技術情報
重点・準重点普及・その他の普及技術
土木研究所として重点的に普及を図っていく技術を紹介します。
重点普及技術
- オープンな自律施工技術基盤(OPERA)
- 水門などの開閉状況の一元監視システム用伝送フォーマット
- チタン箔による鋼構造物塗膜の補強工法
- レーザーによる表面処理技術を活用した素地調整技術
- コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル
- 低炭素型セメント結合材を用いたコンクリート構造物の設計・施工ガイドライン
- 地質・地盤リスクマネジメント
- 建設工事における自然由来重金属等含有岩石・土壌への対応マニュアル(2023年版)
- 既設アンカー緊張力モニタリングシステム(Aki-Mos)
- 地すべり災害対応のBIM/CIMモデル
- 大変位対応型孔内傾斜計
- 非接触型流速計を用いた流量観測ロボット
- 環境DNA調査技術を活用した生物調査の効率化と高度化
- 降雨流出氾濫(RRI)解析モデル
- 3次元の多自然川づくり支援ツール
- 石礫の露出高を用いたダム下流の環境評価手法
- 切欠き魚道〜小規模河川横断工作物への設置に向けて〜
- トンネル補修工法(NAV工法)
- 部分薄肉化PCL版を用いたトンネル補強工法
- 新型凍結抑制舗装
- 防水性に優れた橋面舗装
- 下水汚泥の過給式流動燃焼システム
- 消化ガスエンジン
準重点普及技術
- 塩分センサを活用した簡易塩害活用診断技術
- プレキャストコンクリートへの再生粗骨材Mの有効利用に係わるガイドライン
- 打込み式水位観測装置
- 中小河川を対象とした安価・簡便な水位予測技術
- アンサンブル降雨予測モデルと降雨及び融雪の流出モデルを組み合わせたダム流入量予測モデル
- 低燃費舗装
- 移動式たわみ測定装置(MWD)〜舗装構造の健全性を効率的に把握する非破壊調査技術〜
その他の普及技術
NETIS推奨技術等
各種受賞技術
重点普及技術
土木研究所が開発した技術のうち、適用の効果が高く、実際の事業や業務に直ぐ適用可能な技術であり、重点的に普及活動を行っています。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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先端技術 | 自律施工に関する研究開発フィールド <オープンプラットフォーム> |
オープンな自律施工技術基盤(OPERA)pdfアイコン | 大学、スタートアップ、異業種など、自律施工研究開発の裾野を広げるための、オープンな研究開発技術基盤 ◊先端技術チームHP◊ https://www.pwri.go.jp/team/advanced/opera.html |
先端技術 | 水文監視の通信方式 <通信技術> |
水門などの開閉状況の一元監視システム用伝送フォーマット | 水門などの開閉状況監視用の通信ネットワークを構成する機器で使用する伝送フォーマット及びアプリケーションサーバなどのデータを処理する機器で使用する伝送フォーマット |
iMaRRC | 鋼構造物防食工 <材料・施工法> |
チタン箔による鋼構造物塗膜の補強工法 メモアイコン | 桁端部や添接部、塗膜厚の確保しにくい部材角部等、さびが生じやすい部位にチタン箔を適用し、防食塗膜を補強する技術。重防食塗装系の下塗り塗膜の代替として、防食下地の上にチタン箔シートを貼付する。超厚膜形塗装と比べ施工が容易で、100年間のランニングコストでは約7%縮減。 |
iMaRRC | 塗装の除去技術 <材料・施工法> |
レーザーによる表面処理技術を活用した素地調整技術 | 腐食した鋼材を塗装で補修する際に、部材表面のさびや塩分を確実に除去し、防食塗装に適した下地をつくるための技術。レーザー照射によるクリーニング処理と、動力工具による軽微な仕上げ処理とを組み合わせることにより、重防食塗装を長持ちさせるための高品質な下地状態を作り上げることができる。 |
iMaRRC | コンクリート構造物 <材料・施工法> |
コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル pdfアイコン | 既設コンクリート構造物の有効活用のため、断面修復工法、表面被覆・含浸工法、ひび割れ修復工法等の補修対策について暴露試験や室内実験等で得られた知見をマニュアル(共通編、各種工法編、不具合事例集)にとりまとめ。共通編は、劣化要因に応じた補修方針の立て方、構造物劣化の進行段階に応じた補修工法の選定方法・留意点について整理。各種工法編は、補修材料の品質試験方法や施工管理標準等を提案。また、補修後の最劣化事例(不具合事例)を収集、原因を分析。 |
iMaRRC | コンクリート構造物 <材料・設計・施工法> |
低炭素型セメント結合材を用いたコンクリート構造物の設計・施工ガイドライン pdfアイコン | 低炭素型セメント結合材を用いることで、産業副産物を有効利用するとともに、コンクリート構造物の建設時のCO2発生を20%程度削減する技術。また、飛来塩分等による塩害やアルカリ骨材反応の抑制にも効果的と期待できる技術。 |
地質 | 地質・地盤リスクマネジメント <計画・設計・施工・維持管理> |
地質・地盤リスクマネジメント pdfアイコン | 地質・地盤リスクマネジメントを、地質・地盤の不確実性(地質・地盤リスク)に起因する事業の遅延や費用増、事故の発生等の影響を回避し、事業の効率的な実施及び安全性の向上を目的とするものと位置づけ、地質・地盤リスクを関係者の役割分担と連携によって把握・評価し、最適な時期に適切に対応するための基本的な枠組みと手順を提示。 |
地質 | 建設工事における重金属対策 <計画・設計・施工・維持管理> |
建設工事における自然由来重金属等含有岩石・土壌への対応マニュアル(2023年版) | 自然由来重金属等を含む発生土への対応に関してまとめられたマニュアルの改訂版。発生土の受入先に応じた対応方法を整理するとともに、要管理土の判定方法の目安を提示するなど、より現場で使いやすいように改訂。 |
地すべり | アンカー緊張力の監視 <装置> |
既設アンカー緊張力モニタリングシステム (Aki-Mos)メモアイコン |
従来非常に困難であった既設アンカーのアンカーヘッド外側に荷重計を取付けることができ、緊張力を計測するとともに、無線通信により遠隔でそのデータを取得する技術。アンカーの維持管理に寄与。 |
地すべり | 地すべりの災害対応 <3次元CIMモデル> |
地すべり災害対応のBIM/CIMモデル(地すべりチームHPへ) | 3次元地形モデルを「バーチャル現場」として活用することで、地すべり発災直後の警戒避難対策や応急対策工事の検討を効率化・迅速化。リモートでありながら現地状況を的確に把握できるため、土木研究所からリモートで効率的かつ迅速な技術支援。 |
地すべり | 地すべりの変位観測 <装置> |
大変位対応型孔内傾斜計pdfアイコン | 地盤の変形を調査する孔内傾斜計観測において、観測の長期化を目的に、従来計器よりも小型・軽量化した新型計器を開発した。新型計器の通過性は従来型の約5〜6倍という試験結果が得られており、現場でも大変形した観測孔で計測可能である。 |
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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水文 | 河川の水文観測 <装置> |
非接触型流速計を用いた流量観測ロボット | 近年の技術者不足により確実な流量観測が困難となってきていることに対応するため、安全かつ確実に計測を実施するための非接触型の流速計測技術を軸とした計測システムを構築。大規模洪水にも欠測を生じない流量観測を実現。 |
流域生態 | 河川生態調査 <調査手法> |
環境DNA調査技術を活用した生物調査の効率化と高度化pdfアイコン | 水中や空中に浮遊する生物の組織片から得られるDNAを分析し、生物の在不在や種構成等の情報を得る環境DNA調査技術を用いて、河川管理の現場において効果的に活用。生物情報の高度化も可能とする。 |
ICHARM | 降雨流出氾濫の予測・解析 <ソフトウェア> |
降雨流出氾濫(RRI)解析モデルpdfアイコン | 降雨情報を入力して河川流量から洪水氾濫までを一体的に解析するモデル。降雨流出過程と洪水氾濫過程を同時に解析することができるため、山地と氾濫原の両方を含む大規模流域の洪水氾濫現象を表現することが可能。また、独自のGUIを開発しており、各種設定や解析の実行、結果表示などを容易に操作することが可能。リアルタイムの洪水氾濫予測やハザードマップの作成、ダムや堤防による氾濫対策効果の評価等に活用が可能。 |
