電子回路は様々な多数の部品から構成されている。多くの回路は中核となる部品が入手できなくなれば、生産を続けるには再設計になる。
集積度の高い半導体では、完全互換部品が存在しない場合もある。
長期にわたって生産する製品サイクルの長い機器では、設計段階で部品の入手性も重要な考慮点である。しかし、この配慮をするためには部品が長期に亘って安定に供給されるかの情報を得る必要があるが、これが案外難しい。
製品サイクルが短い製品では、回路を余分に製作し保守用基板を確保する手法も取られる。
製品サイクルが長く、かつ部品の改廃はそれより短い場合には、主要部品をストックしておく手法も取られる。しかし、数年以上に亘り部品を信頼性を損なわないでストックしておくにはそれなりの保管技術と設備が必要になる場合もある。悩ましい限りである。
中には特長ある半導体が極めて長納期、あるいは短期間で改廃されることもあり得る。部品とて、市場が狭ければ、売れなければ、入手性が悪くなる。
会社に依って名称は資材部、購買部、ロジステックGrなど様々であるが、部品調達部門が部品を入手できなくなったとき、設計者は多大な労力を掛けて再設計を行うことになるが、結構大変な作業となる。
しかし、部品製造の一部はプロセス産業化しており、その製造プロセス装置を維持できなくなったときには、大規模な部品群の再編成が生じる。
電子部品といえども、いつでもどこでもいつまでも入手できるとは限らないのだ。
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