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私は実験するとき,鉛筆を使わない。
必ずボールペンを使う。そして,データーシートの升目は大きめにとる。
これは,一回書いた記録を消さないためである。訂正は取り消し線の横棒を書き,余白に訂正データを記入する。このように私は学生時代に指導され今もそのようにしている。
日付は年号,月,日付,天候,気温,開始時刻を最初に記録する。
1データー当たりの実験時間が短く,試料を破損させる危険性が少なく,あるいは試料数が十分あるときには,予備実験として実験条件の上下限のデーターをさっと,荒く測定する。
そして,グラフ用紙の横軸・縦軸を記入する。
その後,本番に入る。
実験中は常に取得したデーターの変化(差分)を暗算しながら一連のデーターを取得する。
一連のデーターを取得し終えて時間に余裕があれば少し荒く,逆順で測定しなおす。
これで,データーのヒステリシスや再現性の概略がわかる。
実験セットを崩す前に,概略のデーター整理もする。
今の時代の方は,オフラインでPCによるデーター処理を行うことが多いが,これでは,データーの取り直しが効かない。
分野によって実験手順は異なるだろうが,オンラインでの概略のデーター処理をしないと,異常データーの再確認や変曲点近傍の詳細なデーターを得るチャンスを逃す。
実験は貴重な機会である。それを生かすためには種々の事前準備と,データー系列の取り方をオンラインで工夫していく必要があると考えるアナログエンジニアである。
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