自然共生研究 センター |
多自然川づくり <設計・評価プログラム> |
3次元の多自然川づくり支援ツール(iRIC - EvaTRiP & RiTER)pdfアイコン | 3次元データ活用による河道設計の支援とともに、多自然川づくりを推進するツール。 河道地形設計、治水と環境の同時評価、仮想現実(VR)による完成形の景観確認などの機能があり、河道改修形状の検討の高度化が可能。 |
自然共生研究 センター |
多自然川づくり <設計・評価プログラム> |
石礫の露出高を用いたダム下流の環境評価手法 メモアイコン | アユなどの河川生物の生息との関係が着目される石礫の露出高を指標として、ダム下流の河床環境を定量的に評価する手法。 河床粒径分布などから露出高を簡易に予測することで、露出高観測のコストが削減でき、ダム領域の総合土砂管理への貢献が可能。 |
自然共生研究 センター |
魚道による魚類遡上環境の創出 <施工方法> |
切欠き魚道〜小規模河川横断工作物への設置に向けて〜pdfアイコン | 堰などの小規模な河川横断工作物にスリットを入れることで、魚類などを河川上流へ遡上させる魚道。 切欠き魚道を設置する工作物の規模にもよるが、従来魚道に比べ設置工事費の大幅な削減ができ、加えて魚類などの遡上に役立つ工夫の導入も可能。 |
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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トンネル | 覆工コンクリート剥落防止工 <材料・施工法> |
トンネル補修工法 (NAV工法)メモアイコン |
ひび割れした覆工コンクリートの表面に、新しく開発した透明のシートを樹脂等で接着し、剥落を防止する技術。施工後においてもひび割れの進展が視認できるため、効果の確認や追加対策工の必要性の判断が可能。 |
トンネル | 覆工コンクリート補強工 <材料・施工法> |
部分薄肉化PCL版を用いたトンネル補強工法 ペーパーアイコン | 外力等によってトンネルの覆工コンクリートに変状が生じた場合に補強を行う技術。トンネル内空断面に余裕がなく、従来の内巻きコンクリートや補強版では建築限界が確保できない場合でも適用可能。 |
舗装 | 舗装工 <材料・施工法> |
新型凍結抑制舗装 pdfアイコン | ○しろまるゴム粒子入り物理系凍結抑制舗装 舗装表面および舗装体内に弾性の高いゴムチップを混入することで、車輌の荷重により舗装表面のゴムチップを変形させ、路面の雪氷を破砕し、凍結を抑制。 ○しろまる粗面型ゴム粒子入り凍結抑制舗装 粗面型の砕石マスチック舗装にゴム粒子を混合し、表面にも散布接着させることにより、路面と氷板の接着を防ぎ凍結を抑制。 |
舗装 | 舗装工 <材料・施工法> |
防水性に優れた橋面舗装 pdfアイコン | コンクリート床版の土砂化等を抑制するための防水対策として、防水性を高めたコンクリート床版用の新たな橋面舗装。鋼床版用の橋面舗装の基層に用いていたTLA(トリニダット・レイクアスファルト)グースアスファルトを使用せず、改質アスファルトを用いたコンクリート床版用「新グースアスファルト」と、特殊樹脂を用いた「新塗膜系床版防水層」を開発。たわみ追従性と水密性を有し、TLA特有の臭気や煙による周辺環境への影響がなく、低温での施工が可能。混合物性状は同等以上の性能を有し、流動によるわだち掘れはTLAを用いた従来グースアスファルトの1/3以下と耐久性も向上。鋼床版舗装にも使用可能。 |
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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iMaRRC | 下水汚泥の燃焼処理 <装置> |
下水汚泥の過給式流動燃焼システム メモアイコン | 高い気圧で下水汚泥の燃焼効率を高めるとともに、その排ガスで過給機を駆動させ、燃焼エネルギー等として利用する技術。4割程度の消費電力削減、4割程度の温室効果ガス排出量削減と、焼却炉の小型化による設置面積の削減が可能。 |
iMaRRC | 消化ガスの有効利用 <装置> |
