理念・目的・業務
研究理念
一、百年後の社会にも責任の持てる研究
二、学術団体から評価され、現場、地域から信頼される研究
三、伝統を重んじつつ、進取の気風に富んだ研究
研究者の心構え
一、百年後の世の中を見据え、研究に取り組むべし。
一、素晴らしい研究とは、人々の心に強く響く研究と心得るべし。
一、日常より幅広い視野に立ち、見識、教養の涵養に努めるべし。
一、大事に臨んでは、後世に対する責任を常に思うべし。
一、熱き心を持って、大いに議論し、疑念を残すべからず。
目的・業務
国立研究開発法人土木研究所は、土木技術に関する研究開発、技術指導、成果の普及等を行うことにより、土木技術の向上を図り、良質な社会資本の効率的な整備及び北海道の開発の推進に資することを目的として設立された、土木に関する日本を代表する研究所です。平成18年4月に、大正10年に設置された内務省土木局道路材料試験所を母体とする独立行政法人土木研究所と、昭和12年に設置された内務省北海道庁土木部試験室を母体とする独立行政法人北海道開発土木研究所が統合して発足しました。
そして、改正独立行政法人通則法の施行により、平成27年4月1日をもちまして、「中期目標管理法人」、「国立研究開発法人」及び「行政執行法人」の3分類に分けられることとなり、土木研究所は、国の政策として科学技術に関する研究開発を主要な業務として行い、我が国における科学技術の水準の向上を図り、国民経済の健全な発展その他の公益に資するため研究開発の最大限の成果を目指す「国立研究開発法人」として、新たに発足しました。
土木研究所では、土木技術に対する社会的要請、国民のニーズ、国際的なニーズを的確に受け止め、優れた成果の創出により社会への還元を果たすことを目標としています。この目標を達成するため、つくば中央研究所、寒地土木研究所、水災害・リスクマネジメント国際センター、構造物メンテナンス研究センターの4つの研究部門において、自然災害の防止・軽減、生活環境の改善、社会資本ストックの管理の高度化、省エネルギー・省資源等の地球環境問題への対応、積雪寒冷に適応した社会資本整備、北海道の農水産業の基盤整備のための新材料・新工法等の先端的な研究開発及び現象・メカニズムの解析等の基礎的な研究開発、土木技術全般の基盤となる汎用的な技術に関する研究開発を実施しています。
また、平成27年4月1日に土木研究所内におきまして、外部機関と連携した土木分野における先端的材料の実用化、土木材料の耐久性向上等高度化、廃棄物等の有効利用及び関連するエネルギー使用の効率化等に関する調査研究を組織横断的に行うため 、「 先端材料資源研究センター(iMaRRC)」を設立いたしました。