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史上初の偉業! 里見「女流6冠」 新設「清麗戦」ストレートで偉業

[ 2019年9月8日 05:30 ]

史上初の偉業を成し遂げた里見香奈女流六冠
Photo By 共同

将棋の女流7番目のタイトル戦として新設された第1期清麗戦決勝5番勝負の第3局が7日、金沢市で指され、後手の里見香奈女流5冠(27)が120手で甲斐智美女流五段(36)を破り、3連勝でシリーズを制した。これで女流7タイトルのうち、史上初の6冠(清麗、女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花)を獲得した。

ストレートで偉業を成し遂げた里見は「自分の力を出し切れた。今後は6冠にふさわしい将棋を指していきたい」と話した。女流タイトルの通算獲得期数は、歴代2位の37期を誇る。2013年に女流初の5冠を達成。その後は体調不良による休場もあり1冠まで後退したが、今年6月に5冠に復帰していた。

今年4、5月には残るタイトルのマイナビ女子オープンに挑戦者として出場したが、西山朋佳女王(24)に敗れた。今期も再び16人による本戦から出場し、前人未到の女流全7冠制覇を目指す。

だいやまーく里見 香奈(さとみ・かな)1992年(平4)3月2日生まれ、島根県出雲市出身の27歳。森けい二・九段門下。08年に16歳で初タイトルの倉敷藤花を獲得。鋭い終盤力から「出雲のイナズマ」と呼ばれる。11年から18年春まで、男女の区別がないプロ棋士を目指す奨励会に在籍した。

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