消化ガスエンジン pdfアイコン | 下水処理場等で生じる消化ガスを燃料とする発電用ガスエンジン。必要な性能を確保しつつ小型化することでコスト縮減を図り、中小規模施設に適用可能。 |
準重点普及技術
重点普及技術に準じた効果や適用が期待できる技術であり、重点普及技術と併せて普及活動を行っています。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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iMaRRC | コンクリート構造物 <装置・調査法> |
塩分センサを活用した簡易塩害活用診断技術pdfアイコン | 硬化コンクリート中の塩化物イオン量を簡易に推定できる塩分センサを活用して、コンクリート構造物の塩害の可能性を調査したり、補修箇所で、塩化物イオンの除去残りを確認したりできる技術。 塩分センサと市販されている安価な測定器を組み合せることで、多量の塩分が含まれている箇所を、現地で、簡易に、短時間で把握可能。 |
iMaRRC | コンクリート構造物 <設計・施工法> |
プレキャストコンクリートへの再生粗骨材Mの有効利用に係わるガイドラインpdfアイコン | 従来、塩害地域や凍結防止剤散布地域は標準的な使用範囲に含まれていなかった再生骨材コンクリート Mについて、使用に適している製品の範囲を明確化するとともに、再生骨材コンクリートのアルカリ骨材反応抑制対策をより簡便に確認できる方法を提示。 |
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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土質 ・振動 |
河川堤防等の地下水位観測工 <装置・調査法> |
打込み式水位観測装置 メモアイコン | 打込むだけで水位観測用の観測孔が設置できる装置。ボーリングによる調査に比べて3割程度のコスト縮減と7割程度の工期短縮が可能で、作業に熟練が不要。 |
ICHARM | 河川の水位予測 <解析手法> |
中小河川を対象とした安価・簡便な水位予測技術 | 水位観測データを使用したデータ同化(粒子フィルタ)技術を流出解析モデル(RRIモデル)に組み合わせると共に、パラメータの自動最適化、グラフィック・ユーザ・インターフェイス(GUI)の整備によって、中小河川における安価・簡便かつ高い洪水再現能力を有する水位予測システム。 |
ICHARM | ダムの流入量予測手法 <解析手法> |
アンサンブル降雨予測モデルと降雨及び融雪の流出モデルを組み合わせたダム流入量予測モデル | 発電ダムの流入量を予測することにより、発電効率の向上、治水効果の発現を図るダム操作を実現 |
研究 チーム等 |
適用分野 | 技術名 | 概要・効果等 |
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舗装 | 舗装工 <材料・施工法> |
低燃費舗装pdfアイコン | 路面排水機能を有し、かつ、路面の転がり抵抗を小さくすることで走行燃費の向上を図るアスファルト舗装。転がり抵抗の低減を実現する「ネガティブテクスチャ型アスファルト混合物」を平たんに舗設することが特徴。凹凸が大きい路面(排水性舗装)に対して転がり抵抗が約10%低減、燃費が約2%向上。これによりCO2排出量も削減。 |
舗装 | 舗装の非破壊調査技術 <点検装置> |
移動式たわみ測定装置(MWD)〜舗装構造の健全性を効率的に把握する非破壊調査技術〜pdfアイコン | 本技術は,走行中の輪荷重により発生する舗装たわみを連続的に測定し,舗装構造の健全性を把握する非破壊調査技術であり、短時間で効率的に広範囲の調査が可能であることから、調査費用の縮減や適切な舗装のメンテナンスサイクルの構築に寄与。 |
その他の普及技術
重点普及技術、準重点普及技術以外の土木研究所が開発した有用な技術です。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。
技術分野 | 技術名 | 技術の概要 |
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共通 | 超音波による鋼構造物内滞水検知技術 | 鋼構造物内に浸入した雨水の滞水の有無を超音波により調査し、貫通き裂の有無の判別が可能。 |
