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藤井聡太7冠「子供の頃から憧れ」名人戦就位式謝辞で感慨 羽生新会長もエール"世界記録を盤上で超えて"

[ 2023年8月7日 19:08 ]

将棋の第81期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の就位式が7日、東京都大田区の羽田空港第1ターミナル内で行われ、藤井聡太名人(21)=王将、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に、7冠の経験者でもある羽生善治・日本将棋連盟会長から推戴状が贈呈された。

藤井は4〜6月に行われた7番勝負で初出場ながら渡辺明名人(39)を4勝1敗で下し、当時20歳で史上最年少名人に輝くと同時に、史上最年少7冠も達成。謝辞では「名人戦では初めて持ち時間の9時間を経験し、これまで以上に深く読むことができた一方、考えても判断がつかないことが多く、将棋の難しさ、奥深さを再認識させられました。一手一手じっくり考えられたことは貴重な経験になりました」と番勝負を振り返り、「名人という言葉には子供の頃から憧れの気持ちがあり、今回の就位には大変な感慨があります。その地位に見合った将棋が指せるよう、今後より一層精進していきたいと思います」と述べた。

6月に連盟新会長となった羽生がタイトル戦の就位式でプレゼンターを務めるのは今回が初。主催者あいさつでは「陸上の世界でウサイン・ボルト(ジャマイカ)が現れ、次々に(100メートルの)世界新を塗り替えているような状況ではないかなと思っています。藤井さんにおかれましては、9秒58という世界記録を盤上で超えることを実現していただければうれしいなと思います」と藤井にエールを送った。

藤井は31日開幕の王座戦5番勝負への出場も決めており、永瀬拓矢王座(30)を下せば前人未到の全8冠を制覇する可能性がある。現在開催中の王位戦7番勝負では佐々木大地7段(28)に開幕3連勝し、4連覇に王手をかけている。

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