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[画像:_1955]←禁煙ねこの置物。,もっとも私はヘビースモーカーで,最近は自宅では,レンジフードの下でしか家族に吸わせてもらえない。東京へ行くと,喫煙場所の確認にあくせくしている。
遅れ系のステップ応答を観測すると次のようになる。
1次遅れ系の立ち上がりは直線的である。
2次遅れ系なら,立ち上がりは放物曲線になる。
3次遅れ系以上だと,無駄時間が認められる。
入力ステップと,出力を同時に観測すれば,回路や制御システムで考えル必要のある次数がおよそわかる。
2次系以上だと,負帰還をかけたときに位相が180度まで回転しえるので,無条件安定にはならない。
電子回路では,なるべく高度な制御問題にならないように回路を組むが,高次遅れ問題を避けて通れない場合もある。
正弦波発振回路の振幅制御は少なくとも2次遅れ系となる。発振部はその振幅の包絡線に着目すると積分器と同様な挙動を示す。振幅制御を行うには,交流を平滑してDC信号に変換するのでここで1次遅れ回路,あわせて2次系となる。しかも,ダンピング係数の小さい2次系になるのがふつうである。
この結果普通にCRオシレータをつくると,安定状態に至る過程で場合によってはかなり振幅がふらつく。
電子回路においては,できれば古典制御工学の知識を持っていることが望ましいのである。
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