで他国の中継をライブで見ていた私は、翌日の編集内容に不信感を抱き、すっかり興ざめしてしまいました。
遠くの場所のことを知らせるのに時間がかかった時代ならいざ知らず、リアルタイムで世界の情報が届く時代に、生放送の映像の力が軽んじられているように思うのは気のせいでしょうか。
もしくは、編集が恣意的に行われすぎているのか。
昔、アポロ11号が月へ行きました。
月面着陸が行われる日、私の学校は、授業を1〜2時間やった後、授業は打ち切りになりました。
「今日は家に帰ってテレビを見るように」と言われたのです。
当時、私の学校は教室にテレビがありませんでした。
この歴史的大事件を子どもがリアルタイムで見ることは、授業よりも大事だと学校は考えたのでしょう。
ちなみに、自分の小学校中学校合わせた期間中、台風だろうと大雪だろうと病気が流行しようと、学校が休校になったことも学級閉鎖になったことも一度もない地域です。
白黒の映像で月面に降りる宇宙飛行士を見たことはよく覚えています。
世界中の人が、同じ画面に見入ったことでしょう。
科学の素晴らしさを素直に信じて、自分が大人になる頃には、みんなが月へ旅行できるようになるのかと思っていました。
好きな教科は、(音楽は別格でしたが)ずっと理科でした。
「科学ってこんなこともできるんだ、すごい」と子どもに思わせるのが、理科好きな子どもを作るのには一番いいと思うのですが。
大人にも子どもにも夢を与えてくれないテレビのありように、今回も不満が募りました。
いえ、「クローズアップ現代」がなかったら、私だって知らなかったことなんですけどね...はやぶさを知らなかった自分を責めたい。
☆私事ですが☆
6月12日に、このブログのアクセスが40万を超えました。
最近、たまに記事が出るかと思うと看板に関係なかったりしますが(汗)、これからもよろしくお願いいたします。
2010年6月16日 (水) 日記・コラム・つぶやき, 昭和レトロ | 固定リンク
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オルゴールメリーのエッセイ 〜金魚袋のビニールひも 番外〜
金魚袋のビニールひも(金魚すくいの袋に通してある赤やピンクの中空のビニールチューブ)を編んだ手芸「ビニール編み」の材料や編み方について調べています。
先日、このビニール手芸をネットショップで通販していらっしゃるシミズさんからコメントをいただきました。
シミズさんは、ビニールひも手芸を復活させるべく、ネットショップでキットや材料を販売されている方です。(詳しくは、記事「ビニールひもの編み方の参考本 〜金魚袋のビニールひも5〜 」のコメント欄をご覧ください。)
シミズさんのネットショップ レトロポップベビー の画像を見ていたら、完成品の中にかわいいものを見つけました。
ベッドメリー というシリーズ。
ビニール編みのかごにキューピーさんが寝ていて、上にオルゴールメリーが吊るしてあるシリーズです。
オルゴールメリー、今はあまりこの形はないように思います。
プラスチックの赤やピンクの花形をつないで長くぶらさげた形。
天井から吊るして、回すと、ころんころんという音と、プラスチックのこすれる音が広がるあれ。
オルゴールメリー、懐かしいなあと思い、誰かのエッセイでこれに関する素敵な文章があったことを思い出しました。
オルゴールメリーを見つめる赤ちゃんの目、それを見る人の幸せ、やがてはオルゴールメリーが不要物となりほこりをかぶってけっこう面倒だったと捨てられてしまうまでを描き、自分がオルゴールメリーを買ってもらったことは忘れてもその思いは残る、というような、抒情に流れず、でも温かい美しい文章。
そうなったら気になってしまい、本棚をあちこちひっくり返して、その文章を見つけました。
増田れい子さんの『一枚のキルト』(北洋社)です。(1976年の本なので、図書館などの方が見つかるかも)
細かい花柄などの美しい小さい布をひし形に切って組み合わせたキューブキルトを、写真に撮って柔らかいもみ紙風の紙に印刷した装丁の小型本できれいです。(このパッチワークキルトに関するエッセイもあります)
