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阪神・石井 必殺"アッパー投法"や 異種目トレで新たな刺激 「投げる感覚がパンチする感じに似てた」

[ 2025年1月16日 05:15 ]

金谷トレーナー(右)が持つミットにパンチを打ち込む阪神・石井(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

阪神・石井が、"アッパー投法"でさらなる飛躍を見据えた。兵庫県西宮市内のファイヤーファイターズジムで自主トレを公開。異種目競技トレで新たな刺激を受けつつ、野球にも通じる感覚を磨いていると明かした。

「自分の中で投げる感覚がパンチする感じに凄く似ていた。凄い野球に役立つし、ストレス発散というか、遊びの中で良いトレーニングができるんじゃないかと思って始めた」

鳴尾浜での練習後、向かった先はボクシングジム。漆黒のグローブを両手にはめ、ミット打ちなどで汗を流した。ワンツーからのフック、アッパーと次々とパンチを繰り出す。昨季、自己最多の56試合に登板したタフネス右腕。トレーニング中に「マジで酸欠になる。ボクサーは凄い」と倒れ込む場面もあったが、約1時間の練習を耐え抜いた。

数種類のパンチの中で最も輝きを放っていたのは、下から突き上げるアッパー。投球の動きと似ているといい「下から出せている感覚が一番ある。より強く出せる」と自身の必殺技だ。ミット越しにパンチを受けた、同ジムの代表である金谷英樹トレーナー(38)は「今すぐにアマの試合に出ても良いところまでいけると思う。(特に)アッパーが凄い上手」とポテンシャルの高さを絶賛した。

このオフはボルダリングなどの異種目競技に挑戦。投球の幅を広げるべく、「100%つながるかと言ったら、そんなトレーニングはない。自分でどう落とし込んでいくか」と試行錯誤を続ける。

昨季は「勝利の方程式」の一角を担った。それでも、油断や慢心は一切ない。中継ぎとして今季も「任されたところをゼロで抑える」という思いを胸に臨むプロ5年目。"アッパー投法"をさく裂させ、最優秀中継ぎの初タイトルをつかみ取る。(山手 あかり)

≪阪神選手の格闘技・武道トレ≫
☆相撲 森下は24年1月、大相撲の高砂部屋に体験入門。朝稽古では四股に四苦八苦するも、股関節の使い方は野球の動作に通じると、練習に取り入れる意向を示した。

☆合気道 大竹はソフトバンク時代から自主トレで兵庫県在住の師範に出張指導を依頼していた。22年オフの阪神移籍直後の23年1月には、2日間の出稽古を行った。

☆プロレス 佐藤蓮は23年1月、全日本プロレスに1日限定の入門。トップレスラーからケガをしない体づくりを学んだ。体験中に若手レスラーのドロップキックが顔面にヒットするアクシデントも。

☆総合格闘技 下柳剛(03〜11年在籍)は日本ハム時代から親友の格闘家・桜庭和志との自主トレが恒例だった。サンドバッグへのキックにスパーリングと、本格的なメニューをこなした。

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