1 固定

2 水洗

3 切り出し

4 番号付け

5 脱水

6 脱アルコール

7 パラフィン浸透

8 パラフィン包埋

9 台木につける

10 薄切

11 脱パラフィン & 浸水

12 染色

13 脱水・透徹・封入

6 脱アルコール(中間剤処理)

パラフィンはアルコールに混ざらないため、アルコールにもパラフィンにも混ざり合う液=中間剤(クロロホルム、キシレンなど)で組織内のアルコールを置換する。

方法

  • クロロホルムI〜IV槽まで準備する。
  • アルコールから組織片を出し、濾紙などでぬぐってからクロロホルムI槽へ入れる。
  • 小さな組織はカゴに入れてクロロホルム槽に入れる。
  • 組織はクロロホルム液の表面に浮くため、乾燥を防ぐためにガーゼで組織を覆う。
  • カゴに入らないサイズの組織はカゴに入れずにクロロホルム槽に入れる。
  • 特に大きな組織はシャーレを利用する。
  • シェイカーなどで震盪しながら行う

脱アルコール時間

  • クロロホルムに浸透する時間は厳密ではない
  • クロロホルムの組織への浸透時間はアルコールと比較すると早い。小さい組織は1〜2時間で次の槽に移しても良い
  • 数日から1週間程度クロロホルム内に入れておいても問題はないため、包埋の日程調整や連休をはさむ場合などの日程調整に行程を利用する

(注記)キシレンを用いる場合、組織を長くいれると硬くなる。

脱アルコール時間の目安

  • 大(大脳など)・・・8〜24時間
  • 中(小脳など)・・・4時間
  • 小(脳幹、脊髄など)・・・3時間

脱水行程

使用液組織のサイズ
クロロホルムIしろまるしろまるしろまる
クロロホルムIIしろまるしろまるしろまる
クロロホルムIIIしろまるしろまるしろまる
クロロホルムIVしろまる

(注記) クロロホルムは毎回新しい液に交換する必要はない。I槽を2、3回使用して廃棄し、II槽以降の液を順次繰り下げIV槽を新しい液に交換する。

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