市民参加型イベント「バードデータチャレンジ in 白河2017」を開催します(お知らせ)【終了しました】
(筑波研究学園都市記者会、福島県政記者クラブ同時配付)
国立研究開発法人国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
主任研究員 深澤 圭太
福島支部/生物・生態系環境研究センター
主席研究員 玉置 雅紀
研究員 吉岡 明良
国立環境研究所では、災害環境研究の一環として、2014年度より東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示区域内とその周辺地域を対象とした生態系モニタリングを継続しています。本イベントでは、参加者がモニタリングで得られた鳥類の鳴き声の録音音声を聞き、種判別を行います。さらに、その結果を即時に可視化することにより鳥類の分布状況を参加者間で共有します。得られた種の分布データはモニタリングデータの一部として組み込まれます。このイベントは、参加者との協働という形をとることにより調査対象地域の鳥類の現状について参加者と情報共有し、モニタリングデータの透明性を、向上することを目的としています。
1.生態系モニタリングの概要
東京電力福島第一原発事故後、放射線量の高い地域においては避難指示が続いており、農耕や草刈りなど人為的な管理の中で維持されてきた里山の自然は大きく変化していると考えられます。
国立環境研究所では、災害環境研究の一部として、2014年度より避難指示区域を含む福島県阿武隈川以東の範囲において、鳥類・哺乳類・昆虫類・カエル類を対象とした生態系モニタリングを実施しています。それぞれの分類群につき、約55地点の調査区を設置し、毎年継続的に出現頻度のデータを収集しています。鳥類については、学校の校庭等の公共用地にてICレコーダーによる録音調査を実施しています。
2.「バードデータチャレンジ in 白河2017」の概要
モニタリングで得られた鳥類のさえずりの録音音声を聞いて種判別を行い、得られた鳥類の分布情報を地図化して共有し、避難指示区域内外の鳥類の現状について理解を深めるイベントです。
イベントは、ビギナークラス(鳥類の音声からの種判別を体験することを目的としています。)、チャレンジクラス(参加者が主体的にモニタリングデータから種類を判別して分布情報を収集することを目的としています。)の2グループに分かれて進行します。ビギナークラスでは、種判別についての詳しいレクチャーや熟練スタッフのサポートがあるので、初心者の方も安心してご参加いただけます。
なお、音声データの聞き取りと種名の入力は、国立環境研究所が独自に開発したWebシステム「SONO-TORI」を活用しています。「SONO-TORI」に入力されたデータを会場のスクリーンにリアルタイムで投影することで、参加者間の情報共有を図ります。得られたデータは、どなたでもアクセス可能なデータペーパー(論文と同様の手続きを経て、データそのものを引用可能な形にしたもの)として公開されるとともに、2017年5月公開のWebサイト「KIKI-TORI Map」から閲覧できるようになります(http://www.nies.go.jp/kikitori/contents/map/)。
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日時2017年10月14日(土)10-15時
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場所国立那須甲子青少年自然の家(福島県西白河郡西郷村大字真船字村火6-1)
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対象野鳥に関心のある方(原則、高校生以上)
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定員60名(※(注記)先着順/ビギナークラス・チャレンジクラス各30名)
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持ち物昼食、筆記用具、イヤホン(イヤホンは私物利用希望の方のみ)
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参加費無料
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主催国立研究開発法人国立環境研究所 福島支部/生物・生態系環境研究センター
日本野鳥の会白河支部
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後援公益財団法人 日本野鳥の会
公益財団法人 日本自然保護協会
認定特定非営利活動法人 バードリサーチ
三菱製紙株式会社
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申込方法TELの場合:050-2018-2843にご連絡ください。
Webの場合:専用ページよりお申し込みください。https://reserva.be/bdc2017
3.問い合わせ先
国立研究開発法人 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
二宮 英美(広報担当)
Email: cebes.web(末尾に@nies.go.jpをつけてください)
Tel: 029-850-2894/Fax: 029-850-2425
※(注記) お申し込みは、前項の「申込方法」をご参照ください。
4.共同発表者
国立研究開発法人 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
5.参考画像
バードデータチャレンジin郡山の開催風景
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