2016年7月8日
市民参加型イベント「バードデータチャレンジ in 郡山2016」を開催します(お知らせ)【終了しました】
(筑波研究学園都市記者会、
福島県政記者クラブ同時配付)
平成28年7月8日(金)
国立研究開発法人 国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
主任研究員 深澤圭太
福島支部/生物・生態系環境研究センター
主席研究員 玉置 雅紀
研究員 吉岡 明良
国立研究開発法人 国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
主任研究員 深澤圭太
福島支部/生物・生態系環境研究センター
主席研究員 玉置 雅紀
研究員 吉岡 明良
国立環境研究所は、2015年7月4日に福島市で市民参加型イベント『バードデータチャレンジ in 福島2015』を開催しました。今回はその2度目となる『バードデータチャレンジ in 郡山2016』を10月8日(土)に郡山市で日本野鳥の会郡山支部との共催で開催します。
これまで、国立環境研究所においては、災害環境研究の一部として福島第一原発事故に伴う避難指示区域内外を対象とした生態系モニタリングを実施してまいりました。本イベントでは、モニタリングで得られた鳥類のさえずり録音音声を参加者の方々と聞いて種判別を行い、鳥類の分布情報を地図化することで、福島県の鳥類の現状について理解を深めるとともに情報共有を図ります。イベントで明らかにした種の分布データはモニタリングデータの一部に組み込まれ、モニタリングデータの透明性を高めることにつながります。
これまで、国立環境研究所においては、災害環境研究の一部として福島第一原発事故に伴う避難指示区域内外を対象とした生態系モニタリングを実施してまいりました。本イベントでは、モニタリングで得られた鳥類のさえずり録音音声を参加者の方々と聞いて種判別を行い、鳥類の分布情報を地図化することで、福島県の鳥類の現状について理解を深めるとともに情報共有を図ります。イベントで明らかにした種の分布データはモニタリングデータの一部に組み込まれ、モニタリングデータの透明性を高めることにつながります。
1. 生態系モニタリングの概要
福島第一原発事故後、放射線量の高い地域においては避難指示が続いており、農耕や草刈りなど人為的な管理の中で維持されてきた里山の自然は大きく変化していると考えられます。国立環境研究所では、災害環境研究の一部として2014年度より避難指示区域を含む福島県阿武隈川以東の範囲において、鳥類・哺乳類・昆虫類・カエル類を対象とした生態系モニタリングを実施しています。それぞれの分類群につき、約57地点の調査区を設置し、毎年継続的に出現頻度のデータを収集しています。鳥類については、学校の校庭等の公共用地にてICレコーダーによる録音調査を実施しています。
2. バードデータチャレンジ in 郡山2016の概要
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内容参加者とともに音声から種判別を行い、得られたデータをその場で地図化して福島県の鳥類の現況について理解を深めるイベントです。主催者からの趣旨説明の後、ビギナークラス(種判別レクチャーの後、経験者のスタッフと一緒に鳥のさえずり音声を聞き、音声による種判別の技能向上を目指します)・チャレンジクラス(音声種判別の経験がある参加者が鳥のさえずり音声から種類を判別して、分布情報を収集します)の2グループに分かれて、音声種判別を行います。
なお、音声データ再生から種名の入力・修正に至る一連の手順においては、国立環境研究所で開発したWebシステム「SONO-TORI(そのとーり)」を活用します。SONO-TORIは、音声データを聞きながら、確認された種を入力するためのシステムです。入力いただいたデータは可視化システム「SONO-TORI VIS(そのとーり びず)」によりその場で地図化され、会場に設置したスクリーンに投影されます。それにより、データが出来上がっていく様子をリアルタイムでご覧いただけます。
イベントで得られた分布データは、データペーパー(論文と同様の手続きを経て、データそのものを引用可能な形にしたもの)として投稿・受理された後、「みんなで作った、みんなが使えるデータ」としてウェブ上で公開予定です。
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日時2016年10月8日(土)10-15時
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場所逢瀬公園・緑化センター事務所(郡山市逢瀬町河内字東長倉1-3)
map
図:会場案内図
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対象野鳥に関心のある方(原則、高校生以上)
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定員60名(ビギナークラス・チャレンジクラス各30名/先着)
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参加費無料
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持ち物昼食、筆記用具、イヤホン(私物利用希望の方のみ)
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主催国立研究開発法人国立環境研究所 福島支部/生物・生態系環境研究センター、日本野鳥の会郡山支部
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後援公益財団法人 日本野鳥の会、公益財団法人 日本自然保護協会、認定特定非営利活動法人 バードリサーチ
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申込方法TELの場合:郡山市野鳥の森学習館 024-934-2180にご連絡ください。
FAXの場合:1氏名・2性別・3TEL・4メールアドレス(メール連絡を希望する方のみ)・5所属(日本野鳥の会会員(合わせて会員暦)・非会員・学生)・5希望グループ(ビギナー・チャレンジ・どちらでも)を記入し、郡山市野鳥の森学習館 024-934-2180にお送りください。
メールフォームの場合:日本野鳥の会郡山支部ホームページよりお申込みください。
3. 問い合わせ先
国立研究開発法人 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
二宮 英美(広報担当) Email: ninomiya.emi @nies.go.jp
Tel: 029-850-2894/Fax: 029-850-2425
※(注記)バードデータチャレンジin 郡山のお申込みは、上記の郡山市野鳥の森学習館または日本野鳥の会郡山支部ホームページからとなります。
4. 共同発表者
国立研究開発法人 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
三島 啓雄(准特別研究員)・熊田 那央(高度技能専門員)・羽賀 淳(高度技能専門員)・二宮英美(高度技能専門員)・竹中 明夫(上級主席研究員)
5. 参考画像
バードデータチャレンジin福島開催風景
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