世界で初めて金属腐食と微生物の直接的な関係を解明することに成功しました
金属腐食とは、通常考えられている耐用年数よりも著しく速く金属が劣化し、破損に至ることです。金属腐食の何割かは微生物によって誘因されていることが古くから知られており、微生物腐食(Moicrobiologically Influenced Corrosion:MIC)と呼ばれてきました。しかし、その原因菌や腐食の機構については全く解明されていないといっても過言ではありません。
腐食したパイプの写真です。
本 Web サイトでは、石油設備の腐食に関与する微生物について培養法と分子生物学的手法を駆使することでその一端を明らかにし、対策実施のための基盤的情報の整備を行ったので報告いたします。
本調査では、世界で初めてのいくつかの知見を得ることができました
金属腐食の原因菌の写真です。
本調査は、NITE (独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が、新日本製鐵株式会社と共に、NEDO (独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの受託事業として、平成17〜20年度に実施しました。
本調査結果が石油資源の輸送・保管にかかる問題解決に取り組む方々に広く活用され、エネルギーや資源の確保と、その利用にあたっての安全と環境の保全に役立ち、地球環境問題への貢献や関連諸国に対する国際的な貢献として意義のあるものとなることを期待しています。
石油のくみ上げ施設の写真です。