その中の「オルゴール・メリーのある窓」という文章でした。
削るところのないような文章で、一部引用が難しいほど。
まず、冒頭。
それを短くメリーさんと呼ぶ人もいる。赤ちゃんのための、ちゃらちゃらとまわるつるしおもちゃ。赤や黄やピンクといったおさない彩りのセルロイド(もっともこのころはプラスチックである)で花のかたちを切り抜き、それをいくつもつないで花づなのようにしたのを、何本もとりあわせて、房のようにしてある。それを生まれたばかりの赤ちゃんが、ふと目を見開いて空を眺めまわしたとき、さっとその瞳がとらえるように、天井からつるしておく。赤や黄やピンクの房が、くるくるとまわると、いっしょに「ゆりかごの唄」や「青い目のお人形」などの、やさしいうたが、ボロロン、ボロロンと、少し頼りなげに湧き出してくる。赤ん坊の黒い小さなひとみのなかに、セルロイドの赤や黄が、虹のかけらのようにくだける。赤ん坊は、ほんとうに見えているのかしら、どんなふうに見えているのかしら......おとなたちは、赤ん坊のひとみのなかの虹に見入るのだ。(同書 p.59〜 60より)
赤ちゃんと一緒に喜ぶ親の姿、オルゴールメリーの簡単な歴史、赤ちゃんに美しいものを見せたいという共通の願い、オルゴールメリーは「赤ん坊がはじめて見るこの世の花」。
窓辺にオルゴール・メリーの回る姿を見つけたり、オルゴール・メリーの音を聞くたびに、そこに赤ちゃんが生まれたのだという幸せを感じる作者。
そこに、「幸せ」という言葉は使われていないけれど、感じ取れます。
「オルゴール・メリーのある窓は、虹いろの雲がいっぱいにかかったようで、どんなぜいをつくした窓も、かなわない。」
やがて、赤ちゃんは、オルゴールメリーを見ているだけでは飽き足らなくなって、花をひっぱったりして壊してしまう。
ほこりにまみれたその破片は、分別ゴミの収集日に戸外に出してしまってそれでおしまい。
ひとはたいてい、赤ん坊のころ、親がつるしてくれた虹いろのオルゴール・メリーを記憶しない。だが、赤ん坊のためにそれをつるす。おとなになってはじめてオリゴール・メリーに触れ、そのとき突然自分もかつて親に愛されたのであろうというこそばゆく甘い思いの雲にふわりと乗るのである。(同書p.63)
今、読んでみてもやっぱり好きな文章です。
ほかにも、「手縫いのびろうど靴」「ぬり絵の喜一さん」「印花布の夏」「めりんすの匂い」「刺し子の布」「南京玉やビーズ玉」「花嫁のリボン」など、手芸や昭和レトロを扱った内容、そこに反戦の思いもしっかり込められたエッセイ集です。
ああ、何の本だったか見つけられてとてもうれしい^^
【金魚袋のビニールひも関連記事】
→ GETした金魚ひもは外国生まれ 〜金魚袋のビニールひも4〜
2009年11月 2日 (月) 書籍・雑誌, 雑貨 おもちゃ, 昭和レトロ | 固定リンク
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マッチのジスマークの変化
百円ショップで売っている、レトロ柄のマッチが好きで、時々買ってきます。
大箱なら1個、小箱なら6個で105円の安価なものです。
それまで、これらのマッチには旧ジスマークがついていました。
Photo_12 Photo_13
ところが、先日、マッチが切れてしまったので、セリアに行った際に、いつものマッチを買おうと思ったら、ちょっと雰囲気が違います。
よく見たら、レトロ絵の中から旧ジスマークが消えて、マッチ箱の側面に新ジスマークがついていたのでした。
3
JISの内容が変わり、ジスマークがつかなくなった商品もいろいろありますが、マッチは今もJISの基準下にあるのでしょう。
旧版の在庫もなくなり、いよいよ版を新しくしたのか。
レトロ絵からマークが抜けて、すっきししたといえばそうなんですが、さみしい気もします。
どうも、新ジスマークはデザイン的に今一つだなあと思うのは私だけではないでしょう。
【このブログのジスマーク関連記事】
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2009年9月21日 (月) 昭和レトロ, 百円商品, ジスマーク関連 | 固定リンク
