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阪神、守護神候補にビーズリー獲得有力! 今季メジャー9試合 岡田監督も「ボール自体は一番良かった」

[ 2022年11月20日 05:15 ]

阪神がリストアップしたブルージェイズ時代のジェレミー・ビーズリー(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

阪神が来季の新外国人として、ジェレミー・ビーズリー投手(前パイレーツ傘下)の獲得が有力になっていることが19日、分かった。今季メジャーで9試合15イニングを投げて19奪三振。155キロ前後の直球と、横に滑るスライダーのいずれも空振りが取れ、抑え候補の期待がかかる。また、先発右腕として、高い奪三振率を誇るブライアン・ケラー(28=前レッドソックス傘下)と交渉を進めていることが明らかになった。

第2次岡田政権の「勝利の方程式」がおぼろげながらに見えてきた。渉外担当が用意した候補選手の映像をチェックした岡田監督が、名前を明かさずに「変化球も良かった。ボール自体は一番良かった」とほれ込んでいたのが、リリーフ右腕のビーズリーであることが判明した。

ブルージェイズに在籍した昨年は8試合で防御率7・71、今季も同チームで9試合で防御率4・80と数字を残せなかった。世界最高峰の舞台では居場所を確立できず、今季途中でパイレーツ傘下に移る道を余儀なくされたものの、能力の一端は示していた。

直近2年で24回1/3を投げて32奪三振。イニング数をはるかに上回る三振を奪った。最大の武器は155キロ前後の直球。さらに、決め球の一つのスライダーは、130キロ台前半で"横滑り系"の大きな曲がり幅が特徴だ。スプリットも落差があり、全球種で空振りが取れる。20日に27歳を迎える若さも魅力の一つで、日本での伸びしろが期待される。

この日、残留が正式発表されたK・ケラーに続く抑え候補の獲得。第1次政権(04〜08年)は、「JFK(ウィリアムス、藤川、久保田)」の3人に勝ちパターンの継投を託したが、今回は「前みたいに3人でという形は無理やろうな。連投させたら怒られるやん」と、疲労を考慮しながら臨機応変にメンバーを組み替えて1年を戦う必要性を感じている。勝ち継投は5人程度の枠組みにするとみられ、順当なら湯浅、岩崎、K・ケラー、浜地、岩貞らが候補。その中でもビーズリーは、中心になれる素材だ。

また指揮官は、先発投手として、前レッドソックス傘下の右腕、B・ケラーの獲得が決定的であることも明かした。野手は好打者タイプのノイジーと長距離砲のミエセスと交渉を進めていることを既に公言しており、就任後から口にしていた「野手2人、投手2人」としていた外国人選手の補強の全容がこれで明らかになった。助っ人8人態勢を敷いた矢野前監督から規模を縮小。絞った陣容で勝負を挑む。

◇ジェレミー・ビーズリー 1995年11月20日生まれ、米ジョージア州出身の27歳。17年ドラフト30巡目(全体895番目)でエンゼルスと契約。ダイヤモンドバックス在籍の20年8月11日にメジャー初登板。今季はブルージェイズで9試合に登板し、パイレーツ傘下でシーズン終了。メジャー通算18試合0勝1敗0セーブ、防御率5.84。1メートル88、106キロ。右投げ右打ち。

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