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メキシカン対決のIBF世界王座決定戦は異例のオープニングファイトに 元"噛ませ犬"34歳は世界初挑戦

[ 2024年12月13日 15:52 ]

IBF世界スーパーフライ級王座決定戦 ウィリバルド・ガルシア《12回戦》レネ・カリスト ( 2024年12月21日 ツインメッセ静岡 )

公開練習前に会見を行った(左から)亀田氏、ガルシア、ランデロス・トレーナー
Photo By スポニチ

IBF世界スーパーフライ級3位のウィリバルド・ガルシア(34=メキシコ、22勝13KO5敗1分け)が13日、都内のワタナベジムで練習を公開した。来日2日目ながら披露したミット打ちとサンドバッグ打ちでは豊富な手数で好調をアピール。「全て順調でいいトレーニングができている」とサムアップすると「ボラード(オーバーハンド)が得意なパンチ。ゲレーロ(戦士)のような熱いバトルを見てほしい」とガッツポーズした。

同王座は大みそかに井岡一翔(35=志成)の挑戦を受けるWBA同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が返上し空位となっており、TMKプロモーションと契約している同級4位レネ・カリスト(29=メキシコ、23戦全勝5KO)×ばつLUSHBOMU vol.3」の第1試合として行われることが決定し、メキシコでも午後11時ごろから配信予定だという。元世界3階級制覇王者の亀田興毅プロモーターは「初の試み。興行のドアタマから熱い試合を見てほしい」と呼びかけた。

ガルシアは27歳からプロデビューした遅咲きボクサー。デビュー前は漁師やトラック運転手として生計を立てており、「約20人の貧困の家族を助けるため」に競技を始めた。デビュー当初は"噛ませ犬"として格上相手との対戦を余儀なくされた。21年6月には、22年12月のに世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)とバンタム級の4団体統一戦で対戦したポール・バトラー(34=英国)とも対戦。僅差判定負けを喫したが、以降は10連勝を飾り34歳で世界初挑戦のチャンスをつかんだ。

同じ階級で、大みそかにWBA世界同級タイトルマッチに挑戦する井岡には「注目している。井岡が勝てば戦ってみたい」と見据えながら「(WBC王者の)ジェシー・ロドリゲス(24=米国、帝拳)と戦ってみたい。まずは次の試合に勝つことに集中している」と気を引き締めた。

試合の模様はABEMAで独占生配信される。

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