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広島・新井監督、ケムナに「ストライクゾーンで勝負しろ」 キャンプ"初打席"で感じた確かな球威

[ 2022年11月20日 05:00 ]

投球練習を終えたケムナに助言し、グータッチする広島・新井監督(右)
Photo By スポニチ

広島・新井監督が秋季キャンプ最終クール2日目の19日、ブルペンで投球練習するケムナを相手に"初打席"に立った。初球の内角直球から至近距離で威力を確認すると、飛躍を誓うパワーアームに定番の金言を授けた。

「理想を持って高みを目指すのは大切だけど、そこに至るまでに自分の強みは何なのか...と。ボールに力があるので、まずは(ストライク)ゾーンの中で勝負してもらいたい」

ブルペン捕手の後ろでネット越しに視察していた際に「いい球を投げている」と感心。「打席に入って見てみたいと思って」行動に移した。秋季キャンプで投手の打席に立つのは初だ。実際の投球も感じた通りだった。

「どの球種もカウント球にも決め球にも使える。カーブもそう」

ケムナにとっては2日連続のブルペン。新井監督は前日も投球練習を見守っていたが、「昨日はアピールできなかった。挽回してやろうと」燃えた。「まさか立つとは思わなかった」打席。初球は内角直球を選び、厳しい球をコースに決めた。

「自分の思いを伝えたら、新井監督も同じ考えだった。共感できた。"球はいい。ゾーンに投げ込め、今の球なら勝負していける"と。その思いに応えたいと思います」

ブルペンには近所に住む父・ブルースさんも来訪。「英検2級だから、通訳なしでしゃべれる」と冗談めかす指揮官の求めに応じて紹介し、2人の英会話を見守った。新井監督の、そうした姿勢がまた右腕を突き動かす。

「やる気になる。いい投球を見せたいという投手が多いし、自分もそのうちの一人」

来季は勝ちパターン定着。実りの秋にケムナはそう誓っている。

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