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マジックインキ3話
【マジックインキ補充液】
市内の文具店が1店閉店してしまいました。
一般的な事務用品や専門的な画材を扱っていたため、私はあまり利用していませんでしたが残念なことです。
同じ系列の市内の店で、スペースも広く多種の商品を扱う人気店ができているので、そちらに1本化することにしたようです。
閉店セールにはいけなかったのですが、新しい店のワゴンに、たぶんそちらの店の商品だったと思われるものがまとめられ、セール価格で売られていました。
和紙の折り紙などのほかに、目についたのがマジックインキ補充液です。
Jpg 私は黒の補充用インクは持っていますが、他の色は使ったことがありません。
場合によってはマジックインキを単色で1ダースとか買いそうな赤や青だけでなく、この店で緑も売っていたとは知りませんでした。
しかも、寺西化学工業のHPによれば、白+16色(黒 赤 青 緑 黄 茶 橙 紫 黄緑 黄土 空色 桃色 灰 うす橙 焦げ茶 鶯)すべてに、60ml 900ml 1800ml 18リットル 2000ml(海外向けUN缶入り)タイプの補充液があるっていうのだからすごい。(→ 寺西化学工業株式会社のHP マジックインキ補充液 のページへ)
個人で使っていると、補充液60mlだって使いでがあるので、多いものは業務用だとは思いますが、どういうところで使っているのかとても興味深いです。
あまりぎゅうぎゅう書く人だと、補充する前に芯がだめになってしまいますし。
実際に補充した感じでは、本体のプラスチックカバーを破いて蓋をあけるので、その後はインクが蒸発しやすくなる気がしました。
(テープなどで密封すればよいのかも)。
でも、エコなんて言葉がなかったころから、インクを補充すればまだ使えるという発想があったのは素晴らしいと思います。
私はまだ売っているのを見たことがありませんが、替え芯もあるんですね。(→ 各種替ペン先 のページへ)
ちょっと替えるのが難しそうに見えますが、機会があれば挑戦してみたいです。
【マジックインキとジスマーク】
マジックインキの古いタイプには、ジスマークがついていました。
Photo_2 002
現行商品と少し前の商品を並べてみました。
現在のものにはジスマークがついていないのがわかります。
古いものと新しいものを見分けるのに役に立ちそうです。
しかし、古くて乾いてしまっていても、マジックインキ補充液という強い味方があるので捨てなくてもいいのです♪
もう一つのマーク、ベルマーク商品であるのは現在も同じですね。
【マジックインキ型鉛筆削り器】
偶然見つけた昔の商品です。
Photo_4
本物と並べてみると、雰囲気が似ていることがよくわかると思います。
本体はガラス、ラベルの上にはプラスチックフィルム、キャップの形は少し変えて太くしてありますが、でこぼこの溝の感じを生かし、キャップを外すと芯が抜けたマジックインキのようになっていて、そこに鉛筆を差し込んでこりこりと削るのです。
ライセンス商品ではないと思いますが、愛すべきマジックインキの形をうまくとらえていると思います。
本家マジックインキ消しゴムはもちろんかわいいですけれど。(マジックインキの形をしたミニ消しゴム)
こちらは、1月より、新配色、黄、黄緑、黒、空、桃の5色で再発売されているようです。(→ トピックス のページへ)
前回同様、中間色特殊色展開ですが、前に出なかった黒がほしいな〜。
【このブログのマジックインキの関連記事】
→ 小さきものはみなうつくし 〜マジックインキ消しゴム〜 ... 前回のマジックインキ消しゴムについて書いています。
2009年3月18日 (水) 文具〜切る・削る〜, 文具〜書く・消す・描く〜, 文具〜なごむ〜 含 ファンシー、キャラクター, 昭和レトロ, ジスマーク関連 | 固定リンク
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ビニールひもの編み方の参考本 〜金魚袋のビニールひも5〜
