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マツダ男だ広島・デビッドソン2発 今季17発中13本が本拠 マツダでのVSヤクルト11戦全勝も呼ぶ

[ 2023年8月27日 06:10 ]

セ・リーグ 広島7―6ヤクルト ( 2023年8月26日 マツダ )

<広・ヤ>ヒーローインタビューでごますりポーズを披露するデビッドソン(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

広島は26日、ヤクルトに7―6で勝利した。1点を追う5回1死一塁でマット・デビッドソン内野手(32)が左中間へ決勝の17号2ランを放った。2点を追う2回の第1打席にも左翼へ反撃の16号ソロを放つなど、来日初の1試合2本塁打で勝利に貢献。打線は今季最多15安打をマーク。チームは本拠地・マツダスタジアムでのヤクルト戦は今季11戦全勝で、土曜日も同球場では11戦全勝。不敗神話は健在だ。

沈みかけていた球場の空気をデビッドソンが一振りで変えた。5―6の5回1死一塁でピーターズの甘いフォークを仕留めると、大歓声に包まれた大飛球は左中間席に着弾。逆転の17号2ランで勝負を決定づけた。

「しっかり捉えられた。あの場面は打点がほしかったので、チームとしても、いい本塁打になった」

劣勢の展開でも必死に食らいついた。0―2の2回先頭では反撃の号砲を鳴らす16号ソロを左翼席へ。マツダスタジアムでは自身4戦連発で、1試合2本塁打は来日初だ。8月は8本塁打と上昇気配が漂う。この夜も助っ人が本領を発揮した。

来日1年目で日本の夏を経験するのは初めてだ。米国と広島の暑さを比べても「正直(広島は)湿気が凄い」と驚く。だが、適応するために、体調管理を徹底する。汗をかく前からスポーツドリンクや経口補水液を摂取するほか、プロテインやアミノ酸などのサプリメントも取って、体調を整える。練習量も、その日の体の調子をみながら調節するなど、夏場を乗り越えるために、注意を払う。その管理徹底が夏場の活躍を支えている。

17本塁打のうち、マツダスタジアムでは13本を記録。また、同球場で一発を放てば開幕から12戦全勝と、勝利に導いている。「うれしい数字。自分が打って、勝つなら、どんどん打っていきたいし、続けていきたい」。7回無死一塁からの第4打席では木沢の外角シュートを右前打。88試合目の出場で来日初の猛打賞を記録するなど、3安打3打点と躍動した。

「調子はいい。猛打賞も、いい時期に出た。これから、また猛打賞ができるように頑張っていきたい」

本拠地で勝負強い助っ人に導かれるようにチームもマツダスタジアムでの今季ヤクルト戦は11戦全勝。土曜日も同球場で11連勝で不敗神話を継続させた。新井監督も「本当にホームランはベンチも助かる。彼の日頃の努力と打撃コーチのサポートのたまものと思う」と目を細めた。長距離砲の活躍が首位・阪神の背中を追いかける上でも大きな力になっている。(長谷川 凡記)

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