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藤井聡太破った伊藤匠新叡王 師匠の宮田利男八段が喜び「うれしい日だけど忙しい。伊藤のバカヤロー!」

[ 2024年6月20日 22:24 ]

将棋の伊藤匠七段が叡王を獲得し、ほほ笑む師匠の宮田利男八段 (撮影・小田切 葉月)
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将棋の藤井聡太(21)から叡王のタイトルを奪取した伊藤匠(21)の師匠、宮田利男八段(71)が喜びを語った。この日は伊藤も通った東京・三軒茶屋将棋倶楽部で対局を見守り、「今日は一生思い出に残る一日になると思います」と笑顔を見せた。

終局後、宮田のケータイは鳴りっぱなしだった。直後には30件のメッセージが寄せられ、全てお祝いの内容だった。「こんなにうれしい日はないね。でも、忙しいよ。伊藤のバカヤロー!」と目尻を下げた。
一局を振り返り、「辛抱強く指していて、伊藤らしさの出た将棋だったね」と語った。勝利が見えたのは午後5時頃。中盤に藤井から怒濤(どとう)の攻めが繰り出されたが、上手く切り返してかわしきり、4筋に伊藤王が落ち着いた場面だった。以降、伊藤がじわじわと絶対王者を追い詰める。そして生中継の画面で、まな弟子のタイトル初戴冠の瞬間を目撃した。

敗れた第4局の後、宮田が「残念だったが次は頑張って」とメールを送ると、「次頑張ります」と返ってきた。その言葉通り、熱戦を制した伊藤。集まった人々から温かい拍手が送られる中、宮田は伊藤の姿を目に焼き付けるように凝視した。「タイトルは獲ってほしいと思っていたが、まさか。その時は信じられなくて固まってしまった」と、涙をグッとこらえるような表情を見せた。

2大タイトルともいわれる名人、竜王のタイトルを伊藤が獲ったら「賞金の半分をもらう」と約束をしている。今回伊藤が初めて手にした称号は叡王。宮田は「今回はいいから!名人か竜王獲ったらよろしくな」とメッセージ。次なる栄冠への期待を寄せた。
(小田切 葉月)

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