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天理大が2季連続V 左腕エース・井奥が秋季リーグ戦初完封「初回から思い切り」

[ 2021年10月16日 14:52 ]

阪神大学野球1部秋季リーグ戦第7節第1日 天理大3―0甲南大 ( 2021年10月16日 南港中央野球場 )

3安打完封した天理大・井奥(右)と先制打をはなった岩本主将
Photo By スポニチ

天理大の春秋連覇、リーグ戦21度目の優勝が決まった。第1試合で勝ち、第2試合でポイントで2位につけていた大阪産業大が大阪体育大に敗れたため。左腕エース・井奥勘太(4年=立正大淞南)が無四球3安打で秋季リーグ戦初完封。全対戦校から勝ち星を挙げ、春に続き優勝の立役者となった。「この秋は完封というより、初回から思い切り投げることを心がけていて、それが完封につながったのは良かったと思います」。結果だけでなく内容も気にかけたのは、2年後のプロ入りという目標があるからこそ。今回は熟考の末にプロ志望届を提出せず、社会人のパナソニックでさらに腕を磨く道を選択した。

今年のドラフトで同リーグの翁田大勢(関西国際大)が巨人の1位指名を受けた。翁田とは高校時代に練習試合が多く組まれていたこともあり、連絡を取り合う仲。指名された直後にメッセージをLINEで送った。そして自身では「2年後必ず行ってやる」と決意をあらたに、過去一度もない投げ合いをプロの場で実現させることを誓った。

試合は、6回1死満塁で岩本大輔主将(3年=敦賀気比)が右前に先制の2点適時打を放った。リーグ戦で初めて5潘起用した藤原忠理監督の期待に応える働きに「井奥さんが投げている時になかなか点をとれていなかったので何とかしたかった。1点とれば抑えてくれると思ってました」と胸を張った。さらに、6番・渡辺愛世(3年=愛知)の左前適時打で3点目を挙げリードを広げた。

優勝の行方に関わっていた第2試合の結果を見ることなく、選手たちは球場を後にしていたが、結果を知らされた藤原監督が電話で対応。「前節から残り4勝しようと言っていた。明日(17日)も勝って気持ちよくリーグ戦を終えたい」と優勝が決まっても最終戦へ気持ちを引き締めた。

天理大は明治神宮大会出場権をかけた関西地区代表決定戦(10月31日〜11月3日、南港中央)に出場することが決まった。。

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