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谷口キヨコ 「夏休み」の思い出...4、50代で大学院生になり味わった静寂の図書館は今も心の中に

[ 2024年8月6日 12:30 ]

コチラ、毎日が夏休みの桃太郎くんです。ボクにとってここが一番涼しいところ
Photo By 提供写真

【谷口キヨコのごきげん!? SOLOライフ】「夏休み」って、なんかこうキュンとなるっていうか...夏のワードとしては最強やと思うんですよねぇ。

小学生のころの、ほんまもんの夏休み。うちは旅行とかほとんどしなかったので、旅的なものは両親の実家専門でした。特に父方は兵庫県北部の里山にあったので、完全な田舎の夏休み。川で泳いだし、近所の神社でいとことかくれんぼして、しまいには本気で迷いそうになって怖くなったし、虫や魚とったりして...昭和の田舎の子供の夏休みしてました。

そこには毎年行くけど、3日か4日ぐらいしかいないので期間としては長くない。でも、私の夏休みといえば『その日々』を思い出すんです。

大人になってからの『夏休み』は私の場合、レギュラー番組を休んで休暇をとることになります。なのでレギュラーで仕事をしてるところと調整をして許可をとらないと休みがありません。そこまでしてわざわざ休みをとるんやから、なんかどこか海外に行かないと、みたいな気持ちになって...。そうじゃないと、わざわざ休む必要もないな、となってしまって休み自体をとらない。で、夏休みはない、となります。

要するに、夏になったから自動的に夏休みがあるわけではないんですね。

でも40代と50代で大学院に通うようになって、そのときも仕事は通常通りやってるんですが、夏になったら大学の夏休みが必然的にやってくるんですよ!それが新鮮で。

大学時代は決して行かなかった授業のない夏期休暇中のキャンパス。大学院生って行くんです、結構。そうしないと論文が間に合わないし、やっぱり資料のこととか、先輩や同級生やもちろん先生方に聞くと進むことがたくさんあって。だから行くんですよ。勉強する環境も大学は整っているので。

で、大学に行きますと、いつもとは全く違う。人がいないので広いキャンパスはガランとしてます。学生がいないと大学ってほんまに広いんです。だだっ広いし、シンとしています。でもそこでセミだけがやたら鳴いている。研究室や図書館に行ったりすると、勉強してる人が意外にいるんです。だだっ広いところに、人がいるにはいて、その人たちが静寂のなかで何かに集中している。この姿を見るのが好き。ある程度、周りを見てから「よし、自分も!」と、その世界に入っていく。その瞬間が何よりも好きでした。

あの思いや感覚が今も心の奥底にあります。夏になると大学に行かなくても、もちろんいつも通り仕事をしてても『今、夏休み期間やなぁ』と思うし、ふとあの感覚がよみがえるんです。で、それだけで『脳内夏休み』なんですよ〜。だから、いつも通り仕事してるけど、私は今、夏休みの真っ最中です!

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