ハイブリッド表面波探査技術 | 表面波を用いて、盛土・基礎地盤内の2次元物性構造断面を作成し、不安定箇所・要注意箇所や地盤改良効果などを実データに基づき評価する技術。車両通行時の地盤振動も合わせて解析できるので、交通量の激しい幹線道路上でも適用が可能。 | |
ランドストリーマー探査技術 | 堤体内や浅部地盤の構造を物理探査により高分解能でイメージングする技術。ボーリングによる調査に比べて半分程度のコスト、1/10程度の工期で実施することが可能。 | |
エアメータによる単位水量迅速試験法 | コンクリートの単位水量を迅速かつ簡単に推定できる技術 | |
エコセメントコンクリート利用技術 | 生活廃棄物を主原料として製造される環境負荷低減セメント | |
ハイグレードソイル工法 | 建設発生土・建設汚泥を有効利用する技術 | |
短繊維混合補強土工法 | 土に短繊維を混合し、切土法面や河川堤防、道路盛土法面等の保護、雨水等による耐侵食性を向上させる技術。建設発生土の有効利用にも寄与。 | |
ALiCC工法 (低改良率セメントコラム工法) |
軟弱地盤改良に用いるセメント系改良体の配置密度を、アーチ効果を考慮して低くできる設計法。低改良率とすることで、従来と比較し最大7割程度の工期短縮と3割程度以上のコスト縮減が可能。 | |
コラムリンク工法 (経済的に沈下と側方流動を抑制できる杭・壁併用型地盤改良工法) |
軟弱地盤上の盛土工事において、杭状の改良体と壁状の改良体を機能的に配置し、これらを繋ぎ材などで連結、拘束して沈下や側方流動を経済的に抑制できる工法。 | |
インバイロワン工法 (環境対応型の鋼構造物塗膜除去技術) |
鋼構造物の塗膜に新開発のはく離剤を塗付し、シート状に軟化させて除去・回収する工法。ブラスト工法に比べて8割程度のコスト縮減や騒音・塗膜ダスト飛散等の環境負荷低減、工期半減が可能。 | |
河川 | 総合洪水解析システム(IFAS) | グラフィカルインターフェースにより、迅速かつ簡単に、土研分布型モデルを活用した、洪水予警報システムが構築可能。地上観測雨量、レーダ観測雨量、衛星観測雨量を用いた洪水流出解析が可能。 |
人工知能技術を活用した洪水予測手法 | 雨量データと河川水位の関係から、人工知能によりリアルタイムで自動的に洪水予測を行うことができる技術。低コストであり中小河川にも適用可能。 | |
水位流量曲線式作成照査支援システム (通称 HQシステム) |
実務における利便性と、データ保存によるH-Q曲線式作成の判断を支援する技術 |
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樋門・樋管周辺の土質改良による遮水対策工法 | 樋門・樋管周辺の土質改良による遮水対策工法 | |
粗石式魚道 | 条件に応じた流れの場の形成と、コスト縮減を図る設計技術 | |
アドバンストテレメトリシステム (ATS:野生動物の行動自動追跡システム) |
電波発信機を装着した動物の行動を確実・長期に追跡できるシステム。75%のコスト縮減と約450日(従来の9倍)の連続追跡が可能。 | |
土研式釜段 (堤防の漏水抑止技術) |
水防工法の釜段工において、土のうではなく円形プレート、シート材などを用いることにより、従来に比べ大幅に省力化でき、2名で、20分程度で釜段を作成することが可能。また、軽量なため巡視車両等に資材を搭載でき、迅速な災害対応が可能。 | |
ダムの変位計測技術 | 堤体表面を高精度に計測するGPS、水没部や堤体内部の大変位挙動を計測できるワイヤレスの変位計、堤体表面を連続的に計測できる変位計を用いた計測技術。リアルタイムで計測することができ、地震後の安全管理の精度が飛躍的に向上。 | |
道路 | 拡径型アンカー工法 | 先端を拡大したアンカー体を造成し、短いアンカー長でも高い引抜き抵抗力を発揮できる工法。10%のコスト縮減と20%の工期短縮が可能。 |
エアートレーサー試験による岩盤内亀裂調査法 | 亀裂の発達状況や崩壊しやすいブロックを的確に評価・推定するための技術 | |
トンネル断面拡大工法 | 従来工法に比べ、工期・工費の縮減、交通規制機関の短縮が可能な技術 | |
