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建造完成日 | 2005年 7月 29日 | |
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船級 | NK(日本海事協会) | |
航行区域 | 遠洋(国際) | |
全長 | 210 m | 新幹線8両分くらい |
型幅 | 38.0 m | フットサルコートくらい |
船底からの高さ | 130 m | 30階建てのビルくらい |
深さ | 16.2 m (上甲板から船底まで) | |
満載喫水 | 9.2 m | |
総トン数 | 56,752 t | |
航続距離 | 約14,800海里[用語1] (満載、10 kt[用語2] にて) | 約27,410 km (地球半周以上:地球の円周4万 km) |
最大乗船人員 | 200人 | |
推進装置 | サイドスラスタ[用語3] 2,550 kW(3,470 PS[用語4] )×ばつ船首部1基 | |
アジマススラスタ[用語5] 4,200 kW(5,710 PS)×ばつ 船首部3基、船尾部3基 プロペラ直径3.8 m | ||
DPS (自動船位保持システム) |
NK DPS-B方式[用語6] | |
最大速力 | 12 kt | 時速約22 km、自転車と同じくらい |
発電機容量 | 35,000 kW | 1,000世帯の町を維持できるくらい(1世帯3 kWとして) |
主発電機:5,000 k×ばつ6基 | ||
補助発電機:2,500 k×ばつ2基 | ||
ヘリコプターデッキ | 30人乗り大型ヘリコプターが発着可能 |
掘削方式 | ライザー掘削方式[用語7] ライザーレス掘削方式[用語8] | |
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最大掘削水深 | 2,500 m(ライザー掘削時) | |
ドリルストリング長 | 10,000 m | 富士山3個分くらい |
噴出防止装置 | 重さ:380 t 高さ:14.5 m 耐圧能力:103 MPa | |
ライザーパイプ | 長さ:27 m(1本) 直径:約50 cm | |
ドリルパイプ | 長さ:9.5 m(1本) 直径:13-14 cm | |
デリック (掘削やぐら) | 高さ:70.1 m 幅:18.3 m 長さ:21.9 m 最大吊上荷重:1,250 t | |
ムーンプール[用語9] | 12 m ×ばつ 22 m | |
ドローワークス[用語10] | 吊り下げ能力1,250 t 5,000馬力(3,728 kW) | 普通乗用車(約150馬力)35台分のパワー |
[用語1] 海里 : 海里(かいり、浬、英語: nautical mile)は、長さの計量単位で、国際海里 (international nautical mile) の場合、正確に 1,852 m です。元々は、地球上の緯度1分に相当する長さなので、海面上の長さや航海・航空距離などを表すのに便利なために使われています。
[用語2] kt(ノット) : ノット(knot, 記号 kn,kt)は速さの単位で、1時間に1海里進む速さです(1ノット = (1852/3600) m/s 。換算すると、約 0.514 444 m/s。)。1海里(国際海里)は1,852 mなので、1ノットは正確に1,852メートル毎時となります。10 kt → 約5 m/s、10 kt → 約19 km/h (10海里 → 約19 km)と簡単な換算をされることもあります。
[用語3] サイドスラスタ : サイドスラスタは船を横方向に動かすための動力装置で「ちきゅう」では船首側に設置されています。
[用語4] PS : PSとは出力(馬力)の単位のひとつで、メートル法に基づく仏馬力の単位です。他にもヤード・ポンド法に基づく英馬力(HP)など各種の定義があります。
[用語5] アジマススラスタ : アジマス(azimuth)=方位、スラスタ(thruster)=推進、という意味。外径は最大4.6 mで、スラスタは360度回転可能です。通常航行は船尾に2基設置された固定式タイプで行います。他の4基は船内に格納可能な昇降型です。
[用語6] NK DPS-B方式 :NK(日本海事協会)の定義に基づく、GNSS(グローバルナビゲーションサテライトシステム/全地球測位システム)と海底に設置したトランスポンダー(音響応答装置)により常に船の位置を確認し、アジマススラスタとサイドスラスタを作動させ風や海流・潮流などに流されることなく船の位置を一定に保持する方式です。
[用語7] ライザー掘削 : ライザー掘削とは、船上と海底の孔口装置をライザーパイプでつなぎ、その中にドリルパイプを降ろして、船上から特殊な泥水を流しながら海底下を深くまで掘進していく技術のことです。
[用語8] ライザーレス掘削 : ライザーレス掘削とは、船上から海水を注入して堀くずを押し出して掘削するシステムです。ライザー掘削がライザーパイプとドリルパイプの二重構造で掘削するのに対し、ライザーレス掘削はドリルパイプのみで行います。短い期間で多くの場所を掘削することができ、浅層部分の掘削に適しています。
[用語9] ムーンプール : 掘削フロアの下の船底、「ちきゅう」のほぼ中央にある掘削用プールの名称で、ここから海中にパイプを降ろします。
[用語10] ドローワークス : ライザーパイプやドリルパイプなどを揚降する強力な巻き上げ装置のことです。