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阪神2軍復刻ユニで「ジャガーズ」が甦る 球団創設90周年&本拠地移転の節目の年に 公式戦で数試合着用

[ 2025年1月11日 05:15 ]

「ジャガーズ」ユニホームはこんなイメージ!?
Photo By スポニチ

1954年から56年の3年間、阪神が2軍名称で使用した「ジャガーズ」が今季、69年ぶりに"復活"することが10日、関係者への取材で分かった。帽子のマークを「J」、胸の文字を「Jaguars」とした復刻ユニホームを、ウエスタン・リーグで数試合、着用する。当時のデザインを現代風にアレンジした仕様で、ホームとビジター以外の特別ユニホームを2軍が着用するのは初。球団創設90周年で、ファーム施設の兵庫県尼崎市への移転元年、虎党の話題を呼ぶ企画が誕生する。

球団創設90周年とファーム本拠地移転が重なる節目の年に、歴史に消えた阪神の2軍「ジャガーズ」が、69年ぶりに甦(よみがえ)る。胸に「Jaguars」、帽子に「J」と記されたユニホームを、今季のウエスタン・リーグ公式戦で数試合着用して戦う。

関係者によると、半世紀以上前のデザインを参考にして現代風にアレンジした特別仕様だという。当時はストッキングの配色が特徴的で、黄色、赤、黄色の珍しいパターンが甦る可能性がある。ホーム、ビジター以外の限定ユニホームを2軍が着用するのは、球団では初めてになる。

別の球団関係者は、「かつて存在したジャガーズを掘り起こすことで、歴史と伝統、そして先人への感謝、尊敬の思いを表現することになる。それを実行するのは、90周年というタイミングが、一番ふさわしいのではないか」と狙いを明かした。

ジャガーズは、54〜56年の3年間だけ存在したタイガースの2軍。当時、セの6球団は1軍とは異なるネーミングで2軍のリーグ戦に参戦した。阪神は、虎の弟分ということで、同じネコ科の「ジャガー」と命名した可能性があるものの、正確な由来は伝わっていない。球団の2軍は、2リーグ制が始まった50年に誕生。ファーム黎明(れいめい)期に実在した「ジャガーズ」の再現は、育成の重要性を再認識する機会にもなりそうだ。

ファームは、兵庫県尼崎市に新設する「ゼロカーボンベースボールパーク」へ3月に移転する。敷地内に建設した試合会場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」は、3500人を収容できる。球団を挙げたこの大事業を機に、2軍公式戦を有料化。関係者によると、球団初の試みとして売り出したファームのシーズンチケットは、すでに完売したという。

2軍も高い人気を誇るだけに、「ジャガーズ」の復刻は虎党の間で話題を呼ぶことは確実。複数の球団関係者によると、ジャガーズ関連のグッズ展開も計画しているという。藤川監督1年目は、甲子園の1軍戦だけでなく、尼崎の2軍戦も魅力がいっぱいだ。

▽阪神ジャガーズ 1954〜56年にかけて使用された阪神2軍チームの名称。54年、セ・リーグ6球団のファームチームによる「新日本リーグ」設立にともない、大阪タイガース2軍は現在のウエスタン・リーグの母体「関西ファーム・リーグ」から移籍。「阪神ジャガーズ」を名乗り、神戸市民球場を本拠地とした。新日本リーグでは54年後期で優勝。年度優勝決定戦で前期優勝の巨人2軍・ジュニアジャイアンツを2勝1敗で下している。ジャガーズは翌55年、新たに結成されたウエスタン・リーグにも並行して参加。同年限りでの新日本リーグ消滅を経て、57年から名称を阪神タイガースに変更している。

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