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尾上菊五郎 歌舞伎界史上初の2人態勢へ 当代菊五郎「52年間名乗った名前を今更変える気はない」

[ 2024年5月27日 15:33 ]

<八代目尾上菊五郎、六代目尾上菊之助襲名披露会見>会見に臨む(左から)尾上丑之助、尾上菊之助、尾上菊五郎(撮影・木村 揚輔)
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歌舞伎俳優の尾上菊五郎(81)、菊之助(46)、丑之助(10)が27日、都内で会見し、菊之助が来年5月に8代目尾上菊五郎、丑之助が6代目菊之助を襲名することを発表した。現在の菊之助の父で当代の7代目菊五郎はそのまま菊五郎を名乗る。

菊五郎は会見で「孫の丑之助が六代目菊之助を襲名致しご披露する運びとなります。まだまだ若年ものではございさすが、どうぞご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願いいたします」と祖父としてあいさつ。

さらに「七代目どうするんだと言う言葉があると思いますが、私も52年間名乗らせてもらった名前を今更変える気はなくて、七代目菊五郎も歌舞伎人生を全うしたいと思いますので、それまでは私も負けずに努めてまいりたいと思います」と7代目菊五郎として舞台に上がり続けることを表明。

「たまには菊五郎同士が舞台でバッティングするかもしれませんが、そのときは七代目、八代目と呼んでいただければと思っております」とユーモアを交えつつ呼び掛けた。

異例の2人態勢となることの理由について「52年間、菊五郎という名前を継がせていただいているとね、だんだん自分のものになってきちゃうんですよ。それをね、一皮脱いでね、全然違う名前になって、これからあと何年芸能生活が送れるのか。皆様に認知する前に幕を閉じちゃう。そういうのは寂しくて、わがままですけども、そうしてもらいたいなと言う意味で他の名前を継ぐことは考えませんでした」と説明した。

また「新しい八代目菊五郎には、私のできなかった時代物、世話物、所作、新作とどんどん挑戦してもらって、菊五郎の名前をもっともっと大きくしてもらいたいと思っております。私も負けずに、病気療養しながら、粋ないなせな、江戸っ子の芝居をできるように。それまでしばらくお待ちいただきたいと思っております」と八代目への期待を語った。

「尾上菊五郎」は歌舞伎最高峰「市川團十郎」に次ぐ大名跡。

過去に「中村福助」がお家騒動で東京、大阪の東西に1人ずつ存在したことはあった。それ以外では、同じ大名跡の役者が同時期に2人在するのは歌舞伎400年の歴史で初めてという。

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