自然・交通条件を活用した道路トンネルの新換気制御技術 | トンネル内の自然風、交通換気力を大気圧計や交通量計測等により把握し、その結果をもとにジェットファンを効率的に制御する技術。従来のフィードバック制御に比べて20%程度の運転コストの縮減が可能。 | |
環境に優しい路面凍結防止技術 | 冬季における環境に配慮した路面管理に資する技術 | |
構造物の防汚技術 | 土木構造物を美しく維持するのに役立つ技術 | |
NEW高耐力マイクロパイル工法 | 既設杭基礎の耐震補強で、従来の高耐力マイクロパイル工法より軟弱層での支持力を増大し、狭隘な場所での施工が可能な工法。2割程度のコスト縮減と同程度の工期短縮が可能。 | |
橋梁地震被災度判定システム | 構造物に設置した加速度センサ-により地震後の橋脚の損傷状況を推定し、その情報をPC端末に無線電送するシステム。被災状況の迅速な把握が可能。 | |
磁気式ひずみ計 | 鋼橋等の点検で、鋼部材のひずみを簡易に計測することができる装置。小型軽量のため携行に便利で、鋼部材に磁石で簡易に設置でき、既存のデータロガーに接続して測定が可能。測定後の塗膜補修を要しないため、現地計測の作業効率が大きく向上。 | |
CPGアンカー工法 | アンカー先端部に取り付けた袋材にグラウトを注入して先端を拡大したアンカー体を造成することで、強度の小さな地盤においても高い引抜き抵抗力を発揮させる技術。用地等の制約でアンカー長を短くしたい場合や、変形が生じた擁壁の補強工法等に適用が可能。 | |
鋼床版き裂の非破壊調査技術 | 鋼床版のデッキプレート内に進展するき裂を超音波で探傷する技術。従来技術よりも測定精度と操作性が向上。また、Uリブ内に浸入した雨水の滞水の有無を超音波により調査し、貫通き裂の有無も判別が可能。 | |
斜面・砂防 | 振動検知式土石流センサー | 流下する土砂等の振動波形を測定し、土石流の発生をリアルタイムで検知するセンサー。従来のワイヤーセンサ-と比べて、連続して土石流を検知できること、設置に際して河床に立ち入る必要がなく作業時の安全性が確保できること、観測した振動波形から土石流の大小を推定できることなどがメリット。 |
RE・MO・TE2 (崩壊斜面の緊急計測手法) |
人の立ち入りが困難な危険斜面にクロスボウを用いてペイントの標的を設置し、遠方から地すべり等の動きを観測する技術。危険を冒さず迅速に観測が可能。 | |
土研式水位観測ブイ (投下型) |
衛星通信機能と水位センサを搭載した装置をヘリコプターにより投下・設置し、遠方から迅速・安全に天然ダムの水位を観測する技術。 | |
音響式距離計測システム | ラジコンヘリから投下設置したセンサからの音波を安全な場所で受信し、地すべりの移動量や速度を計測する技術。 | |
バガスを混入した土砂侵食抑制方法 | サトウキビの絞りかす(バガス)を利用した土砂侵食の抑制技術 | |
地すべりのすべり線形状推定技術 | 地すべり発生初期に地表面変位ベクトルの計測のみで迅速にすべり面形状を推定する技術。危険を伴うボーリング調査が不要で、工期も数週間から1日に短縮可能。 | |
滑車機構を用いた斜面の多点変位計測技術 | 動滑車を用いることにより、従来技術と比較してセンサ-の個数を半減させ、安価に確実に斜面変状を計測できる技術。設置のコストと工期が半減。 | |
加熱式地下水検層法 | ボーリング孔内において、加熱したセンサ-の地下水流動による温度低下を計測し、地下水流動層を検出する技術。従来の食塩濃度の変化による方法に比べ精度が良く、計測回数が1/6、工期2/5、環境負荷低減が可能。 | |
下水道 | みずみち棒を用いた下水汚泥の重力濃縮技術 | 重力濃縮槽の汚泥掻寄機にみずみち棒を設置し、下水汚泥をより高濃度に濃縮する技術。従来の機械濃縮に比べ1/10のコストで導入が可能。 |
消化ガス吸着貯蔵法 | 通常の低圧貯蔵に比べて約20〜30倍の貯蔵能力を持つ貯蔵法 | |
バイオ天然ガス化装置 | 下水汚泥から発生する消化ガスから不純物を除去し、メタン濃度を濃縮して、都市ガスと同等のガスを精製できる装置。 |
NETIS推奨技術等
*推奨技術
インバイロワン工法PDF形式 (平成27年度選定)
ランブルストリップスPDF形式 (327KB)(平成21年度選定)
*準推奨技術
Kui Taishin-SSP工法PDF形式 (495KB)(平成21年度選定)
各種受賞技術
受賞情報を紹介します。(※(注記)受賞者の所属・役職は受賞当時のものです。)