子どもの頃と違って本が自由に買えるようになって冊数が増え、読み込んでいない上に記憶力が落ち、しばしば自分の家の中で見覚えのない本を発掘してしまったり、記憶にないページを見つけてしまったりします
そのうちの1冊、『駄菓子屋図鑑』 (奥成達)飛鳥新社、現在はこのタイプは絶版でちくま文庫から新たに出ていますが、その中にビニールひも編みの方法が図解されていました。
リリアンとビニールひも編み
男の子女の子問わず、 夢中になったのが「リリアン」と「ビニールひも編み」だった。
ビニールひも編みは、駄菓子屋で売っている赤、白、黄、青などのビニールのひもを何足も組み合わせて、さまざまな模様に編み上げる。いまでいうブレスレットや指輪をつくり、男の子まで腕に巻いていたほどである。根気のある子は大きな手さげ袋をつくって得意がっていた。(後略) 同書P.77より
そして、リリアンの編み方とビニールひもの編み方が、ながたはるみさんの丁寧なイラストで説明されています。
著者は昭和17年生まれの男性ですが、自分で覚えていらっしゃったのでしょうか。
すごい記憶力です。
ビニールひもの編み方は「むかで編み」「たたみ編み」「かく編み」「まる編み」の4種類が出ていました。
私はマクラメ編みやミサンガなどの基礎がないので、編み始めは苦労しましたが、パターンがわかってくればなんとかなりました。(たぶん基礎がある方はその応用でOKだと思います。)
ただ、1mmの金魚ひもだと、ひも自体がつぶれてしまって、なかなかきれいな模様が出ません。
また、微妙に太さが違う色同士だったり、引っ張って伸びてしまったりする場合もあり、細い紐のほうが扱いが大変で、2mmのカラーチューブタイプのほうが模様もわかって使いやすかったです。
でも、動物小物などを編むのには金魚ひもの太さの方がよさそうですから、この扱いにも慣れなくては。
もっと上手になったら画像をのせたいと思います。
『駄菓子屋図鑑』には、駄菓子のほか、駄玩具、懐かしの遊び図解も出ています。
私が好きだったニッキの木(ヤブニッケイの根を掘って短く切って束ねてあるもの。お祭りで売っていた)も出ていますし、拡大器のおもちゃは『フランス百科全書絵引』に出ているものと同じタイプだったりして興味深いし、チェーンリング(チエリング)をつなぐ以外の遊び方なんてこの本を見るまで知りませんでした。
きちんと資料にあたってイラストが描かれているようで、とてもリアルで丁寧です。
串間努さんの『まぼろし小学校―昭和B級文化の記録』より前の時代の子どもの生活や文化を知ることができます。
[フレーム]
【このブログの金魚ひも(手芸)関連記事】
→ GETした金魚ひもは外国生まれ 〜金魚袋のビニールひも4〜
2009年3月16日 (月) 折り紙の折り方・工作 ORIGAMI, 雑貨 おもちゃ, 昭和レトロ | 固定リンク
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より以前の記事一覧
- GETした金魚ひもは外国生まれ 〜金魚袋のビニールひも4〜 2009年03月08日
- 昔のビニール手芸の材料 〜金魚袋のビニールひも 関連〜 2009年03月02日
- URLの入れられるセミオーダースタンプ 2009年01月02日
- ステーショナリー タニィの「ノンボテ」記事 2008年09月16日
- 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら...その11 ケルボIIの広告より 2008年09月06日
- 昔のコーリン鉛筆の雑誌広告 2008年08月30日
- 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら... その10 三菱鉛筆の社史より 2008年08月10日
- 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら... その9 かつ消え、かつ結びて 2008年08月09日
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