年の初めの定番は、「今年の目標を立てる」。そんなことを何十回も挑戦してきたように思うが、何一つ目標達成したことがない。受験。就職。結婚。出産。子育て。マイハウス。などの人生での基本的目的は、曲りなりにも達成してきた。だが、途中の生活以外の趣味や習い事を目標にしたことがあった。これがどうも、今一つだめだった。
▼いま振り返ると、ナンバーワンを目指していなかったら当然である。オリンピックで金メダルや入賞した選手たちのような環境や努力もしてこなかった。単なる「思いつき」で始めて、好きになれなかった記憶がある。だから継続できなかった。
▼自慢にもならないが、誰もがやってきた生きるための仕事は、職種を転々としながらも、大病をせずに10代の後半からの57年間、休まず働いてこられた。ときどき、頑丈な体を授けてくれた両親に感謝の気持ち思うこともあったが、維持してきたのは自分自身だと気づいたのは、最近のことだった。
▼「秘訣」は何かと問われても、答えられない。「今年の目標」を立てずとも、結果である。「夢は100」でも、腹八分の「いっしょうけんめい」で生きてきた。困難に出会ったこともあったが、無理せずに時間が解決したこともあった。他人のことに頑張ったこともあった。痛い目にもあった。
▼「夢は努力して与えられる」ものだと知っている。残る人生に「宝くじ」が当たったらという夢もあるが、そんな夢は当てにしていない。海外旅行をして、珍しいものを食べながら、うまい酒を飲む。だからそれがどうなる?何かの夢を達成するためなら、それも必要だろう。
▼今年は、「一歩前に出る」ことを意識しよう。公共トイレの男子用に張り紙があるように、暮れのわが家の掃除に気が付いた。トイレの床板が漏れた小便で黒ずんでいた。老化現象の所為だろう。そして、我が身を労わって、「他がために楽しく生きる」。
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