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永瀬王座、2期連続挑戦へ望みつなぐ3勝目!120手で糸谷八段に勝利 第71期王将リーグ

[ 2021年11月12日 19:32 ]

第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ暫定成績
Photo By スポニチ

将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は12日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局が行われ、永瀬拓矢王座(29)が120手で糸谷哲郎八段(33)に勝利した。リーグ通算成績は永瀬が3勝1敗、糸谷は0勝5敗。

棋譜/糸谷八段VS永瀬王座

永瀬が熱戦を制し、前期に続く挑戦権獲得に望みをつないだ。「指せていてもおかしくないと思っていた」とペースをつかんだが、中盤で糸谷がに指した29手目さんかく6六歩に「想定を外れて時間を使ってしまった」。以降、攻守が乱れる終盤戦を「自信がなかった。判断が難しく忙しいと思っていた」と振り返った。3勝目をつかんだが、首位を走る藤井聡太3冠に追いつくためには負けられない戦いが続く。「中2日で次の対局(15日・近藤誠也七段戦)。スピーディーに対局が続いていくので精一杯準備して頑張りたい」と気を引き締めていた。

初日が待ち遠しい糸谷だが、今局も黒星を喫する結果となった。「勝つチャンスがあったとすれば(102手目)しろさんかく3七同龍、さんかく4一馬のあたり。何か良い手があればと読んでいたが思いつかなかった」。すでにリーグ陥落が決定。残すは24日の最終一斉対局の羽生善治九段戦のみとなった。

第71期の王将リーグは、前期挑戦者の永瀬王座、前期リーグ残留者の豊島将之竜王、羽生九段、広瀬章人八段、2次予選通過者の藤井聡太3冠、糸谷八段、近藤七段の7棋士による総当たり戦。11月24日の最終一斉対局を終えた時点での成績最上位者が、来年1月開幕予定の7番勝負で渡辺明王将(名人、棋王との3冠)が挑むことになるが、12日の時点では藤井3冠が4戦全勝と首位に立っている。

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